
この問題の核心
現在のJR名鉄弥富駅の改札は南側しかなく、北側の住民は踏み切りを渡らなければならず大変不便です。住民も一刻も早く北側に改札を設け合わせてバリアフリー化を望んでいます。
解決方法としては名鉄が採用している「線路の両側に自動改札を設け、スロープでホームに上がる地平駅舎の増設による整備」が最も早く、安くできる方法です。JR・名鉄と再協議をして適切な案に修正すべきです。
市とJRの打ち合わせ記録によれば、プランはすべてJRが作成し市に提案されたものです。令和4年にJR東海と結んだ協定により詳細設計が行われ、JRから工事費の増額が提案されました。設計費などもすべて市の負担です。
令和5年12月定例会で、JR名鉄弥富駅の自由通路等整備事業のJR東海との協定額が8億3000万円増額して29億5180万円から37億8180万円に変更する議案が提出され、反対4、賛成9、棄権1の多数決で議決されてしまいました。
一世帯当たりで20万円を超える債務負担つまり借金です。
増額分だけでも1所帯あたり4万円という市民生活に大きな影響を及ぼす変更案です。
改めてJRと協議しなおして、じっくりと仕切り直す必要があります
駅前広場や周辺道路の整備は、必要な事業であり、遅すぎたくらいです。
ただし、橋上駅までやる必要はなく、地平駅の整備で十分可能です。
相次ぐ施設整備で財政悪化・将来へのツケを増大している中、さらに市の財政負担を上乗せする、その効果も曖昧な弥富駅自由通路・橋上駅舎化事業は、もう一度、原点に戻って「費用対効果が高い方法」に再検討すべきです。
市民が幸せに住み続けられるまちとはどんなまちなのか。他の自治体に先駆けて教育や福祉施策を充実させてきた弥富市の歴史から学ぶ必要があるのではないでしょうか。