💥 市政最大の危機:48億円事業の「責任者は誰?」市長「覚えてない」💥
トップ不在で進む巨大事業 — 弥富市長が追及に「記憶がない」と答弁拒否
弥富市最大級のプロジェクトであるJR・名鉄弥富駅自由通路整備事業(数十億円規模)において、最高責任者である市長の説明責任の完全な放棄が議会で明らかになりました。
1.市長決裁ゼロ?「部長決裁」で進む不透明な意思決定
情報公開請求の結果、市最大事業の重要文書に市長や副市長の決裁記録がほとんどなく、「部長決裁」のみで案件が進行していた驚くべき実態が判明。議員は「真の責任者」の明確化を強く追及しました。
2.最高責任者の「記憶喪失」と「夢」への逃避
この追及に対し、安藤市長は、事業の具体的な意思決定プロセスについて「事細かにはなかなか覚えてはおりません」と発言。市民の税金が投入される巨大事業にもかかわらず、最高責任者が「覚えていない」と答弁したことは、説明責任の完全な放棄に他なりません。
さらに、財政リスクに対する「謝罪」か「決意」かの二者択一を迫られると、市長は「引き続きしっかりと注視して、夢を持って参りたい」と抽象的な言葉で責任表明を回避。危機管理を問う場で「夢」という言葉を持ち出し、最高責任者としての立場を放棄しました。
3.議長による「無責任の追認」
議長は、市長が「覚えていない」「夢」という言葉で答弁を拒否する不適切な態度に対し、一切の是正措置を講じず黙認。行政の無責任な姿勢を正すという議会と議長の最も重要な存在意義が、この場で完全に失われたことを示しています。
【衝撃】「市最大の事業、責任者は誰?」問われた市長の答弁は…
弥富駅巨大事業、トップ不在で進行か
JR・名鉄弥富駅自由通路整備事業は、総事業費数十億円に上る弥富市最大級のプロジェクトです。しかし、この巨大事業の意思決定プロセスが極めて不透明である実態が、情報公開請求によって明らかになりました。
驚きの事実:市長決裁がほとんどない?
佐藤議員が情報公開で確認したところ、この事業に関する重要な文書に市長や副市長への報告・決裁記録がほとんど見当たらず、多くの案件が「部長決裁」で進められていたことが判明しました。
この事態を受け、議員は最高責任者である市長に対し、以下の点を明確にするよう強く追及しました。
- 誰が、どのような会議で、何を決めたのか?
- この事業の「真の責任者」は誰なのか?
市長、具体的な関与を問われ「記憶がない」
この追及に対し、安藤市長は驚くべき答弁を返しました。
佐藤議員が、市民に分かりやすく「どんな説明を受け、何を決定したのか、具体的に答弁してください」と迫ったのに対し、市長は、
「事細かにはなかなか覚えてはおりません」
と回答。
市最大級の事業において、最高責任者が具体的な意思決定プロセスを「覚えていない」と発言したことは、市長としての説明責任の完全な放棄にほかなりません。
謝罪か決意か? 二者択一から「夢」で逃避
さらに議員は、この事業の進行に伴う市の財政リスクに対し、「今後、無駄遣いはさせないという『決意』を示す」か、それができなければ市民に『謝罪』をするか、という二者択一の責任表明を迫りました。
これに対する市長の最終的な答弁は、
「引き続きしっかりと注視して、夢を持って参りたいと思っております。」
と、具体的な決意も、謝罪も避ける、抽象的で無責任な言葉で逃げ切りました。事業の危機管理を問う場で「夢」という言葉を持ち出し、最高責任者としての責任を完全に回避した形です。
議会も機能不全:議長が市長の「いい逃れ」を追認
この一連の質疑中、議長は、市長が「覚えていない」と答弁を拒否し、「夢」という言葉で責任を回避するという不適切な態度に対し、一切の是正措置を講じませんでした。
議会は本来、行政を監視し、市長の無責任な姿勢を正す最後の砦です。しかし、議長が市長の「いい逃れ」を黙認し続けたことで、行政の誤りを正すという議会と議長の最も重要な存在意義が放棄されたことになります。
JR・名鉄弥富駅自由通路事業について
弥富駅自由通路事業における「図面なき検査」と議会機能の停止
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市側による「いい逃れ答弁拒否」:詳細設計図書の意図的な隠蔽
