R3.3定例会 一般質問「コロナ禍を契機として職員の自発的な改善を組織全体で進めていくために、コロナ禍を契機として市民の声を真摯に聞き変更を恐れないこと」

弥富市議会令和3年3月定例会で 一般質問しました
公式HPの動画はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=_F5ShAjroaE
私の質問は
☆コロナ禍を契機として職員の自発的な改善を組織全体で進めていくために
1 スペシャリストとしてのベテラン職員と幹部職員の人材育成
2 組織の細分化の弊害と課の再統合による組織力強化
3 財政と企画政策の連携
4 財政と企画政策のスペシャリストの養成について
5 職員の人材育成方針にそった戦略的・計画的な職員の異動を
☆コロナ禍を契機として市民の声を真摯に聞き変更を恐れないこと
1 第2次弥富市総合計画の市民の参画と行政の協働
2 第2次弥富市総合計画の市民による外部評価と進捗管理
3 投資的経費の拡大から抑制へのタイミング
4 下水道事業の今後の赤字拡大の責任
5 公共施設の修繕の先延ばし、総合計画は
6 弥富駅周辺の税収の増加
7 JR・名鉄弥富駅の南北の賑わいづくり
8 賑わいづくりの拠点としての歴史民俗資料館の役割
9 ハコモノに押されて道路整備がおろそかになっていないか
10 まちの賑わいはハコモノでなく民間、市民との協働で
を予定しています

コロナ禍によって市民の生活は大きく変わり、企業活動や行政についても大変革期を迎えています。従来のような集会の開催が困難になりました。

これからは、「真の意味でつなげる力」が求められます。コロナ禍を契機として、市政の抜本的な見直のために2つの視点で質問します

1つ目は 職員の自発的な改善を組織全体で進めていくこと

2つ目は 市民の声を真摯に聞き変更を恐れないこと

職員の自発的な改善を組織全体で進めていくために

1 スペシャリストとしてのベテラン職員と幹部職員の人材育成について質問します

あるべき職員の人材育成を模式図にしてみました。


弥富市はこうなっていると思えません。
同期の職員の全てが幹部職員になれるわけではありません。
管理監督に向かない職員を年功序列で管理職に昇進させることは問題です。
昇進を望まず、専門性を高め、市民と対話しながら
最前線の現場でじっくりと行政を支えていく職員が
中堅職員や新人を指導しながら
市政の現場を引っ張っていく必要があります
幹部職員を目指すのか、それとも住民に寄り添っていく
スペシャリストとしてのベテラン職員を目指すのかを
組織的に整理し双方を伸ばす必要があります。
職員数が少ない弥富市だからこそ
職員の意向を尊重して、
部課長が職務を通じて適性を見極めていく必要があると思います。
12月議会で「役職職員のマネジメント能力が重要である」と言うご答弁を踏まえて、人事秘書課長としての取り組みをお聞かせください。

2 組織の細分化の弊害と課の再統合による組織力強化

ご覧の表は弥富市と人口規模が似ている高浜市と岩倉市の組織の比較です。弥富市の課の数29に対して、高浜市と岩倉市は23と21です。
高浜市や岩倉市でも、ひとつの課あたりの人数は多くはないと思います。
弥富市は総務部門にあたるところが細分化されています。
弥富市についてはあきらかに多すぎて各課の規模が小さすぎます。
組織の規模が適正であれば、仕事の割り振りにおいて、
主担当と副担当など複数の職員で担当し、
日常的にダブルチェック体制を担保し、
さらに、同じ課の複数の人間のチェックとアドバイスが相乗効果を生みます。それが組織の力です。
また課の人数が適正であれば、
人事異動に伴う引き継ぎなども課全体でカバーすることができます。
課を増やせば縦割りの弊害が先行します。
課同士の調整に手間取り、縦割りの中で違う課のことがわからず
無駄や非効率が起きないはずはありません。
課の規模が小さいことは組織力の弱点です。
課長やグループリーダーの数を増やしたために
担当者の数が適正規模を割っています。
組織の細分化が自律的な改革力を削いでいます。
多くの市役所で採用されている方法は、
市としての特命課題、改革や部署横断的なプロジェクトなど
問題解決に当たらせるのは、
課の中に特命事項を担当する課長級の主幹、係長級の主査を置く方法です。
特命事項を託された主幹や主査は組織を横串に連携しながら
市民、民間事業者とも連携して短期間に課題を解決することができます。
従来からのラインの課長は職員の管理監督や、
役所として前例を守るべき守備の仕事がメインです。
ラインの課長が守り、特命の主幹が攻める、これがチームワークです。
今の組織は、ルーチンワークの守りを課せられた課長が
同時に特命事項で従来の常識を破って改革を命じられていて
矛盾を抱えた職員は気の毒です。
この組織の細分化の弊害と課の再統合による組織力強化について
人事秘書課長としての取り組みをお聞かせください。

