杉並区長選挙 岸本聡子さんが6万票の差で再選 記者との質疑応答、選挙戦を振り返る(東京新聞チャンネル)
1. 主要キーワード
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クリーンな選挙(ハラスメントのない環境、他候補へのリスペクト、誹謗中傷をしない徹底)
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対話の区政(よりよく決めるための民主主義の土台、自治基本条例、住民自治)
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ワンパーソン・ワンパワー(一人ひとりに力がある、自己責任論への違和感、肩を貸し合う社会)
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お願いしない選挙(有権者と候補者の対等な新しい関係性、完全無所属)
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新しい政治の景色(マイノリティや女性が攻撃されずに戦える選挙)
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エビデンスベースト・アプローチ(証拠に基づく政策立案、データの蓄積と連携)
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流域治水・グリーンインフラ(区民と学ぶ総合治水、生活の中の小さな努力の積み重ね)
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アンコンシャス・バイアス(女性首長の実績やパフォーマンスが評価されにくい無意識の偏見)
2. 刺さる言葉・印象的なフレーズ(抜き書き)
「自分がもう少し生きやすい社会は、きっと他の誰かにとっても生きやすい社会になるはずだと信じられるかどうか。それを伝えたいキャンペーンでした。」 ——(選挙戦で伝えたかった思いについて)
「対話は、物事をより良く決めるための『当たり前の民主主義の土台』です。」 ——(「対話ばかりで決められない」という批判に対して)
「これまでの選挙は、候補者が有権者に対して『投票してください』とお願いしてペコペコし、選挙に勝った途端に今度は『先生、お願いします』と有権者からお願いされる存在になってしまう。私はこの関係性を変えたかったのです。」 ——(政党の推薦をもらわず、国国会議員の応援を入れなかった理由について)
「『自己責任論』がものすごい加速した社会の中で、たくさんの人が傷つき、生きることが辛いと思う。そういう社会であってはいけない。」 ——(自身の政治哲学の原点を語る中で)
「この言葉(ワンパーソン・ワンパワー)に共感してくださる方には、少しだけ『自分の肩を貸してほしい』のです。声を上げられない人たちに、少しだけ勇気を与えるために。」 ——(名もなき市民が支えたボランティア選挙を振り返って)
3. 記者会見の論点整理
会見での質疑応答は、大きく分けて「今回の選挙戦の総括」「2期目の具体的な区政方針」「政治における倫理とSNS」「新しい市民との関係性」の4つの論軸に整理できます。
論点①:選挙戦の総括と「大差での勝因」
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クリーンな姿勢の支持: 他候補からの激しい攻撃や誹謗中傷に対し、リスペクトを崩さず「やり返さないクリーンな選挙」を徹底したことが有権者に届いた。
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投票率向上(37.52% → 42.54%)の受け止め: 4年間の「対話の機会」の創出により、行政を身近に感じた層が動いたと評価。ただし、依然として6割が棄権している現実(政治と生活の分断)への課題意識も継続している。
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国政と地方自治の切り離し: 相手陣営に国政の有力者が多数応援に入ったが、「生活者の視点で決めるのが地方自治」であり、国政のトレンドとは真逆の結果(ダブルスコア以上の勝利)につながった。
論点②:2期目・これからの区政運営(ネクスト・ステージ)
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「修復」から「前向きな政策創造」へ: 1期目は前区政の分断や情報公開不足の修復に追われたが、2期目はより創造的な政策にシフトする。