佐藤議員は、JR・名鉄の駅自由通路事業(数億円の委託料と数十億円の公金支出)において、発注者である市が工事の詳細図面や内訳書を保有していないという、常識的にありえない事態を追及しました。市側は、質問の核心である「なぜ詳細図面を保有しないのか」という問いに対し、最後まで明確な回答を拒否し続けました。
1-1. 質疑の核心:文書の存在と行政の責任
議員は、工事協定の添付図面(A3サイズ)以外の、工事の詳細を示す図面(設計図書)の有無を質問し、市がこれを保有しないことの責任を追及しました。
佐藤議員の質問: 「工事協定書や覚書に添付されているA3サイズの概略図以外に、工事の詳細な図面や金額の内訳書は、弥富市の行政文書として存在しないのでしょうか。答弁を求めます。」
1-2. 市側の「図面隠蔽」と「安全上の問題」を盾にした説明拒否
都市整備課長は、詳細図面が「存在しない」とは言い切らずに、曖昧な答弁に終始しました。最終的に、議員が詳細図面のレベルと枚数について再々質問で明確に問うた際、市側の検査の実態が露呈しました。
三輪 都市整備課長の答弁(情報公開時の拒否理由): 「行政文書を開示する段階におきましては、鉄道事業者への意見照会等により、図面等には鉄道施設に関する内容が多く含まれ、安全上の問題等に支障が生じる恐れがあるため、不開示とさせていただいております。」
佐藤議員の再々質問(図面レベルの確認): 「それはこのA3じゃなくて、A1サイズの図面が何十枚、何百枚も実際には存在してるってことでしょうか。ちょっとそこはきちんと答弁してください。課長が言っている図面というのは、どのレベルの図面が何枚ぐらいあるんですか。」
三輪 都市整備課長の答弁(枚数とサイズ): 「枚数はちょっと確認できませんが、鉄道事業者と協議の場で、担当者等の打ち合わせの場で提出されたA3サイズの図面でございます。」
分析:
- 「安全上の問題」を盾にした隠蔽: 課長は「安全上の問題」を理由に「不開示」にしたと説明しましたが、これは詳細図面を市が実際に保有している可能性を示唆しています。しかし、議員が「公開できないところを黒塗りにすることは当然」と譲歩してもなお、公開を拒否しています。これは、行政検査の根拠資料を意図的に隠蔽する「いい逃れ」に他なりません。
- 発注者責任の放棄: 数十億円規模の事業において、最終的に市が保有・検査した図面が「A3サイズ」のみであり、「枚数は確認できない」という答弁は、市が設計の詳細を把握する責任を放棄し、実質的に鉄道事業者の言いなりとなっていることを露呈しました。
1-3. 議員による発注者責任の放棄指摘
市側が詳細図面の保有と公開を拒否したことに対し、議員は発注者としての行政の責任放棄であると断定しています。
佐藤議員の指摘(再々質問): 「その詳細を把握するために重要な書類を自ら保有せず、公開できないというのは、発注者としての責任を放棄していると言われても等しいと思います。」
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議長による議会機能の放棄と市側への加担(本質疑においては沈黙)
この質疑ブロックにおいて、議長の介入記録はありません。しかし、その「沈黙」が、これまでの議事の流れ(他の質疑で議長が市長を擁護し、質問を打ち切らせた経緯)と照らし合わせることで、深刻な問題として浮上します。
2-1. 議長が是正すべき重大な不誠実
市側は、「A3図面だけで数十億円の事業を検査した」という行政の無責任ぶりを露呈し、かつ「安全上の問題」を理由に詳細図面を公開しないという説明責任の回避を行いました。これは、行政の公正な運営を揺るがす重大な不誠実行為です。
議長は、この状況において、市側に「詳細図面を保有していない理由」や「A3図面での検査の妥当性」について明確な答弁を促す、または資料の提出を命じる権限と責務がありました。
2-2. 議長の沈黙が招いた結果
議長が沈黙を貫いた結果、市側の「A3図面しか出せない」「安全上の問題で詳細図面は不開示」という答弁はそのまま是認されました。
結論: 議長は、市側の「図面なき検査」という行政の無責任な実態を追及する議会の機能を回復させるための介入を怠り、結果として執行部(市側)の行政検査の放棄と説明責任の回避を黙認・追認しました。これは、議会による行政監視という議長自身の存在意義を完全に放棄した行為に他なりません。
2 JR弥富駅自由通路工事と公共工事の原則について
