🚨 弥富市の財政に「赤信号」— 市の中で将来負担比率がワースト1に急浮上!
負債総額の指標が県内最高値に。市は借金大国へ転落か?
愛知県が公表した2024年度決算に基づく財政健全化比率の分析で、弥富市は将来的な負債総額を示す「将来負担比率」において、算出された市の中で最高値(ワースト1)となる95.4%を記録しました。これは、前年度から10.8ポイントという大幅な急増です。
1.【最大の危機】将来負担比率、県内最高値の衝撃
「将来負担比率」は、将来的に市民が返済しなければならない負債の総額(隠れ借金含む)の大きさを測る指標です。
- 弥富市の現状: 95.4%という数値は、常滑市(80.2%)を上回り、市の中での負担度合いが最も重いことを示します。この急増は、直近で大規模な事業やインフラ投資に伴う公債(借金)が大幅に増加したことを強く示唆しています。
- 二極化の進行: 県内全体でこの指標は二極化が進んでおり、弥富市やあま市(+9.5pt)のように将来負担が急増している団体が目立つ一方で、岡崎市や豊田市のような大規模団体は高い健全性を維持しています。
2.【借金返済の負担度】実質公債費比率もワーストクラス
弥富市の実質公債費比率(5.4%)も、常滑市、あま市、津島市に次ぐワースト4位と高水準です。
- この比率は、毎年行う借金返済が市の財政をどれだけ圧迫しているかを示す指標であり、弥富市が既に毎年の財政運営でも公債費の重圧を感じ始めていることを裏付けています。
結論
2024年度決算により、弥富市は**「将来の財政負担」において県内市のトップに立ってしまいました。この急激な悪化は、将来的な財政運営の硬直化と、市民サービスへの影響に直結する「警鐘」**であり、喫緊に負債圧縮と財政再建に向けた取り組みが求められています。
愛知県が公表した2024年度決算データに基づき、「健全化判断比率」の2つの指標について、弥富市の状況と県内市町村の全体的な傾向を分析します。
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/584583.pdf
2024年度決算 愛知県内市町村 財政健全化比率の分析
- 弥富市(市としてはワースト1)の検証
提供された資料の2024年度決算値に基づき、弥富市の立ち位置と、前年度(2023年度)からの変化を検証します。
【弥富市の評価】
- 将来負担比率が急増: 2024年度決算では、将来負担比率が10.8ポイント大幅に上昇し、**95.4%**となりました。
- 市の中での順位:
- 将来負担比率 (95.4%) は、算定された市の中では常滑市 (80.2%) を上回り、最高値となりました。
- 実質公債費比率 (5.4%) は、常滑市(12.0%)、あま市(6.5%)、津島市(5.5%)に次ぐワースト4。
- 結論: 弥富市は「将来負担比率」において、市の中では最も高い比率となり、実質的にワースト1と言えます。これは、前年度から将来負担額が急激に増加したことを意味します。
(1) 実質公債費比率(借金返済の負担度)
- 全体的な傾向: 2023年度決算に引き続き、多くの団体(24団体)で比率が上昇しており、公債費負担は全体的に増加傾向にあります。
- 高負担グループ: 常滑市(12.0%)、**東栄町(11.5%)**が唯一二桁台を維持しており、負担が最も重い団体です。
- 上昇幅が特に大きい団体:
- 武豊町(+2.2pt)、蒲郡市(+1.6pt)、東栄町(+1.4pt)、**豊山町(+1.3pt)**など、大規模な投資や事業の本格化により、負担が急増した団体が見られます。
- 改善傾向の団体: 小牧市(△0.7pt)、犬山市(△0.6pt)、半田市(△0.7pt)など、公債費の縮小や財政規模の増加により比率が低下した団体も一定数あります。
(2) 将来負担比率(将来の負債総額)
この比率は、市町村間で二極化がより鮮明になっています。
- 高水準グループ(要警戒):
- **弥富市(95.4%, +10.8pt)**が最高値となり、常滑市(80.2%, △21.0pt)、あま市(65.3%, +9.5pt)、**新城市(55.0%, +6.0pt)**が続きます。
- 特に弥富市とあま市は、比率が大幅に上昇しており、将来に向けた負債が増加していることがわかります。
- 急激な増加が見られた団体:
- 東海市(+22.5pt)、稲沢市(+13.3pt)、**西尾市(+11.4pt)**など、将来負担比率を初めて算定した、あるいは大幅に増加させた団体が目立ちます。これは、新たな大規模プロジェクトやインフラ整備に伴う起債が影響している可能性が高いです。
- 大幅に改善した団体:
- 常滑市(△21.0pt)、南知多町(△15.4pt)、**美浜町(△9.0pt)**は、将来負担の圧縮または基金の活用により、比率を大きく引き下げました。特に常滑市はワースト1から2位に順位を下げています。
- 低水準・算定なしの団体: 岡崎市、瀬戸市、豊川市、豊田市など、財政規模に比して将来負担が極めて少ないか、相殺されている団体が多数を占めています。これらの団体は、依然として高い財政健全性を保っていると言えます。
まとめ
2024年度決算では、多くの市町村で実質公債費比率が上昇傾向にあり、県内全体の財政負担が増していることが示唆されます。特に弥富市は、将来負担比率において県内で最高値となり、将来的な財政運営の硬直化を防ぐため、負担圧縮に向けた取り組みが急務と言えます