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総合計画の改定と区民参画: 複雑・多層化する自治体の課題に対し、政策形成の初期段階から区民の意見を材料として反映させる仕組みを格上げする。
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データに基づく政策立案(EBPM): 幸福度、健康、防災などのデータを中長期的に蓄積・デザインし、科学的・合理的な区政運営を目指す。
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善福寺川の流域治水: 東京都の計画(17年規模)をベースに進めつつも、本格着工前の家屋補償や情報共有を徹底させる。同時に、区民が家庭でできる小さな雨水対策(グリーンインフラ)やデータ収集を連動させる。
論点③:新しい有権者・候補者関係の提示
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「お願いしない」対等な関係: 政党や業界団体の推薦を断り、主権者に対してペコペコ頭を下げて当選後に特権化する旧来の政治構造からの脱却を試みた。
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女性首長としての壁: 女性のパフォーマンスが評価されにくい「アンコンシャス・バイアス」が存在する中で、2期目の当選という結果をもって実力を証明した。
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政治から遠ざけられてきた層のエンパワーメント: 若者、女性、マイノリティが、攻撃されることなく戦える「新しい政治の景色」を全国へ広げていく。
論点④:政治における倫理、SNSと表現の自由
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SNSの広告不使用と公開討論会: 分断を煽るSNSのアルゴリズムや有料広告に頼らない代わりに、区民が自主運営した「顔の見える公開討論会(4回)」を評価。こうした場は個人の努力ではなく、社会(公的)に保障されるべきだと主張。
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「陣営」と「不特定多数の支持者」の境界線: 市民の自発的なデモや集会における表現の自由(他候補への批判含む)は憲法上尊重しつつも、個人への誹謗中傷には賛同しない。また、不特定多数の支持者の言動について「陣営」がすべての責任を負うことは不可能であり、それを理由に一般市民を公人が非難すべきではないとした。
【司会/陣営スタッフ】(要約) 第2会場の盛り上がりの様子を伝え、共に戦った支援者や仲間たちへの感謝と労いの言葉を述べる。その後、メディアからの質疑応答を開始。基本は岸本氏が回答するが、陣営のテクニカルな質問にはスタッフも回答する旨を説明し、タイムズの大方記者を指名する。
【記者(タイムズ・大方氏)】(要約)
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質問1: 他候補からの激しい攻撃や、有料のYouTube広告(有料広告)を使わないという選択をした中、ダブルスコア以上の大差で勝利できた要因として、どのような訴えが有権者に一番届いたと考えているか。
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質問2: 「対話で決められない」という批判もある中で、2期目はその対話をどのように進め、どういった政策を打ち出していくか。
【岸本さん】
ご質問ありがとうございます。まず、姿勢や政策を含め「何が有権者に伝わったのか」についてですが、一人ひとりがそれぞれの受け止め方をされているため、現時点で私が分析するのは大変難しいです。
ただ、私は今回「クリーンな選挙」をやりたいと考えていました。
私自身も、支えてくれる方々や関わるすべての人たちも、ハラスメントのない環境を作り、それぞれが「自分で果たせる責任」を決めて背負っていく、そのような選挙でした。
■ 対話と他者へのリスペクト
一番最初からやりたかったのは、地域社会に多くの人たちの声を届けることです。
そして、今まで話せてこなかった人や、意見が違う人たちとも積極的に対話をしていこうという大きな方針を立てました。
もう一つ重要だったのは、他の方々をリスペクトすることです。
たとえ私たちが非難や誹謗中傷を受けたとしても、私たちは決してやり返さない。
これを徹底してきたことが、結果につながった一つの要因だと思います。
■ 一人ひとりの力と政策の訴え
有権者の方々に伝わって嬉しかったのは、「一人ひとりに力がある」ということです。