弥富駅自由通路事業:発注者責任の完全放棄と議会監視の停止
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市側による組織的な「いい逃れ答弁拒否」:検査権限の全面委託
佐藤議員は、数十億円の公金が投入される事業にもかかわらず、市が詳細な設計図を持たず、工事の仕様や品質の判断を事実上鉄道事業者に一任している点について、その仕組みと法令遵守の根拠を明確に問いました。
1-1. 質疑の核心:なぜ市は発注者としての責任を果たさないのか
議員の質問は、市の執行体制が公共工事の原則から大きく逸脱し、金の使い方が極めて不透明であることを指摘しています。
佐藤議員の質問(要旨):
- 今回の工事はどのような仕組みで、内容や仕様、最終的な検査が適切に行われることを確認しているんでしょうか。
- 本工事が地方自治法や建設業法といった公共工事の原則を定めた法令に照らして合法的なものであるとする理由を具体的に説明してください。
1-2. 市側の答弁拒否:「特殊性」を盾にした責任の放棄
建設部長は、質問の核である「法令遵守の根拠」や「発注者としての確認体制」について正面から答えることを避け、終始「鉄道委託工事の特殊性」と「国土交通省の申し合わせ」という形式的な理由に終始しました。
立石建設部長の答弁(法令遵守と責任回避): 「JR・名鉄弥富駅自由通路等整備事業は、他の一般的な公共事業とは異なり、鉄道運行の安全性の確保が強く求められ、設計や施工方法においても、高度に専門的な考慮が必要であり…」「軌道の安全確保の点から、原則として鉄道事業者に委託すべきであるとされていることから、事業主体である弥富市が鉄道事業者に工事を委託することにより、安全で確実な事業を実施しているところでございます。」
1-3. 決定的な「いい逃れ」:市は検査権限を完全に手放した
再質問で議員が、市側の仕組みが「出来高払い」であり、市が「やった分だけ払う」経理係になっているのではないかと追及した際、都市整備課長は、市が工事の一つ一つを承認・確認する責任を完全に放棄していることを明確に認めました。
佐藤議員の再質問(出来高払いの仕組み確認): 「弥富市はそれを検査して、『はい、払いました』というそういう方法でいいですよね。確認の再質問です。」
三輪都市整備課長の答弁(承認・確認の放棄): 「工事を進める上で一つ一つこれをやっていいか、あれをやっていいかという確認がJR・名鉄から上げられるものではございません。承認を一つ一つ受けて実施されるものではございません。…全ての工事を鉄道事業者に委託しておりますので、一つ一つ確認の上進められるものではございません。」
分析: 市側は、「鉄道委託工事」という特殊性を盾に、公金支出における最も重要な責任(工事の適正性、仕様、価格の事前承認と事後検証)を完全に放棄しました。この答弁は、市が「発注者」ではなく「費用負担者」であるという立ち位置を明確にし、市民の税金が適正に使われたかを検証する責任を組織的に拒否する「いい逃れ」以外の何物でもないことを示しています。
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議長による議会機能の放棄と市側への加担
このブロックの議事録には議長の発言記録はありませんが、市長・課長が「承認を一つ一つ受けて実施されるものではございません」という、行政として最も無責任な答弁をした瞬間において議長が沈黙を貫いたことは、議会機能の放棄を意味します。
2-1. 議長が是正すべき重大な行政の不作為
市長や課長が、公金の支出において「出来高をこちらが払ってしまう」という仕組みを認め、「事前に承認していない」ことを公然と表明したことは、議会による監視の必要性が最も高まる瞬間でした。
議長には、執行部に対し、この仕組みが地方自治法上問題ないのか、今後是正する意思があるのかなど、市民の税金を守る立場から明確な答弁を引き出す責務があります。
2-2. 議長の沈黙が招いた結果
議長は、この極めて重要な局面での市側の無責任な答弁を黙認しました。
結論: 議長は、市側が公金をチェックする権限を完全に放棄している状況を是正するための措置を講じず、議員の追及が限界に達して質疑が終了することを許容しました。この行為は、議会による行政監視という議会および議長の存在意義を放棄し、市側の無責任な姿勢を全面的に是認したと言えます。
