弥富市民の皆さん、十四山中学校跡地は、私たちのまちの未来を拓く大切な「可能性の種」です。しかし、行政が机上で決めた計画書に基づき、硬直したルールで活用方法を定めるだけでは、その種は決して芽を出しません。
今こそ、行政主導のやり方をやめ、市民の自由な発想と熱意を活かす「社会実験」の場としましょう。「こう使いたい!」という皆さんの声が、この場所を新しい地域の拠点へと育てる力になります。
まずは「使いたい人が使う」を原則に、難しくない手続きで施設を開放してください。十四山中学校を、私たち市民が自由にアイデアを試し、未来を創るための「みんなの実験場」にすることを強く求めます。
豊明市の事例からも明らかなように、閉校した小学校施設、特にその校舎や体育館の最適な活用方法は、行政が机上で計画書を作成し、それに基づいて利用者を公募するだけでは見出すことが困難です。地域住民や多様な団体、企業が実際に施設を利用する中で、新たなアイデアや用途が生まれる「社会実験」の視点を取り入れるべきです。
弥富市は、閉校となった小学校施設、特に既に利用が可能な状態にある十四山中学校の校舎について、以下の提言に基づき、段階的かつ実験的な利活用を促進し、市民が主体的に参加できるような仕組みを構築すべきです。
- 「使いたい人が使う」を原則とした自由な利用促進
行政が「何に使いたいか」を提案させるような従来の公募方法は、利用を検討する住民や団体にとって大きな負担であり、創造的な利用を阻害します。まずは「今あるものを、今いる人が使う」というシンプルな原則に基づき、利用のハードルを大幅に下げるべきです。
提言:
- 閉校後の小学校施設(十四山中学校を含む)を、当面の間、教育施設としての制約を外し、多目的フリースペースとして開放することを検討してください。
- 利用希望者や団体に対し、複雑な企画書や事業計画書の提出を求めず、簡易な利用申請書のみで利用を可能とする制度を導入してください。
- まずは3年間程度の実験期間を設け、この期間中に様々な利用者が自由に施設を使う中で、施設の潜在的な可能性や、地域にとって本当に必要な機能を発見していく「利用方法発見プロジェクト」として位置づけてください。
- 利用料金の弾力的な設定と「社会実験」としての位置づけ
施設の利用にあたって料金設定は重要ですが、営利目的の利用と市民の趣味活動ではその考え方を柔軟に変える必要があります。初期段階では、利用を促すためのインセンティブとして、低額での貸し出しを検討すべきです。
提言:
- 利用料金は、営利目的の利用と非営利の市民活動で明確に区別し、弾力的に設定してください。
- 営利を目的とする利用(例:民間企業の利用など) については、利用者の利益に応じて、その一部(例:利益の10%など)を手数料として徴収することを検討してください。
- 一般市民や非営利団体による趣味や地域活動での利用 については、電気代や水道代といった最低限の維持管理費の実費のみを徴収する形を基本とし、利用しやすい料金体系を構築してください。
- この段階的な利活用を「社会実験」と位置づけ、実験期間中の利用状況や効果を定期的に評価し、その結果を公開してください。
- 利用促進のための簡易な手続きと情報提供の整備
利用希望者がスムーズに手続きを進め、利用を開始できるよう、行政は情報提供と申請手続きの簡素化に努めるべきです。
提言:
- 旧小学校施設の利用に関する「社会実験としての利活用プロジェクト企画書」を作成してください。 これには、施設の目的、利用方法、期間、料金体系、期待される効果などを盛り込み、市民に広く周知すべきです。
- 利用申請のための簡易な「要綱」と「利用申請書」のひな形を整備し、弥富市のウェブサイト等で公開してください。 利用者が迷うことなく申請できるよう、手続きの流れを明確に示すべきです。
- 他の自治体で廃校跡地・施設の利活用に関する先進的な取り組み事例
- 地域交流拠点としての活用事例:
- 地域のイベントスペース、カフェ、コワーキングスペース、子どもの遊び場などを複合的に展開している事例
- 教育・文化活動の拠点としての活用事例:
- アートスタジオ、ワークショップスペース、郷土資料館、生涯学習施設などに転用している事例
- 民間企業・NPOとの連携事例:
- 企業が一部施設を借り上げ、地域貢献活動とビジネスを両立させている事例
- 地域交流拠点としての活用事例:
弥富市は、閉校施設の活用を「行政が与えるもの」ではなく「市民が創り出すもの」と捉え、柔軟な発想と市民との協働を通じて、これらの施設が地域の新たな活力源となるよう、大胆な一歩を踏み出すことを強く提言します。
十四山中学校跡地の利活用を促進するための利用募集パンフレットの案を作成しました。
十四山中学校をみんなで育てるプロジェクト
〜新しいアイデアと可能性、あなたの「やりたい!」を応援します〜
弥富市は、閉校した十四山中学校を「みんなで育てる」ための社会実験プロジェクトを始めます。このプロジェクトは、行政が一方的に利用方法を決めるのではなく、市民の皆さんが自由に使いながら、新たな活用方法を一緒に見つけていくことを目的としています。
「こんなことやってみたい!」「場所がなくて困っていた」そんなあなたのアイデアを、ぜひ十四山中学校で実現してみませんか?
プロジェクトの3つのポイント
- 「使いたい人が使う」をシンプルに! 難しい企画書は不要です。あなたの「やりたい!」を簡単に伝えるだけでOK。まずは気軽に使ってみて、アイデアを形にしてみましょう。
- 利用は今すぐ可能、料金も柔軟に! 既に校舎は利用できる状態です。営利目的ではない市民活動での利用であれば、光熱費などの実費のみで借りられます。
- 3年間の実験期間で新しい使い方を模索! このプロジェクトは、3年間の実験期間を設けています。この間に、十四山中学校が地域にとってどんな場所になりうるのか、皆さんの手で一緒に育てていきましょう。
教育と学校統廃合、跡地利用についてはこちらの特集ページをご覧ください
