
弥富市議会令和6年9月定例会 討論 佐藤仁志 発言の要旨(弥富市議会の公式の議事録ではありません)
議案第40号物品の買い入れの追認について賛成の立場で討論します。
地方自治法および同法施行令、弥富市財産条例の規定に基づく重要な契約に関する議会の議決については、長の有する契約締結権を行使する前提条件であるとされています。
この趣旨は、議会のチェック機能を担保してることです。
今回提出された議案、議会に対して追認を求める契約締結については、議会の重要な権限である議決権をないがしろにしたものであり、違法な契約であると言わざるを得ません。
弥富市の不祥事が続いています。
事務管理能力の不足、組織の管理能力の欠如による失敗が続いています。
今回は、弥富市議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例、
もう一つ前が地方自治法に反する特別会計の赤字補填のための繰上充用、
さかのぼって、生涯学習課の金庫から17万円が消えた事件などあと、広報ですね、諸々あります。
全てに共通するのは、弥富市の組織としての事務管理能力の欠如であります。
強調したいのは、個人的な懲戒処分を行わないでいただきたい。
あるいは、やってはならないと思います。
その理由は、懲戒は、他のみんなはできているのに、できてない場合しか個人を罰してはならない。
これは常識だと思います。
今回に関して言うならば、
組織的にきちんとマニュアル化をするなり、
組織的にチェック体制が担保された状態の中で、
意図的に、もしくは重大な過失が個人的にあれば、
そのことについては個人処分をやむを得ないとは思いますが、
他の職員がたまたまそこに異動できたと。
私は絶対に間違いない。
そんな体制になってるんでしょうか。
こんな状態で、懲戒処分を繰り返すようでは、
市長の答弁にある、一丸となって組織を立て直す。ということに逆行すると思います。
むしろ、管理監督者として、組織を一丸とするのであれば、
「これは組織の失敗だ」と、「管理監督責任に問題があるんだ」ということを認め、
その組織の長としての管理監督責任を強く認めることが、
その部下が、自分たちが担いでる市長副市長が、
そんな恥ずかしい思いをしないように、
あるいは辞めなくてもいいように、
民間企業だったら辞職ってこともありえますんでね。
みんなで本当に一丸となるのであって、
トカゲの尻尾切りと思われるような懲戒処分は、してはならないと思います。
残念ながら、今日現在、
この不祥事が続く中で、私の聞いてる限りでは、
市長が率先して自分の責任を内外に示しているとは思えません。
やっぱり研修とか自覚を促すというような趣旨の発言を繰り返していますので、
こういうことをやってはならない。
以上まとめますと、
コンプライアンス、法令遵守が強く求められている中で、
起こるはずのない事案が判明したことに関して、
市の理事者に対して猛省を促すものであります。
議会としては、法令上瑕疵ある契約となっている以上、これを放置することはできません。
相手がありますからね。
もう物は入ってますから。それをひっくり返すことはできませんので、
苦渋の判断としてこれを認めざるを得ない。
しかし、2度とこのようなことが無いように、
しっかりと組織的に体制を立て直していただくということを、
強く求めて苦渋の賛成としての賛成討論とします。
認定第1号令和5年度弥富市一般会計歳入歳出決算認定について反対の立場で討論します。
コロナ禍の中での国の財政支援や、市庁舎、火葬場の建設需要が一服して、
駅事業がちょっと遅れてしまってその辺の支出がまだ来てません。
そういう大型事業の端境期になってます。
ところが、この基準財政収入額を基準財政需要額で割った、いわゆる財政力指数について言うと、
令和3年から5年、5年度にかけて、数字を言うと0. 96、0. 94、0. 92と急激に下がっています。
次に、地方公共団体の財政向上、構造の弾力性を判断するための指数である経常収支比率が
令和3年が86. 2%、4年度は89. 3%、そして5年度で90%を越して91.9%、
これも急激に悪化しています。
公債費負担比率も令和3年度8. 2%、令和4年度8. 9%、令和5年度9. 2%と、これも急激に悪化しています。
この間、高齢化等により義務的な経費が増えることは自明の理です。
結局、財政に関する改善が無為無策であった証拠です。
財政調整基金については20億円に戻しましたが、
その他の目的別の基金合わせて、やはり35億円、これがまだ達成されています。
それから、下水道への繰り出しも止まっていません。
そして将来に負担を残すJR名鉄弥富駅自由通路に関する予算が執行されています。
特に自由通路教場駅でJRに対して5000万円を支払っていますが、
この内容についても詳しい報告がありません。
以上の理由で決算認定に反対する反対討論とします。
認定第3号令和5年度弥富市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について反対の立場で討論します。
この特別会計は一般会計と違って、実際に加入者である市民の皆さんがどれだけ病院へ行ってどれだけ費用が発生したかってことで大きく左右されますので、最後の最後まで見極めきれないという特性があるという中での1200万円の赤字だったんですが、
ただ結果的に言えば、会計処理においてミスが発生しました。
これについても同じくコンプライアンス法令順守が強く求めている中、
起こるはずのない事案が判明したことについて、理事者に対して猛省を促すものです。
反対せざるを得ない理由を、一言で言えば、組織的なけじめなついてないからです。
個人的なことはどうか知りませんが、
一部新聞報道を読んだ市民からいろいろ聞かれてますけども、
未だに不信感は、払拭されていません。
どんな方法でもいいので、
例えば記者会見がいいのか、公式YouTubeとか広報やとみに
この顛末と、今後の対応策、
そうなれば管理者としての責任も含めて、
やはり市民の信頼を回復しなければないのに、
今日現在まだされていません。
さらに、何度も何度も不祥事が繰り返されてくる中で、
今振り返れば、過去についてもけじめがついてないと言わざるを得ません。
今回けじめがつけられ付けられなければ、また同じことを繰り返すと、言わざるを得ません。
このミスの連鎖を組織的に断ち切って、
組織的にこのようなことを起こさないために、
市長と副市長にはきちっと組織のトップとしてのけじめを市民に対して見せてほしい。
反対したくて反対したわけじゃないんです。
そういう応援の気持ちを込めて、暗たんたる気持ちを込めて、
弥富市役所が良くなるということを期待して、反対討論とします。
認定第6号令和5年度弥富市下水道事業特別会計決算認定について反対の立場で討論します。
あくまで特別会計、受益者負担が原則です。
相変わらず毎年の下水道処理の赤字で
数字を上げれば、営業費用7億8082万1670円に対して、
営業収入これがなんと2億7350万1353円ってことは、
率にして35%しか収入で賄えていない。
営業損失は5億732万324円という結果です。
ところがこのために一般会計から3億9800万円の補助を入れて運営しています。
ところが、新規の建設のために11億3215万6140円。
これは前年より増えています。
このために新たに6億8130万円も企業債を発行しています。
予算案のときに、スピードを落としてくださいとお願いしたのですが、
改善が見られません。という理由で、下水道会計決算認定に反対します。