JR・名鉄弥富駅整備事業(約50億円)の「出血」をいかに止めるか
本ページをご覧いただき、ありがとうございます。弥富市議会議員の佐藤仁です。
私は令和2年頃から、現在進行中の「JR弥富駅自由通路整備・橋上駅化事業(JR約40億円、名鉄約10億円)」について、様々な調査を行い、皆さまに情報提供をしてまいりました。
当初からの私の問題意識は明確です。 「巨額の費用を投じて巨大な橋上駅を作るよりも、踏切を改良し、面的な道路整備を優先すべきだ」「少子高齢化が進む中で、駅構内へのエレベーター設置と跨線橋の改良、そして改札口の南北配置で十分ではないか」。 今後の社会情勢の変化を見据えれば、それが純粋かつまともな都市計画・政策論であると確信し、訴え続けてきました。
しかし現実として、令和6年4月に弥富市とJR東海との間で工事協定が結ばれ、市議会も多数決でこれを承認してしまいました。現在、弥富市としては既定路線として、この約50億円の巨大プロジェクトを「爆走」させています。
本来であれば歯止めをかけるべき市長、市役所、そして市議会は、誰もこの事業を止めません。 皮肉なことに、最も一生懸命にこの事業を進めているのはJRです。なぜなら、この事業は**「JRが自ら計画し、自ら設計・施工し、結果的に自らの鉄道施設を税金で新しくできる」**という、極めていびつな利益構造になっているからです。
よく公共事業は「小さく産んで大きく育てる」と言われます。一度手を付けてしまえば「もう後戻りできない」と戦線を拡大し、いくらかかってでもやり切ろうとする。まるで一度始まったら止まらない戦争のようです。
私は個人的には今でもこの事業は立ち止まるべきだと思っていますが、現状の体制下で政策全体を白紙撤回させることは極めて困難です。
そこで私は今、「戦略的(政策的)な反対」から、「戦術的(実務的)な追及」へと舵を切りました。
せめて、やらなくてもいい余計な工事をしていないか。 請求される工事費が、言い値で馬鹿高い金額になっていないか。 皆様の血税(市税と国の補助金)が、JRグループの巨大な胃袋に漫然と飲み込まれていくのを、「仕方ない」で見過ごすわけにはいきません。
その戦術の中で見つけたのが、今回住民訴訟の端緒となった「雨量計の移転補償(架空・水増し請求の疑い)」という小さな“ほころび”です。金額こそ約51万円と事業全体から見れば小さいですが、これは秘密のベールに包まれた公共事業の闇を暴き、これ以上の**「税金の出血を止める」**ための重要な戦いです。
本特集ページでは、まず冒頭(前半)にて、この「秘密のベールに包まれた事業の実態」と、出血を止めるための現在の取り組み(住民監査請求や住民訴訟などの戦術)についてご報告します。
そして中盤以降には、私が当初から書き溜めてきた「なぜこのまちづくり・政策はおかしいのか」という戦略的な根本論をアーカイブとして残してあります。
弥富市の、そして国民の血税がどう使われているのか。ぜひ、最後までお読みいただき、皆様と共に考える機会になれば幸いです。