一人ひとりが少しだけ勇気を出して声を上げること。
自分がもう少し生きやすい社会は、きっと他の誰かにとっても生きやすい社会になるはずだと信じられるかどうか。
それを伝えたいキャンペーンでした。
もちろん、これまでの具体的な実績と、それを踏まえたこれからの政策を公約としてしっかりと訴えてきましたので、そういった部分も伝わったのかなと思っています。
■ 2期目に向けた「対話の区政」の進化
2期目に向けてですが、「対話ばかりで物事が決められない」という批判に対しては、選挙戦でも一貫してお答えしてきました。
対話は、物事をより良く決めるための「当たり前の民主主義の土台」です。
杉並区には自治基本条例があり、「住民自治とは、住民自らが責任を持って決めていくこと」と謳われています。
これを今の時代に合ったより良いやり方で具体的に実践していく。
この4年間やってきたことの精度をさらに上げていきます。
これまで「自分には関係ない」「政治は遠いところにある」と思っていた人たちが、「自分も無関係ではない」と思え、一歩を踏み出せること。
心理的安全性を確保し、多くの人が安心して発言できるような「対話の区政(※)」を、さらに進化させていきたいと思っています。
【記者(タイムズ・大方氏)】(要約・フォローアップ質問)
SNS等で誹謗中傷や分断が飛び交い、自らの支持者にだけメッセージが届けばいいという政治風潮(組長)が強まる昨今において、今回の「誹謗中傷は一切しない綺麗な戦い方」での勝利は、世の中に対してどのようなメッセージになるか。
【岸本さん】
ご指摘の点は、私も強く懸念していることです。
特にSNS空間においては、選挙に限らず様々な暴力や攻撃が存在します。
極端な意見や分断を煽るアルゴリズムの中で選挙が行われることに対し、大変な危機感を持っています。
まずは、プラットフォームの適切な規制と、法制度の改革を強く求めます。
■ 規制がない中での「チャレンジ」と公開討論会
その上で、そうした法規制やプラットフォームの規制がない非常に弱い立場のなかで、「自分たちに何ができるか」というチャレンジでもありました。
そのため、今回はSNSの広告を使わないという選択をしました。
ではどうやって有権者の方々に政策を届けるのかと考えたとき、「もし公開討論会を開いてくださるなら、私は現職として必ず出席します」と申し上げたのです。
■ 顔を合わせて議論する場の価値
非常に印象的だったのは、区民の皆様が自ら公開討論会を4回も企画してくださったことです。
公正な討論の場を作るために、大変なご苦労と準備があったと思います。
候補者同士が政策や考え方を直接語り合い、有権者が比較できる場を、区民の皆さんが支えてくれました。
SNSで情報が溢れる時代だからこそ、実際に顔を合わせて議論する場の価値を改めて感じましたし、こうした機会は本来もっと社会全体で保障されるべきだと思います。
■ 「新しい政治の景色」を作っていく
私は4年前に「新しい政治の景色を見よう」と申し上げました。
今回の経験を通じて、「全国でもこういう選挙ができるんだ」という新しい政治の景色、新しい選挙の景色を示すことができたと思います。
とくに若い方々、マイノリティの方々、女性たちといった、これまで政治から遠ざけられてきた人たちが戦える、そして攻撃されない選挙や政治の景色を、これからも作っていきたいと思っています。
【記者(フリーランス・ベア沼氏)】(要約)
女性の首長は2期目を続けるのが大変だと聞くが、今回の大差をつけての勝利という結果をどう受け止めているか。
【岸本さん】
ご提示いただいた文章も、前後の文脈や岸本さんの熱意をしっかりと残しつつ、言い淀み(フィラー)や言葉の繰り返しを取り除き、読みやすく整理(ケバ取り・整文)いたしました。
話題ごとに見出しをつけて、以下のようにまとめられます。
【整文済み】岸本氏の発言
■ 4年間の区政運営と、投票率向上への思い
前回の選挙は投票率が37.52%、わずか187票差での当選でした。
6割以上の人が選挙に行かず、私に投票した人とほぼ同じ人数の「投票しなかった人」がいる状況からのスタートだったのです。
ですから今回の選挙は、私が当時の公約を実現する力や区政を運営する力、そして争点に対してきちんと説明責任を果たしてきたかどうかが問われた選挙だったと思っています。
4年前よりも多くの信任を得られたことは、「これまでの4年間を区民の皆さんがしっかり見ていてくれたんだ」と思え、本当に嬉しいことです。
今回の投票率は皆さんご存知の通り42.54%となり、前回から5.02ポイント上がりました。これも本当に喜ばしいことです。
■ 政治と生活の繋がりを実感できる対話
それでも、まだ6割近くの方が選挙に行かないという現実があります。