3 財政と企画政策の連携
総合計画や予算など市政全体の舵取りをする総務部は重要です。
弥富市は細分化されて責任が不明確になってます。
組織全体に対するリーダーシップが取れていません。
特に企画政策課と財政課を弥富町時代のように企画財政課として、
課長と主幹にして守りと攻めに役割分担した方がいいと思います。
12月議会では、事務事業評価を予算編成に生かすと答弁された企画政策課長に、予算編成にどのように生かされたか、財政課と連携がとれたかについて企画政策課長に伺います。

4 財政と企画政策のスペシャリストの養成について
財政と企画政策は表裏一体であり、若い時から時間をかけて知識と経験を積まないとできない職務だと思いますが、
この点について財政と企画政策に精通した職員の育成が具体的にされてるのでしょうか、今後の方策について総務部長にお伺いします

5 職員の人材育成方針にそった戦略的・計画的な職員の異動を
次に職員の異動が早すぎると思います。
かけ離れた分野からの異動の弊害が問題です。
弥富市内の福祉関係者から実際に伺った話ですが、
ある程度信頼関係ができて、これからと言う時に職員が変わってしまう。
異動されてしまうと、結局、市民や民間の人たちが忙しい中で
一から教えて指導していく。
でも結局まだ異動されてしまうという現象があるとのことです。
異動の振れ幅がひどく専門性が育っていない、
結果として市民と向き合っていないと言う意見があります。
この点について9月議会で「人材育成や知識のノウハウ、また信頼関係の継承などを考慮し、職員の意見や気持ちをしっかり受け止めてモチベーションの維持に努めていく」というご答弁を頂いています。
他の市町村の例ですが12月から1月にかけて予算案が固まってきた段階で、特に新規や拡充事業など重要な事業については、
誰が担当するか人事異動も含めて検討し、それが実際に3月の異動で実施されます。事業に精通している職員を適切に配置する事が重要です。
昨年の弥富市の人事異動には2つの点で疑問を感じます。
1つは移動の間隔が短く経験のない職場にグループリーダーや課長を移動させていることです。
これはいかなる方針によって人事異動が行われているのでしょうか
職員の人材育成方針を所管する人事秘書課長として、
問題はないかどうか、また取り組みをお伺いします。

コロナ禍を契機として市民の声を真摯に聞き変更を恐れないこと

1 第2次弥富市総合計画の市民の参画と行政の協働

実際に市民の声としてどのようなことを市政に活かしたのでしょうか

第二次弥富市総合計画では、計画の特徴として第1に、
市民の参画と行政との協働による「市民主体」を基本とした計画として
今後のまちづくりでは、市民の参画と協働意識を生かした地域力の維持・強化、生涯にわたって市民が活躍。
さらに、地方分権、持続的な経営、社会情勢や市民ニーズの変化を的確に捉え、市民と行政の信頼関係、協働のまちづくりが強調され。
このため、策定段階から市民参画・協働の取り組み、計画の策定後も、市民と行政が一体となった行政運営、市民の主体的な参画と熟議に根ざした計画とされています。