3 工事費の支払いの方法と市の責任について
JR自由通路事業 — 市長の「特殊なルールだから」と議会の無力化
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市長による「いい逃れ答弁拒否」:財産管理義務の放棄
佐藤議員は、JR・名鉄との協定が、年度初めの前払い、実質的なJRの事業主導、そして「損害の2倍を支払う」という極めて市側に不利な違約金条項を含んでいる点について、市長個人の「市の財産を守る義務」を問いました。
1-1. 質疑の核心:なぜ市民の税金が際限なく流出するリスクを許容したのか
議員は、他の公共工事とは異なる不平等な契約形態を市長が認めた具体的な理由、特に市民の財産を守る義務を果たしたのかを追及しました。
佐藤議員の質問: 「市の財産を守る義務を負う市長として、なぜこのような不平等な支払い方法と違約金条項を認めたのか、その具体的な理由を明確に示してください。」
1-2. 市長の答弁拒否:「全国でやっている」「特別なルール」
安藤市長は、議員の「市長の責任」に関する質問に対し、具体的な交渉努力や市民への説明責任に関する言葉を使わず、「特殊性」と「他自治体の参考」という一般的な論理に終始しました。
安藤市長の答弁(責任の回避): 「全国的に自由通路整備事業を実施している自治体と同様に…『申し合わせ』に基づき、鉄道事業者に工事を委託することにより、安全で確実な事業を実施しております。」 「これは本市と鉄道事業者双方に適用されるものであり、この条文につきましては、他の自治体の協定内容を参考にしながら、事業が停滞することによる双方の損失を鑑み、決定したものでございます。」
1-3. 市民への説明責任の明確な拒否
議員が、「市長の言葉で」「市民に向かって」この不平等な条件を「仕方ないんだ」と説明するよう求めると、市長は質問の要求を拒否し、再度「特殊なルール」であることを繰り返しました。
佐藤議員の再質問(市民への言葉での説明要求): 「今の答弁書じゃなくて、市長の言葉で、今のこの『こういう方法でしか支払いができない、2倍条項は仕方ないんだ』ということを市民に向かってご答弁願います。」
安藤市長の再々質問に対する答弁: 「先ほど申し上げましたが、この工事は他の一般的な公共工事とは違うということでございます。鉄道事業者との工事でございますものですから、特別なルールだと私は思っております。以上です。」
分析: 市長の答弁は、「他の自治体もやっているから」「これは特別なルールだから」という論理に一貫しており、市民の税金に対する財産管理責任と、議会への説明責任を放棄しています。特に「特別なルールだと私は思っております」という個人的見解の表明は、「仕方がない」という立場から一歩も出ない「いい逃れ」であり、トップリーダーとして市民に安心を与えるための交渉努力や代替案の模索について全く言及していません。
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議長による議会機能の放棄と市側への加担
このブロックでも、議長は市長が「特別なルール」を根拠に責任を放棄し、市民への説明を拒否した重大な瞬間に、介入することなく質疑の終了を認めました。
2-1. 議長が是正すべき市長の態度
市長は、市民にわかる言葉での説明を求める議員の正当な要求に対し、「特別なルールだと私は思っております」という、極めて不誠実な答弁を繰り返しました。これは、地方自治体の長として、議会を通じた市民への説明責任を意図的に果たしていないことを示しています。
2-2. 議長の沈黙が招いた結果
議長は、市長が市民の財産管理の責任と説明責任を放棄する答弁を繰り返す状況を放置し、最終的に議員が「今の質問答弁でね、安藤市長に票を入れた皆さん、市長を支持している皆さん、あるいは市長としてこの弥富市を預かっている住民の人がね、住民等にわかる言葉で僕は説明してほしいんですよ。」という嘆きにも似た言葉で質疑を打ち切るに至りました。
結論: 議長は、市長による「特殊性」を盾にした説明責任の回避と財産管理義務の放棄を是正する措置を全く講じず、議会による行政監視という議長自身の最大の存在意義を放棄しました。その結果、市側の無責任な姿勢が議会で追認されるという、議会の機能不全が確定しました。