街頭宣伝をしていても、目を背けて通り過ぎる方はたくさんいます。
そうした方々は、「自分たちの生活と政治が繋がっている」と実感できないのだと思います。
しかし、この4年間「対話の区政」を続け、これまで関わりのなかった人たちが参加できる様々な機会を作ってきました。
そうした対話の場に少しでも参加したことで、「前回は行かなかったけれど今回は投票に行った」という方がいてくれたらと、そういう気持ちで戦っていました。区民の皆さんがきっと見ていてくれていると信じています。
■ 女性首長の2期目の壁とアンコンシャス・バイアス
「女性首長の2期目が難しい」と言われる理由についてですが、女性首長の緩やかなネットワークでお聞きした話でもあります。
なぜ難しいのかといえば、やはり女性の実績やパフォーマンスは正当に評価されにくいという「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」があるからではないでしょうか。
しかし、それを跳ね返していくためには、どんどん証明していくしかありません。
この2期目の当選は、一つの大きな証明になったと思います。
ただ、勝負はこれからです。今日からまた新しい責任が始まりました。
■ 次の4年間へ向けた「ネクスト・ステージ」
次の4年間は、もっと創造的で前向きな政策を広げていきたいです。
最初の4年間は、過去の区政によって生まれていた分断や対立、情報公開の不足など、様々なことを「修復」しながらの運営でした。
この修復作業自体も非常に大切でしたが、私にはもっとやりたいことがあります。
具体的には、今年度から来年度にかけて始まる「総合計画の改定」という重要な作業があります。
現在、地方自治体が抱える課題は非常に複雑で多層的です。
こうした組織横断的な課題に対し、初期の段階から区民の皆さんにどのように関わっていただくか。
区民の意見を大切な材料として政策形成に生かすという挑戦を、さらに格上げしていきます。
そしてもう一つが、「エビデンスベースト・アプローチ(証拠に基づく政策立案)」です。
組織横断的な課題に取り組むため、自治体が持つデータをきちんとデザインして連携させます。
単年度の会計だけでなく、多年度にわたる実績——例えば区民の幸福度、健康、防災・安全に関するデータなどを中長期的に蓄積し、より科学的で合理的な政策形成につなげていく。
これが、私が次に向かいたい「ネクスト・ステージ」の取り組みです。
【記者(フリーライター・畠山理仁氏)】(要約)
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①岸本氏に票を入れなかった人たちに何と呼びかけるか。
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②分断や対立を煽ろうとする人たちに対して何と呼びかけるか。
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③選挙に行かなかった人たちへ何と呼びかけるか。
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(追加)④選挙中に一番心が揺さぶられたシーンは。
【岸本さん】
■ 私に投票しなかった人へ
ご質問ありがとうございます。
まず、私に投票しなかった方々へお伝えしたいことですが、もちろん誰に投票するかは個人の自由です。
その上で、杉並区が設けている「対話の場」には様々なものがありますので、ぜひ参加していただきたいなと思います。
ご自身で体験して見てほしいですし、区に関わるすべての方々に対して、私は常に開かれているということを改めてお伝えしたいです。
■ 分断や対立を煽ろうとする人へ
次に、分断を煽ろうとする方たちに対してです。
おそらく、そういう方は孤独なのだろうなと思います。
孤立したり孤独だったりすると、怖くなって他者を攻撃することで力を得て、なんとか生きていく。
そういう辛い思いをしている人たちがいっぱいいる社会なのだろうと感じます。
だからこそ、「そうじゃないよ、社会はちゃんと存在するんだよ」と伝えたいです。
分断を煽るような形ではなく、自分が考えていることを前向きに表現することは、とても大切なことなのだと伝えたいと思います。
■ 投票に行かなかった人へ
投票に行かなかった人たちに対しては、「次回は行こう」と言いたいですね(笑)。
杉並区では、次に統一地方選挙(区議会議員選挙)があります。
ですので、今回色々な理由で行けなかった、あるいは行かなかった人にも「次があるよ」とお伝えしたいです。
■ 選挙戦で一番心が揺さぶられたシーン
そして、選挙戦で一番心が揺さぶられたシーンについてですね。
今回の選挙活動中も、そしてそれ以前からずっとそうなのですが、区民の方々が「ご自身の言葉」を持って発言してくださる場面です。
