JR・名鉄弥富駅自由通路および橋上駅舎化事業に関する請願が本会議で不採択となりました

多くの賛同署名を頂きましたが、十分な議論をしていただけませんでした。力不足をお詫びして、今後も頑張ります

弥富市議会 全員協議会は 弥富市議会の公式動画でこちらから見れます

弥富市議会 本会議 3人の賛成討論と1人の反対討論がこちらからみられます

私の賛成討論はここからみられます

以下 私の賛成討論です

JR・名鉄弥富駅自由通路および橋上駅舎化事業に関する請願に対し、賛成の立場で討論させていただきます。

3点申し上げます。

1つ目は説明と合意形成が不足したままであること

2つ目は財政問題

3つ目は特殊な事業であると言うことです

 

まず1点目、弥富市にとってこれだけ大きな事業であるにもかかわらず議会や市民に説明や合意形成を充分にしないまま進めようとしていることです。

人口減少とコロナ禍の状況の変化に合わせて、前提条件の見直さないまま事業がすすめられようとしています。

大きな負担を後世にまわすことを市民も懸念しています。

市民が望んでいる踏切や道路、近鉄弥富駅とJRの間の整備を後回しにしています。

伊勢湾台風以来、大きな災害がない安全安心と思われていた弥富市でしたが、南海トラフ地震、高潮がクローズアップされ、福祉や子育て支援の優位性がなくなり、住宅取得層の呼び込みが難しくなり、人口流出も懸念されますが、対策は、福祉と防災の充実が先です。

駅の整備や自由通路が賑わいになり、人口減少社会におけるまちづくりの起爆剤であるとしていますが、ハコモノ整備にともなう、ソフト面のまちづくりの具体像は示されていません。

狭い道路をそのままにしてJRと名鉄の駅だけ立派にして、昭和・平成時代に流行ったハコモノ整備を進めることが弥富の魅力づくりだと言うのは、多くの市民が意味不明だとおっしゃっています。

 

二点目は財政問題です

第2次総合計画を策定した時点では、十四山村と弥富町が昭和から平成にかけて作った公共施設がこれほどの財政負担になるとは考えていませんでした。

さらに、下水道と農村集落排水に、年間6億円の財政負担が大きくのしかかってくることも深刻に考えていませんでした。

第2次総合計画策定時には、人口が減少し高齢化に伴い扶助費が増大する中で、長期的な事業費のコントロールができていません。

また、貯金の面では、愛西市では財政調整基金とその他の基金を合わせると160億円以上の基金を保有していますが、

弥富市の基金合計は、10年前34億円ありましたが現在14億円程度に大きく減らしています。

借金をすれば公共事業はできますが、借りたものは返さなければなりません。

市民が望んでいない箱物整備を優先して、子育て、教育、防災、くらしに密着した施策をちまちまと削るようなことないなりませんか。

 

3点目は事業の進め方が特殊すぎて、鉄道事業者のチェックができないことです。

弥富市と蟹江町で情報公開を請求した結果は、鉄道事業者の企業秘密ということで、ほとんど黒塗りです。

支障移転も駅舎も弥富市の財産になる自由通路の施工内容も施工単価もチェックできません。

これで公共事業といえるのでしょうか。

弥富市が事業主体とは形式的なものなのではないでしょうか。

チェックできない状態で約40億円がJRと名鉄に設計から施工まですべてお任せになっています。

市長の権限で、覚書を結んでしまえば、詳細設計で増額されても承諾するしかありません、事業をやめれば違約金です。

議決後に協定を結んだ後も、増額変更がでれば承諾するしかありません。

あてにしている国の補助金も複雑で、近隣市では補助金制度が変わったため、20億円以上を大切な財政調整基金から取り崩して事業費に補填しました。

同じ予算を使うなら、市民の生活に密着した道路整備などであれば、地元の企業や雇用者に支払われ、地域の経済を回します。普通の公共事業です。

名古屋に本社がある会社に税金が行き、地元の企業は下請けにも入れないと言う、特殊な事業に対して多くの市民が納得してません。

以上、説明と合意形成が不足したままであること、財政問題、チェックがきかない特殊な事業に議会としてどう向き合うかです。

本議会において名古屋市民オンブズマンから議会の正常化を求められています。

少数意見を排除せず様々な議論をして、地方自治の主人である市民の理解を求め続けることが地方自治体とそれをチェックする議会の最低必要な義務です。

今回、市民の方が請願を出されたことは地方自治の大きな前進です。

この事業が、多くの市民の皆さんが弥富のまちづくり、市政に参加するきっかけを与えてくれました

自分たちの暮らし、そして将来を確かなものにするために

弥富市の公共施設や下水道、子育てや教育、防災など様々な行政サービスについて多くの市民が自分事として考え、行動を起こしました。

市民はまちづくりや市政に参加を求めています

前提条件まで戻って、議会で話し合ってほしいということです。

何よりも市民の意見を大切にして市政のチェック機能を果たすとことを願って賛成討論とさせていただきます。

 

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