弥富市公式HP 官製談合防止法違反及び公契約関係競売等妨害罪の疑いによる職員逮捕への対応等について
(以下HPから引用)
官製談合防止法違反及び公契約関係競売等妨害の容疑により、令和8年2月12 日に逮捕された本市建設部長が、本日、同容疑により起訴されました。
市民の皆様をはじめ、関係者の皆様に対し、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
市といたしましては、引き続き捜査機関の手続きに全面的に協力するとともに、今後の司法の判断を厳粛に受け止め、厳正に対処してまいります。
また、職員の綱紀粛正及びコンプライアンスの徹底を図るとともに、再発防止策の検討を進め、市政に対する信頼回復に努めてまいります。
改めまして、このたびは誠に申し訳ございませんでした。
令和8年3月4日
弥富市長 安 藤 正 明
【分析】安藤市長コメントの欺瞞と問題点
1. 構造的犯罪を「個人のモラル問題」にすり替えている(問題の矮小化)
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該当箇所:「職員の綱紀粛正及びコンプライアンスの徹底を図る」
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分析: 官製談合は、職員個人の倫理観(綱紀)が緩んでいたから起きた「単なる不祥事」ではありません。「予定価格を非公表にする」という制度のブラックボックスが存在し、それが業者との癒着構造を生み出した組織的・構造的な犯罪です。それを「職員のコンプライアンス」という言葉で片付けることは、事件の根本原因を現場の職員個人に押し付けるトカゲのしっぽ切りに他なりません。
2. トップとしての「当事者意識」と「責任」の完全な欠如
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該当箇所:「今後の司法の判断を厳粛に受け止め、厳正に対処してまいります」
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分析: まるで第三者のような立ち位置です。本来、自らの足元で数億〜数十億円規模の公共事業が歪められていたのであれば、トップである市長の管理監督責任こそが最初に問われるべきです。過去のゼネコン談合事件の時代から公共事業のあり方を知る立場にありながら、自らの責任(進退や給与の自主返納など)には一切触れず、部下を「厳正に処分する側」に立っているのは極めて不誠実です。
3. 最も重要な「制度の欠陥(予定価格の非公表)」への言及がない
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該当箇所:「再発防止策の検討を進め…」
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分析: 「検討を進める」という典型的なお役所言葉であり、具体性が全くありません。本当に官製談合を防ぐ気があるのなら、全国標準となっている**「予定価格の事前公表」と「一般競争入札の透明化」**をただちに実行すると明言すべきです。その核心部分に触れない「再発防止」は、単なる時間稼ぎのアリバイ作りに過ぎません。
4. 市民への「実害(税金の簒奪)」に対する謝罪がない
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該当箇所:「多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを…深くお詫び申し上げます」
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分析: 謝罪の対象が「ご迷惑とご心配」という感情面にとどまっています。官製談合による真の被害は、**「競争が阻害されたことによって、本来安く発注できたはずの市民の血税(数千万〜数億円単位)が不当に業者に流出したこと」**です。つまり、市民の財産が奪われたことに対する言及と謝罪が完全に抜け落ちています。
総括
この声明文は、弥富市役所トップが**「事の重大さを全く理解していないか、あるいは意図的に矮小化して逃げ切ろうとしている」**ことを如実に証明するものです。「予定価格の非公表」という温床を放置してきた組織的責任には一切触れず、定型的な謝罪と「部下の処分」だけで幕引きを図ろうとする意図が透けて見えます。