自分の言葉で語るというのは、すごく勇気がいることですよね。
そのお姿を見るたびに、いつも心が揺さぶられました。
【記者(時事通信の方?)】(要約)
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吉田はるみ氏の応援はどのくらい支えになったか。
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今回は政党幹部や国会議員が応援に入らず、市民が一人ひとり街宣するようなスタイルだったが、その形にこだわった理由は。
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今回の結果と国の政治の流れをどのように繋げていってほしいか。
【岸本さん】
■ 吉田はるみ氏との二人三脚
吉田はるみさんの応援がどのくらい支えになったかについてですが、もちろん大きな支えになりました。
吉田さんとは一番最初から二人三脚で、彼女は国会で、私は杉並区で歩んできました。
「新しい政治の景色を見よう」「新しい政治の扉を開けよう」という共通の目標を持って歩んできましたので、本当に支えになりました。
■ 推薦をもらわない「お願いしない選挙」
国政の情勢と今回の選挙結果についてですが、国会議員の方々が応援に入らなかったことには理由があります。
今回の選挙で、私は完全無所属であり、政党や大きな団体、業界団体などから推薦をもらわない選挙でした。
推薦をもらわないこと、そして「お願いしない選挙」にしたかったのです。
これまでの選挙は、候補者が有権者に対して「投票してください」とお願いしてペコペコし、選挙に勝った途端に今度は「先生、お願いします」と有権者からお願いされる存在になってしまう。
私はこの関係性を変えたかったのです。
■ 有権者と候補者の「新しい関係性」
私も一人の市民であり、区長・政治家としての責任を持っているにすぎません。
選挙期間中も、市民一人ひとりに対して「お願いします」と頭を下げるのではなく、政策をしっかりと訴え、その政策に共感してもらえるかどうかが選挙の要であると考えていました。
ですので、国会議員の方に応援に入っていただくことは私たちにとって重要ではなく、有権者と候補者の「新しい関係性」を作っていきたい、そういう選挙キャンペーンでした。
■ 国と地方自治体の役割の違い
現在、国政においてリベラル層が少なくなっているというご懸念についてですが、国と地方自治体はやはり役割がかなり違うと思っています。
国は「国の形」や法律を作っていくところですが、地方自治というのは区民の「生活」を支えるところです。
人々の幸せや健康、そしてそこに暮らす人たちの人権を守り、どんな人であっても大切に尊重されて生きていく。
そうした生活の基盤を支える場ですので、そもそも「反対」や「対立」という構図自体が馴染まないのだと思います。
対立する必要はなく、区民のためにより良い政策を決め、作っていく。
その責任を地方自治は持っています。
だからこそ、必要のない分断や対立は、区民の福祉を向上させる上で妨げになってしまうと考えています。
【記者】(要約)
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他候補へのリスペクトを掲げた姿勢に感銘を受けた。誹謗中傷戦に代わる動きになればと思う。
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しかし、5月15日の駅前でのペンライト集会(市民の自主的な集会)において、他候補や特定の国会議員を誹謗中傷するようなプラカードがあった。こういったプラカードについてどう思うか。
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(雑談として)読書はスタートしたか?(愛読書として挙げられていた本は)何ページ進んだか。
【岸本さん】
■ 市民の表現の自由と、誹謗中傷へのスタンス
5月15日に阿佐ヶ谷で行われたペンライト集会についてですね。
ご質問者の方もおっしゃったように、これは主体意識を持った市民の方々が自発的に行う市民的行動です。
デモや集会は憲法でしっかりと保障されている権利であり、そこでの表現の自由は大変尊いものです。
しかし私個人としては、いくらそうした場であっても、どなたかを誹謗中傷するような表現には賛同しておりません。
まずこれが一つです。
■ 「陣営」と「不特定多数の支持者」の違い
もう一つ明確に申し上げたいのは、「陣営」と「支持者」という言葉についてです。
私たちが陣営として責任を持って行っているキャンペーンや政策と、不特定多数の「支持者」の方々が何を言い、どんな行動をするのかということは別です。
