弥富市は巨大な「投資主体」。未来の「市民益」を生む本当の投資とは何か
最近の政治の世界では「国益」という言葉が飛び交い、威勢のいいことを言う人が増えています。
しかし、威勢の良い言葉だけで物事がうまくいったためしはありません。
気を引き締めて現実を見る必要があります。
私たちが今この4年間で真剣に考えるべきは、遠い国益の話ではなく、弥富市にとっての利益である「市益」、そして市民にとっての利益である「市民益」とは何かということです。
「削る」だけでなく「価値創造」行政へ
市民の皆様から、「財政が厳しいからといって、コストカットや行財政改革だと言って予算を削ることしか考えていないのではないか。
もっと稼ぐ方法を考えるべきだ」という声をいただくことがあります。
これはまさに一理あります。私はこうした声を揶揄するつもりは全くなく、むしろ「では、どうやって行政として稼ぐのか」を真剣に考えるべきだと思っています。
弥富市は、一般会計だけで約200億円、特別会計を含めれば毎年約300億円ものお金を使っています。
これは単にお金が「消えてなくなっている」わけではありません。
投資的経費として新たなモノを作ったり事業を行ったりしている、いわば弥富市は巨大な「投資ファンド」なのです。
「人」と「産業」への投資がリターンを生む
投資ファンドであるならば、「何に投資をするのか」が極めて重要になります。
投資とは、建設工事だけではありません。
福祉、保育、教育といった分野は、間違いなく「人への投資」です。
また、農水業、商業、工業、流通、サービスといった様々な産業に対する支援も重要な投資です。
正しい対象にしっかりと投資を行えば、それは将来的に「税収」や「人口」という形で、弥富市民全体の「市民益」として確実に戻ってくるはずなのです。
新しい風やとみが「4年間かけてオーバーホール(解体修理)し、一度立ち止まろう」と訴えているのは、投資そのものを否定しているからではありません。
むしろ、「本当に価値を創造する投資をしなければならない」と真正面から考え直すために、立ち止まる必要があると言っているのです。
30年先の未来を見据え、現在進行中の事業を問い直す
投資とは本来、10年、20年、30年先の未来を見据えて行うものです。
しかし残念ながら、少なくとも弥富市となってからのこの20年間の投資は失敗しています。
その最たる象徴が「JR・名鉄弥富駅自由通路」です。
私は、この事業は今からでも一旦凍結すべきだと考えています。
何十億円もの巨大な投資ですが、今手元にあるお金でやるわけではありません。
30年間の利息付きの借金をしてまで行う投資なのです。
果たして、この借金に見合うだけのリターン(見返り)があるのでしょうか?
将来の弥富市に、どのような価値が創造されるのでしょうか?
自由通路に限らず、現在進められているすべての公共施設の改修事業や建設事業についても同じことが言えます。
これからの弥富市を作るためには、すべての事業を「未来への投資」という厳しい視点で、真剣に見直す必要があるのです。