市役所の問題解決能力の鍵「多様性」

行政の自立性、計画力をあげるために、弥富市は平成18年に合併を契機に「町から市」となりましたが、組織としての体質改善が進んでいないように思われます。

市民や議会との関係性を含めた体質改善なくして、財政や公共施設など多くの課題を市民との協力で解決することはできません。

キーワードはズバリ「多様性」です

行政が解決すべき課題は多様であり、様々な要素が絡み合って一筋縄ではいきません。

各現場の担当者、グループリーダー、課長が組織として十分に調査し関係者と協議を重ね、暫定的であっても現実的な解決策を作り、その結果の手直しを繰り返さなければ真の解決にたどりつけません。

そうなったときに求められる組織としての能力は多様性であり、構成する人材の多様性です。

フレキシブルに対応できる、従来の公務員らしくない多様な能力がどれほど発揮できるかが、これからの行政課題の解決の鍵といえます。

固定的な人材観念に縛られた、「能力評価」で測る人材育成ではなく、社会の変化に対応できる多様な能力を尊重する、組織の活性化のためになる多様な職員を揃える視点が必要です。

同じような人間ばかりでは問題が解決できないことは、民間では既に当たり前です。

全国で元気の良い自治体では職員の個性や多様性を尊重していると思います。

行政改革と定員管理という厳しい締め付けは、私も身に染みて体験しています。

危機を乗り越えるために、職員の潜在的な個性と多様性を伸ばすか否か、今それが弥富市役所に問われていると思います。

弥富市議会議員として財政や政策の改革を進めるためにも、組織の能力の多様性、職員の多様性について、市役所と一緒に悩み、一緒に進んでいきたいと思っています。

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