後者については、どの陣営であっても責任を持つことはできません。
ですので、「岸本さんの支持者が〜」とひと括りにして一般の方を非難や批判することは、公人としてやってはいけないことだと私は思っています。
■ 政治家(公人)の言葉の重みと責任
公人ではない一般の方が何を言うかについて、私たちが規制することはできません。
一方で、選挙で選ばれた政治家の言葉の責任は非常に重いものです。
SNS空間などにおいても、選挙で選ばれた人の行動を見て、市民は「公人が一般の人を非難してもいいんだ」と受け取ってしまいます。
それがスタンダードになってはいけないと私は思っています。
ですから、私自身は公人としてそのような(一般の方を非難する)ことは絶対にしませんし、陣営ではない不特定多数の方の表現を取り上げて非難することは、やめたほうがいいと私は思っています。
■ 愛読書の進み具合について(雑談への回答)
あ、すみません。本が何ページ進んだかについてですね(笑)。
この本は私も何回も読み直している愛読書で、もう20年ぐらい持っている本なんです。
ですので、今日読み進めたのは多分2ページぐらいかなと思います。すみません、あまり読めませんでした(笑)。
【司会/陣営スタッフ】(要約) 11時30分時点(開票率98.24%)の開票結果を発表。岸本氏の票がさらに伸び、ほぼ確定の数字となった。
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岸本聡子:11万5500票
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大和田さん:4万6000票
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増田さん:1万5000票
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田中さん:3万3000票
【司会/陣営スタッフ】(要約) 次の質問者としてフリーの横田記者を指名し、マイクの近くで発言するよう促す。
【記者(フリー・横田氏)】(要約)
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質問1: 高市氏など自民党議員の応援や、岸田前総理までが相手候補(大和田氏)の応援に入った中で、国政選挙とは真逆の結果となった要因についてどう見ているか。
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質問2: 善福寺川の地下調節池について。大和田氏は「対話ばかりでは遅れる」と批判していたが、岸本区長としては住民との対話を通じて、規模縮小や工期短縮などの見直しを模索する考えはないか。
【岸本さん】
■ 国政と地方自治の違い(選挙結果について)
ご質問ありがとうございます。まず、高市氏などが入った国政の動きと真逆の選挙結果になったことについてですが、他の陣営のやり方に対して私が何か申し上げる立場にはありませんので、特段のコメントはありません。
ただ、先ほども申し上げたように、国政と地方選挙、そして地方自治というのは別物だと考えています。
「生活者が生活者の視点で決める」のが地方自治であり、今回の結果はその表れなのかなと思っています。
■ 善福寺川の地下調節池事業について
次に、善福寺川の地下調節池についてです。「17年かかる」というのはすでに東京都の計画として決まっており、計画を実行すればそれだけの期間がかかるという東京都の見立てです。
私としては、区民の命と暮らしを守るため、多目的で複雑な「総合治水」「流域治水」の一環として、この地下調節池の計画を進めていく考えです。
■ 丁寧な説明と区民主体の「グリーンインフラ」
ただし、私はその「進め方」を課題にしています。非常に長期にわたる事業ですから、何のためにこの事業が必要で、どのように進めていくのか、東京都には区民の皆様が納得できる丁寧な説明をやり続けてほしいと思っています。
その上で、杉並区が主体となって進めるのが「グリーンインフラ」の取り組みです。
どのような雨が降った時にどこに被害が出るのかを区民や流域の皆さんと共に学び、データを蓄積していく。
また、区民の皆様が一軒一軒のお宅で雨どいを切って雨水が下水に入らないように庭に流したり、大雨の時にはお風呂の水を流さない、洗濯機を回さないといった小さな努力を積み重ねる。
もし10万人の人が協力してくれたらどのような成果が出るのか、そうしたデータをしっかりと蓄積していきたいのです。
■ 本格工事前の補償対応と情報共有の徹底