第2次弥富市総合計画づくりに向けたアンケートを行った結果、

今後の「重要度」として
1位 災害対策(地震・風水害等)の充実
2位 防犯対策の充実
3位 河川改修や雨水排水対策の充実
4位 公共交通機関(鉄道)の便利さ
5位 保育所・小中学校における安全・安心対策
となっています

また、市民が考えるマニフェストでは、市民は
1位 住環境の整備による快適で暮らしやすい環境作り
2位 防災、防犯、交通安全対策による安心・安全なまちづくり
3位 子育てしやすい環境づくり
4位 誰もが元気に暮らせる保健・医療・健康づくりの充実
5位 若い人の定住、就業を促進する環境作り
となっています

アンケート調査の結果を受け基本構想のまちづくりの課題認識では
第1番目に、安全・安心なまちづくり(防災・減災など)への対応
第2番目に、人口減少、少子高齢化の進行を踏まえた住み続けられるまちづくりへの対応
第3番目に、まちの活力や魅力の創造・強化への対応
が挙げられています

この基本構想に基づいて人や予算などの配分がなされていると思えません。
このことについて総合計画の市民の参画と行政の協働についてどのように具体化されているのか企画政策課長に対応状況を伺います。

2 第2次弥富市総合計画の市民による外部評価と進捗管理

平成30年に第2次弥富市総合計画の答申にかかる付帯意見として
総合計画の趣旨に鑑み、進行管理の過程においては職員による内部評価に加え、市民による外部評価の仕組みと、主に若手職員による組織横断的な研究会及び政策提言会を設け、進捗状況の評価や次期総合計画の修正に反映することなどを活用すること。
上記の目的、趣旨などを踏まえ、今後の進行管理のあり方、仕組み作りにについて審議するための組織(委員会、ワーキンググループなど)を設置すること。とありますが
市民による外部評価と審議するための組織について、
企画政策課長に進捗状況をお伺いします

3 投資的経費の拡大から抑制へのタイミング

見ていただいてるのは地方財政審議会での地方財政計画の事業目的別歳出の推移です。
これは全国の数字ですが、この間の地方自治における傾向と対策がよくわかります
平成はバブルの崩壊とともに始まり、国の公共投資だけでなく、国が地方自治体に対しても箱物、道路や下水道等、投資的事業を起債により促し、それが地方自治体の身の丈を超えた無理な公共投資として借金を膨らませました。その結果平成12年ごろから一転して、地方自治体の財政の健全化の名のもとに、いわゆる平成の大合併へと、政策が転換され、踏み続けたアクセルからブレーキがかかりました。
このグラフにあるようにその後の高齢化の進行により「社会保障関係費の一般行政経費」が増加する中で投資的経費が平成10年前後の3分の1に減少しています。
一方で、投資的経費を賄うための起債により借金の返済である公債費が増え、大きな負担になっていることも読み取れます。
弥富市も例外ではなく、平成の前半にハコモノだけでなく農村集落排水事業や公共下水道事業、日の出橋のほか、この表には表していませんが平成10年前後は各種道路事業も含めて相当な事業が行われました。
平成の後半は、社会保障関係費の一般行政経費の増加により投資的経費の抑制をすべきだったのに、弥富市は基金を取り崩し起債に頼り、弥富中学校、弥生保育所、日の出小学校、白鳥保育所、新庁舎、新火葬場その他各種箱物を無理してやってきました。特に下水道が問題です。
総合計画をきちんと見直して、今後の投資的事業についてはきちんと身の程をわきまえないなければ危機的な状態になると思いますが、投資的経費の拡大から抑制へのタイミングついて財政課長に問題が無かったどうか端的にお答えください。

