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東京大学大学院総合文化研究科准教授
以下要約です ぜひ記事を読んでください
🗽 えっ、アメリカの若者の7割が「社会主義」を支持!?
〜NYから始まる「自己責任」を終わらせる新しい政治の波〜
💡 記事の3つのポイント
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「頑張っても報われない…」米国の若者が資本主義にNO!
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NY新市長が挑む「家賃凍結」「バス無料化」などの超・生活防衛策!
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物価高に苦しむ日本も他人事じゃない。「自己責任」から「支え合い」へ。
🇺🇸 なぜ今、アメリカの若者は「社会主義」を推すのか?
「社会主義」と聞くと、昔のソ連のような独裁国家をイメージするかもしれません。しかし、今アメリカのZ世代(若者たち)が求めているのは全く別物です。
家賃が高すぎて住めない、医療費が払えない、物価高で生活が苦しい……。資本主義の「競争社会」に疲れ果てた若者たちにとっての社会主義とは、「一部の金持ちだけが儲かる仕組みをやめて、普通に働く人が普通に暮らせるようにしようよ」という、とても切実で当たり前の願いなのです。
🍎 ニューヨークで誕生した「社会主義者」の市長
この若者たちの不満が、歴史を動かしました。2025年、ニューヨーク市長選で「民主的社会主義者」を名乗る34歳のゾーラン・マムダニ氏が当選したのです。
彼が掲げる政策は、日々の生活を直接ラクにするものばかり。
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家賃の凍結や公営住宅の大量建設
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保育の無償化
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公営バスの無料化・高速化
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安く買える市営スーパーの設置
これらは、「住宅や食料といった『生きるのに絶対必要なもの』まで、金儲けの道具にするのはやめよう」という強いメッセージです。
🇯🇵 物価高に苦しむ日本…私たちにとっても他人事じゃない
この「赤いニューヨーク」の挑戦は、決して海の向こうの遠い話ではありません。
日本でも物価高が続き、家計がどんどん苦しくなっています。それなのに、政治のメッセージは「少し減税するから、あとは自己責任で頑張って」というものが目立ちます。
生活の不安は、時に「あいつらが悪い」という怒りや差別(ファシズム)を生み出します。それを食い止めるには、「誰かを蹴落として自分だけが助かる社会」から「生活の土台をみんなで支え合う(共有財=コモンにする)社会」へのシフトが必要です。
💭 問いかけ 「なぜ普通に働いている人が、普通に暮らせないのか?」 NYで始まったこの根源的な問いかけは、いまの日本を生きる私たちにも突きつけられています。あなたは、「自己責任」の社会と「支え合い」の社会、どちらの未来を選びますか?
斎藤幸平さんの『人新世の「黙示録」』(世界的ベストセラーとなった『人新世の「資本論」』の続編として、2026年に刊行されました)などで語られる「コモン(共有財)」ですね。
学術的な言葉に聞こえますが、その本質はとてもシンプルです。ひと言でいえば、「生きていくために欠かせないからこそ、一部の企業や国に任せるのではなく、市民みんなで共有・管理すべき社会の富」のことです。
なぜ彼がこの「コモン」の再生を強く訴えているのか。3つのポイントに分けてわかりやすく解説します。
1. 「商品」から「みんなの富」へ戻す(脱商品化)
今の資本主義社会では、水、電気、住居、医療、教育、さらには公園のような公共空間まで、生活に必要なありとあらゆるものが「お金を払って買う商品」にされています。
これを市場での金儲けや投機の対象から切り離し、「お金がなくても、誰もがアクセスできる状態」に戻そうというのがコモンの出発点です。これを専門用語で「脱商品化」と呼びます。
2. 国ではなく「市民」が管理する(自治)
「じゃあ、生活に必要なものは全部国営にすればいいの?」と思うかもしれませんが、コモンは違います。
かつてのソ連のような、国が上からすべてを決める中央集権的なやり方ではなく、市民が自分たちでルールを決め、民主的に管理・運営していく(自治)のがコモンの最大の特徴です。
| 管理者 | 性質 | 具体例 | 斎藤氏の視点 |
| 企業・個人 (私有財) | 利益を出すための「商品」 | 民間のマンション、有料サービス | お金がないと使えず、格差が広がる |
| 国・自治体 (公共財) | 税金で提供される「インフラ」 | 国営の水道、公立学校 | お任せになりがちで、民営化のリスクがある |
| 市民・地域 (コモン) | みんなで管理する「共有財産」 | 市民電力、みんなで手入れする森 | 生活の基盤として、ここを増やすべき! |
3. 「奪い合いの絶望」を防ぐ切り札
最新作の『人新世の「黙示録」』で斎藤氏がもっとも切実に訴えているのが、この点です。
気候崩壊によって地球環境が悪化していくと、水や食料などの資源が不足する「恒久欠乏経済」に突入します。すると、極度の不安から「自分たちだけが助かればいい」「役に立たない弱者は切り捨てろ」という「選民ファシズム」の思想が広がり、資源の奪い合いや戦争が起きてしまいます。
この不安の悪循環を逆回転させる防波堤となるのが「コモン」です。欠乏のなかで人々を競争させるのではなく、必要なものを地域で共有し、生活を共同化することで、「みんなで生き延びる条件」をつくり出すのです。
つまり、コモンとは
単なる理想論ではなく、気候危機やインフレが襲いかかる過酷な時代に、私たちがお互いを敵とみなして潰し合わずに生き抜くための、具体的で切実なサバイバル戦略なのです。