データを見ながら基本的に工事は進んでいきますが、私が今強く申し上げているのは、「本格的な工事が始まる前に、家屋の補償や樹木の問題について、区民が納得できる総合的なコミュニケーションと情報の共有・提供をしていただきたい」ということです。
これは東京都にもはっきりと申し上げています。
こうした要求を遂行しつつ、中長期的な視点に立って皆で学び、話し合いながら進めていく。
それが、杉並区としての善福寺川の流域治水への取り組み方です。
【記者(フリー・横田氏)】(要約・再質問) 専門家が指摘しているように、そういった取り組みを行うことで規模を縮小し、工期を短くするような見直しをする考えはないのか。
【岸本さん】(忠実な文字起こし) 「あ、はい。ちょ、そうですね。ごめんなさい。」
【司会/陣営スタッフ】(要約) 時間の都合上、質疑応答は12時頃をめどに終了予定であるため、横田氏の再質問には答えず次の質問へ進む旨を伝える。残り時間は約15分とし、他の質問者には手短に質問するよう呼びかけた。(※その他、マイクや配信に関する業務連絡)
【記者(TBS・若狭氏)】(要約) 岸本さんは「YouTube広告を使わない」と宣言して選挙戦を戦ったが、相手候補はネット広告に費用をかけていた。YouTubeを使わないという戦略が、今回の選挙戦にどのような影響を及ぼしたか、評価を伺いたい。
【岸本さん】(忠実な文字起こし) 「はい。え、私が、えっと、SNSを使った、えっと、広告をしないといったことで広告が止まったかどうかの検証はできてないので、すいません。今はお答えできないかなと思いますが思います。はい。」
【記者(TBS・若狭氏)】(要約・追加質問) 相手の広告が止まったかどうかではなく、YouTube(有料広告)を使わないという戦略自体をどう評価しているか。
【岸本さん】(忠実な文字起こし) 「はい。はい。あの、これは先ほど申し上げたことにも関係しますけども、一石を投じるっていうことを目指していたので、一石投じたかなという風に思ってます。はい。」
【司会/陣営スタッフ】(要約) 次の質問者を指名。マイクの届く範囲での発言を促す。
【記者(赤旗・林氏)】(要約)
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質問1: 「ワンパーソン・ワンパワー」のバッジをつけている理由を教えてほしい。
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質問2: 選挙中に「人が生きやすい社会は自分が生きやすい社会」と思えるようなキャンペーンをやってきたとのことだが、具体的にどんなものだったか。
【岸本さん】
■ 政治哲学の原点と「自己責任論」への違和感
(胸元のバッジを示して)はい、「ワンパーソン・ワンパワー」ですね。
これは皆さんご存知の通り、「一人ひとりに、一人分の力がある」というスローガンです。
私はこれがすごく大切なことだと思っていて、「決して諦めることはない」ということをお伝えしたいです。
これは私の政治哲学の原点の一つに関わることなのですが、1987年に元イギリス首相のマーガレット・サッチャー氏が言った言葉をご存知でしょうか。
「社会など存在しない。あるのは個々の男女、そして家族である」という言葉です。
私は今51歳になりますが、この1987年以降、特にここ20年ほどは「自己責任論」がものすごく加速した時代であり、私自身の人生もずっとそうした社会の中で生きてきたなと思います(笑)。
■ 「生きづらい社会」を変えるためのワンパーソン・ワンパワー
自分で自分のパフォーマンスを上げなければならず、それができないのは「その人が悪いからだ」とされてしまう。
そういう社会にたくさんの人が傷つき、多くの人が自分の能力を発揮できず、「生きることが辛い」と感じています。
私は、「そういう社会であってはいけない」というのが政治の哲学の根本にあります。
だからこそ、「ワンパーソン・ワンパワー」なのです。
みんなそれぞれに力を持っている。ただ、今の社会の中でどうしても声を上げられない人、勇気を出せない人がたくさんいます。
だから、この言葉に共感してくださる方には、少しだけ「自分の肩を貸してほしい」のです。
声を上げられない人たちに、少しだけ勇気を与えるために。今回の選挙は、そういうキャンペーンでした。
■ 自分の幸せと社会の幸せのために
岸本聡子のキャンペーンに関わってくださった方々は、みんなそれぞれが自分の肩を貸してくれました。
それは「自分の幸せ」のためであると同時に、「社会の幸せ」のためでもある。そういった思いが込められています。
【記者(地元メディア等)】(要約) 区民に向けて分かりやすく、今回の選挙の率直な感想と、これからの4年間へ向けたメッセージをお願いしたい。 (※司会から「時間の都合上、最後のメッセージのみで」と案内あり)
