R3.6市議会「弥富駅自由通路の都市計画変更の中止を求める請願書関係」

市議会の請願関係の動画が公開されました

市議会の請願関係の動画が公開されました 以下のリンクからご覧になれます

行財政委員会②(総務部・建設部所管質問【名古屋都市計画道路の変更について】)

行財政委員会③(付託事項審査【請願】)

行財政委員会④(付託事項審査【討論・採決】)

最終日 本会議 請願の討論

議案3号 弥富駅自由通路の都市計画変更の中止を求める請願書 賛成討論

請願に賛成の立場で討論させていただきます。

弥富市を愛する市民の方々が集まった市民の会は

市民の不安の声を届けるために議会や市長に請願や質問書を提出してきました。

一番大事な事は、弥富市を心から愛している多くの市民の皆さんが心配していることにどう答えるかです

請願審査も内容に踏み込んでいただけませんでした。議会は市長提案の案件を「追認する機関」でも市長の代弁者でもありません。残念であります。

主な賛成理由を二点申し上げます。

一点目は、市民の意見を積極的に聞こうという姿勢がないばかりでなく、市民に対して十分に、また真摯たる態度で説明を尽くしたとは思われません。

二点目は、計画の前提が大きく変わったという現実に対して目を背けていることです。

市の駅及び駅周辺の事業の前提は昭和40年代に定めた都市計画や平成バブルを前提条件としての、都市計画マスタープランや第二次弥富市総合計画を拠り所としてとしています。

本計画の検討が始まった平成28年以降、災害、人口減少、コロナ禍により前提条件が根底から覆されているにもかかわらず、現実を見ていません。多くの市民には、この事業が過去の遺物にしか思えません。

弥富市を愛する市民の皆さんは、自分たちにとって大切な事は公開の場で透明性を確保して決定してもらいたいと願っています。

市民が政策決定に参加することは、弥富市に住む者の一員として責任の一端を自発的に受け止めるということです。

弥富市を愛する市民の皆さんは、誰もが当事者意識を持てる弥富市にしたいと考えているということです。

わたしたちの議会には「議会基本条例」があります。

議会の根本として、多様な意見や要望を実現するために、独任制の首長の対極として設置されている、多人数の合議制の議会の果たす役割がうたわれています。

「議会基本条例」にあるように、行政の情報に透明性を求め、各地域や各部門の様々な意見や合意形成を促し、市民の代弁者として議員は「議会という討論の場」で市民の総意を、公開の場で決定しなければなりません。

弥富市の計画や予算の最終決定と承認を任された議会は市民の代表として、惰性に流されることなく、現実に目を背けることなく状況を正しく把握し、市民の声に真摯に耳を傾け、弥富市議会基本条例の根本精神に立ち返って、弥富市を愛する市民の声をお聞き届けいただけるようお願いして賛成討論とさせていただきます。

弥富駅自由通路の都市計画変更の中止を求める請願書

(請願趣旨)

 JR・名鉄弥富駅周辺のまちづくりに関する具体的な将来計画と可能性が見通せず、自由通路に関する合理的な需要想定に基づく必要性も明らかでないなど、弥富市はこれまで弥富駅自由通路事業計画等に関し市民に十分な説明をせず、多くの市民の理解と合意を得ないままに、結果として費用対効果が極端に乏しい経費負担を市民に負わせるような事業として、JR・名鉄弥富駅自由通路及び橋上駅舎化事業を進めようとしていることは、より良いまちづくりを願う弥富市民の意思を損なうものであり、本事業計画の見直し等を進めるため、当面、弥富駅自由通路の都市計画変更の中止を求める。

(請願事項)

現在計画中の、弥富市が事業主体となるJR・名鉄弥富駅自由通路及び橋上駅舎化事業に関する、弥富駅自由通路の都市計画変更を中止すること。

(請願の理由)

1 市は分断されている南北地区の連携強化を目的にあげているが、自由通路では連携強化はできない。そもそも発展や賑わいが空虚。

2 市は東西の踏切を通行する歩行者、自転車の安全確保を目的にあげているが、自由通路は自転車が通れない。国土交通省も危険性を指摘する踏切の安全性向上対策が先決。

3 市はバリアフリーに配慮した交通結節点の整備を目的にあげているが、バリアフリーは鉄道事業者の責務。近鉄のときの市の負担は37%。

4 市は駅周辺地区のバリアフリー化の実施、公共交通の利便性向上をあげているが、駅だけ先行でなく周辺道路の整備、交通弱者の通院・買い物などの日常生活を支える地域内交通が先。

5 市は人口減少や高齢化、持続可能な行政経営、コンパクトな市街地の維持・形成と言っているが、行政の役割は生存や安心に関する基本的な施策の実行、行政と議会は原点にかえれ。

6 市は弥富市が事業主体となるが国の補助あると言っているが、設計内容は鉄道事業者の言いなり、鉄道事業者が請負う工事費は根拠が不明、国の補助17億円があっても弥富市の負担28億円、維持管理の負担も大きく、いらない。

7 市は財政的には問題ないと言っているが、ハコモノ優先で福祉・教育・防災など看板政策が劣化さらにコロナ禍で見直しが必要。

8 市は長年の懸案事項、総合計画で位置づけ、JR・名鉄とはしっかり協議してきた、議会には報告してきたと言っているが、JRと名鉄の支出は合わせて1.1億円、市民には報告がない。45億円の税金の支出の市民的な合意は無い。

9 市は利便性向上と魅力ある街づくりを進めるためには必要、弥富の魅力づくり人口増加を目指すと言っているが、魅力あるまちづくりは市民と民間、行政の共通認識に基づく協働が不可欠。現在の駅整備計画は共通認識に欠け、費用対効果も極端に乏しい。

« »