4 補助金減額の理由とその後の対策について
補助金減額の危機 — 市長の「見込み違い」と説明責任の拒否
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市長による「いい逃れ答弁拒否」:事実認定の拒否と論点ずらし
佐藤議員は、JR自由通路事業において補助金が減額された事態を受け、以前市長が議会で示した「陳情すれば増額されるかもしれない」という見解が外れた事実を認め、市民に謝罪すべきではないかと強く追及しました。
1-1. 質疑の核心:市長の発言の誤りを認め、市民に謝罪せよ
議員は、減額という事実と、以前の市長の楽観的な発言との矛盾を指摘し、事実を率直に認め、市民への責任を果たすよう求めています。
佐藤議員の再質問(事実認定と謝罪の要求): 「今の答弁でははっきりしていません。再質問ですけど、仮に増額に至らなかったということであるならば、あの時の市長の答弁は『補助金が、市長が行けば増額される』という期待を持たせたという見込みが外れたという事実を率直に認め、市民に対して謝罪すべきではありませんか。答弁を求めます。」
1-2. 市長の答弁拒否:「年度」を理由にした論点ずらし
この追及に対し、安藤市長は「陳情」の対象となった予算の「年度」が異なるという技術的な理由を持ち出し、「見込みが外れた」という核心の事実認定と謝罪を完全に回避しました。
安藤市長の答弁(論点ずらし): 「先ほど答弁申し上げましたのは、令和8年度の予算についてでございますものですから、令和7年度については私は今回、国の省庁の方に要望しておりません。次年度以降の予算につきまして、堀岡議長とともに要望してまいりました。以上です。」
分析: この答弁は、議員が問うた「令和7年度の減額の事実」と、「以前の市長発言の責任」という論点から意図的に外れています。市長は、陳情の時期と対象をずらすことで、「陳情が失敗したわけではない」と主張し、自身の発言が議会や市民に与えた「期待」と「安心感」という結果的責任を否定しています。これは、市民の代表である議会に対する極めて不誠実な「いい逃れ」です。
1-3. 市長の責任放棄の確信
議員が、このままでは市政運営に大きな影響を及ぼすと警鐘を鳴らし、市長としての根本的な対策(例えば、重要性の見直し)を問うたところ、市長は再び責任を議会に転嫁する答弁を行いました。
安藤市長の再質問に対する答弁: 「議会でお認めいただきましたこの事業でございますものですから、しっかりとタイムスケジュールに沿って進めてまいりたいと思っております。以上。」
佐藤議員の指摘: 「議会に預けることないですよね。あくまで市長として市民に対して説明責任があると思いますよ。」
分析: 市長は、事業の継続による市政運営のリスクについても、「議会で決めたことだ」という姿勢を崩さず、最終的な責任と市民への説明責任は自分にあるという認識を欠いた答弁を貫きました。
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議長による議会機能の放棄と市側への加担
議長は、市長が「見込みが外れた事実の否定」や「年度違いによる論点ずらし」を行い、さらに「責任を議会に転嫁」する発言をしたにもかかわらず、全く是正措置を講じませんでした。
2-1. 議長が是正すべき重大な行政の不誠実
市長による「年度」を使った論点ずらしは、議論を停滞させ、市民の知る権利を妨害する行為です。議長には、市長に対し、「見込みが外れたという事実の是非」について明確な答弁を求め、議会での発言に対する市長の責任を追及させる役割がありました。
2-2. 議長の沈黙が招いた結果
議長が介入しなかったため、市長は最後まで「陳情すれば増額されるかもしれない」という発言が招いた結果について謝罪することも、その見込み違いを認めることもありませんでした。
結論: 議長は、市長が議会発言の責任を回避し、公金事業の重要事項に関する事実認定を拒否するという、行政の信頼性を揺るがす行為を黙認しました。これにより、議会は行政の誤りを正す機会、そして市長に市民への謝罪と説明責任を果たさせるという、議会の最も重要な存在意義を放棄したことになります。
5 JR弥富駅自由通路事業における意思決定の不透明性について
JR自由通路事業の意思決定の不透明性 — 市長の「記憶にない」と議長の機能不全