【岸本さん】(忠実な文字起こし) 「はい。ありがとうございます。え、今日頂いた信任をこれからの4年の責任として受け止めております。選挙でお約束したことを区民の皆さんと1つ1つ形にしていきたいと思います。ありがとうございます。」
【記者】(要約) 国政と地方行政は違うと強調されていたが、今回の結果を見て、米国のトランプ前大統領とニューヨーク市長の対比を思い出した。岸本さんはそういった米国の市長をどのように評価しているか。
【岸本さん】(忠実な文字起こし)
■ ニューヨーク市長の政策実行能力への評価
ニューヨーク市長については、最近の新しい政策で、確か家賃の凍結も打ち出されましたよね。
それから保育の無償化など、就任からわずか150日足らずで、大変大きな政策を次々と進めていると存じ上げています。
市長はやはり働く人や弱い立場の人にしっかりと向き合い、徹底したキャンペーンを行ってきた方ですので、私自身ずっと注目していました。当選されてからの政策実行能力についても、大変高く評価しているところです。
【記者(NHK)】(要約) 先ほどプラットフォームの規制や表現の自由について話があったが、改めて今回のSNS上での選挙戦、様々な言葉が飛び交うネット上の動きについてどう考えているか。
【岸本さん】
■ SNSの積極的な活用と「広告」の違い
まずSNSを使った選挙戦についてですが、私たちの陣営は政策をより多くの人に届けるため、積極的にSNSを活用してきました。
しかし、発信することと「広告を打つこと」は全く異なります。ここはしっかりと分けて考えたいと思っています。
■ 誹謗中傷への見解と候補者の責任
また、誹謗中傷などについては先ほども申し上げた通り、「公式の陣営」と「不特定多数の支持者」は違うということを前提としています。
SNS空間においては、適切な法規制のもとで表現の自由が守られることはもちろん大切です。
そして同時に、選挙の政策をできるだけ分かりやすく伝えていく努力をすることは、候補者として当然のことであり、有権者に対する責任であると考えています。
【記者(東京新聞・佐藤氏)】(要約) 前回から投票率が上がった要因について、岸本区長自身はどう分析・評価しているか。公開討論会が4回もあったことやSNS上での加熱した議論などが影響したと考えるか。
【岸本さん】
■ 投票率向上と「対話」の積み重ね
投票率が上がった要因について、データがあるわけではないので正確な分析はできません。
ただ、私は「投票率を上げよう」と一貫して訴え、活動してきました。
行政としても、生活者の皆さんに政治や行政を身近に感じ、自分事として引きつけて考えてもらえるよう、丁寧に対話の機会を作ってきました。
そうした積み重ねの言葉が、皆さんに届いたのだと信じたいと思います。
■ 区民主体の公開討論会への感謝
今回、投票率は上がりましたが、まだまだ十分だとは思っていません。
また、今回は公開討論会が4回(選挙期間前に3回、期間中に1回)開催されましたが、これは放っておいて自然に開催されたわけではありません。
他の地方選挙で、これほど多く討論会が行われることはないと思います。
有権者がより多くの判断材料を持てるよう、公正な場を作るために区民の皆様が努力してくださった結果です。
これには本当に多大な感謝を申し上げます。
■ 討論の場に対する「公的支援」の必要性
しかし、大変公正な討論の場を作るというのは、非常に重い責任を伴うものです。
これを区民や市民の皆様に任せきりにするだけでは十分ではありません。
社会全体として、公的な支援や、公的な責任のもとで行われる施策としてどうあるべきかを考えていく必要があると私は考えています。
【記者(スタンダップコメディ/政治活動家・清水氏)】(要約) 今回の選挙は、広告を使わず組織票に頼らない、名もなき一般市民(一人街宣の人や雨の中でビラを配った人など)の懸命な支えが大きかったと思う。そういった市民に向けて一言お願いしたい。
【岸本さん】
■ 共に歩む支援者への感謝と決意
私と一緒に社会の一員として、その責任を背負ってくれたことに、最大の敬意を表したいと思います。
これからも皆さんと一緒に歩んでいきますし、より多くの皆さんと歩んでいけるよう、その責任を全うするために明日から一生懸命仕事をしていきたいと思います。
【司会/陣営スタッフ】(要約) 12時になったため、これにて記者会見を終了する。 改めて再選の報告と、集まってくれたメディア・支援者・ボランティア・配信視聴者への感謝を述べる。 今後の予定として、本日午後6時から阿佐ヶ谷駅南口広場にて岸本氏本人の街頭宣伝(挨拶)を行うこと、また翌朝9時半に自転車で杉並区役所へ初登庁(登庁セレモニー)する予定であることを告知し、メディアの取材も可能である旨をアナウンスして会見を締めくくった。