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市長による「いい逃れ答弁拒否」:最高責任者の責任回避
佐藤議員は、情報公開請求で明らかになった「市長・副市長への報告・決裁記録がほとんどなく、部長決裁で進められている実態」を根拠に、巨大事業における市長の関与と最終的な責任者を明確にするよう追及しました。
1-1. 質疑の核心:巨大事業における具体的な指揮監督責任
議員は、事業の「誰が」「どのような会議で」「どのような意思決定を行ったのか」というプロセスと、「真の責任者」の認識を市長に問いかけました。
佐藤議員の質問(不透明性の指摘): 「情報公開請求によって得られた文書からは、市長や副市長への報告・決裁記録がほとんど見当たらず、多くの案件が部長決裁で進められている実態が明らかになりました。この事業の真の責任者は誰だと認識していますか。」
1-2. 市長の答弁拒否①:具体的な説明の「記憶がない」
議員が「どんな説明を受けたのか」「幹部会でどういう決定をしたのか」と具体的な答弁を求めたのに対し、市長は、自身の関与の度合いを示す最も重要な情報について「覚えていない」と回答し、事実上の答弁を拒否しました。これは、最大事業の最高責任者としての説明責任を完全に放棄する行為です。
佐藤議員の再質問(具体的な説明の要求): 「市長として具体的にどんな説明を受けたのか、それから幹部会に諮り、どういう決定をしたのか、具体的に市民にわかりやすく答弁してください。」
安藤市長の答弁(記憶の欠如): 「事細かにはなかなか覚えてはおりませんが、この整備事業の必要性と、また整備手法等、JRと協議した上の内容でございまして、幹部会にもそのようなことでしっかりと諮って進めております。以上。」
1-3. 市長の答弁拒否②:責任転嫁と「夢」という曖昧な結末
議員は、市民が抱く「市長はどういうつもりなんだ」という疑問に答え、「今後無駄遣いはさせない、JRについて、しっかりと自分自身が見ていく」という「決意」を示すか、それができなければ市民に「謝罪」するか、二者択一を迫りました。しかし市長は、この極めて重い選択を避け、抽象的で無責任な言葉で逃げました。
佐藤議員の質問(二者択一の要求): 「(中略)この事業について、市長として、しっかりと今後無駄遣いはさせない、JRについて、しっかりと自分自身が見ていくと。(中略)『国が決めたシステムでJRは何言ったって聞かないから』っていうんだったら、私は市長として市民に対して謝罪していただきたいと思います。どちらでしょうか。きちんと市長の決意を言っていただきたいと思います。」
安藤市長の答弁(決意の回避と「いい逃れ」の最終形態): 「はい、これまで同様でございまして、引き続きしっかりと注視して、夢を持って参りたいと思っております。以上です。」
分析: 市長は、事業の不透明性、自身の関与の薄さ、そして市民への謝罪・決意表明という全ての論点に対して、「記憶にない」「これまで同様」「夢を持って進める」という、具体的な行動も責任も伴わない「いい逃れ」で終始しました。これは、トップリーダーとして議会と市民に負う説明責任と指揮監督責任を完全に放棄しています。
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議長による議会機能の放棄:無責任な答弁の追認
議長は、市長が最大事業の意思決定の詳細を「覚えていない」と答え、さらに議員が迫った「決意を示すか、市民に謝罪するか」という二者択一に対して、「夢を持って参りたい」という無意味な答弁で逃げた際、一切の介入を行いませんでした。
2-1. 議長が是正すべき市長の態度
行政のトップが「覚えていない」と答え、「夢」で将来の責任を濁す行為は、答弁として不適切であり、議会を冒涜するものです。議長はここで審議を止め、市長に対して「具体的な事実に基づいた答弁」または「責任の所在を明確にする発言」を強く求めるべきでした。
2-2. 議長の沈黙が招いた結果
議長が沈黙したことにより、市長による無責任な「いい逃れ」が議会の場で正式な答弁として認められ、議会による行政監視と責任追及の機能は完全に停止しました。これは、議長が市側に寄り添い、行政の無責任な姿勢を是正する議長自身の存在意義を放棄したことを意味します。