4 下水道事業の今後の赤字拡大の責任

農村集落排水事業と公共下水道事業が毎年5億円以上一般財源から補助しなければ運営できないことは12月議会で確認済みですが、
5億円と言えば、下水道を利用してない市民も含めて1人あたり毎年10,000円に相当します。
この100億円以上の公共施設は地面の下に埋まって、見えにくいのですが、弥富市の今後の財政の最大の問題点です。
他の都市では都市計画税で下水道事業の不足分を負担している例もありますが、弥富市でも都市計画税が提案されましたが否決されました。
都市計画税を取らずに身の丈に合ったまちづくりをしていくことで来たはずですので、これ以上の下水道の拡大はやめるべきです。
今後の工事については、相当の接続率が見込まれるところに絞って進めていく必要があると考え、12月議会で質問しましたが、
住民の調査等をする考えはないとの答弁でした
企業会計に移行し弥富市下水道事業経営戦略を策定しました、
計画どおりでも大問題ですが、今後赤字が拡大した場合の責任はだれがとるのか下水道課長、端的にお答えください。

5 公共施設の修繕の先延ばし、総合計画は

先延ばしすると後々大変なことになることを避けるために公共施設管理計画であり、早めに手当てすることで全体としても費用が抑制されるのが公共施設再配置計画のはずですが、やるべき公共施設の修繕をずるずると先延ばしにして、下水道事業を加速し新しい駅を作ろうとしてしている弥富市です。

平成の時代に財政の将来見通しをきちんと把握しないままに、大型公共投資時代の感覚を切り替えないままに作った総合計画、夢を絵にかいた総合計画をコロナ禍を機に見直さなければなりません。
公共施設の修繕の先延ばし、総合計画の財源について財政課長、端的にお答えください。

6 弥富駅周辺の税収の増加

蟹江では約26億円をかけて橋上駅舎ができました。
これは北側に隣接する約17ヘクタールの区画整理事業により30年で数十億円の固定資産税の増加が見込まれます。
区画整理組合は解散時に余剰金2億7,300万円を蟹江町に寄付しています。
弥富駅でこのような税収の増加はいくらほど見込まれるのでしょうか、
財政課長にお尋ねします。

7 JR・名鉄弥富駅の南北の賑わいづくり
名古屋駅前の商業施設は、名古屋市内だけでなく岐阜や三重、東三河からも鉄道を使って買い物に客が集まります。
その結果岐阜、三重、東三河の百貨店を衰退させたと新聞で報道されています。
弥富も同様で買い物はますます名古屋駅に集中することになりませんか。
昭和の時代に駅前に区画整理の案ができましたが、設立に至りませんでした。
中六などの駅前の商店街では自家用車による利用に対応する道路整備や駐車場整備ができませんでした。
その結果「駅前ショッピングセンター協同組合」を結成し国道一号線の南、市役所の隣にパーディーを建設して移転されました。
弥富駅の整備は賑わいづくりも目的だと主張されています。
今頃になって、過去の経緯を反故にしていませんか。
関係者の苦渋の決断とその後の努力を無視して、パーティーの発展よりも、もう一度JR・名鉄弥富駅の南北に商店街を作りたいのでしょうか。
商工観光課長に今後の方策をお尋ねします。

8 賑わいづくりの拠点としての歴史民俗資料館の役割
弥富市の中核であるファミリー層の人たちが、
地域の歴史に学び地域に愛着を持つために歴史民俗資料館が重要です。
様々な体験プログラム、市内のエクスカーションを総合的に展開すること。
商工観光課や市民協働課とも連携して、にぎわいづくりの拠点になるべきだと思います。
この点について歴史民俗資料館長に方針と具体的な方策をお尋ねします。

9 ハコモノに押されて道路整備がおろそかになっていないか
駅周辺の道路の整備について、区画整理による面的整備がベストですが断念しました。現実的に整備をしていく必要があります。
踏切についても線路内の幅の拡幅が困難だとしても踏み切りの前後の道路の整備によって少しでも安全性が向上すると市民の方もおっしゃっています。
特にJR弥富駅の東側の踏み切りは、愛知県が施工する都市計画事業による弥富名古屋線の道路拡幅に合わせて踏切までの交差点改良等に合わせて整備することもできるはずです。
いずれにしても市民の意見はJRに頼る前に
弥富市としてこつこつとした改善を求めています。
ハコモノに押されて道路整備がおろそかになっていませんか。
土木課長に端的にお答え願います。

10 まちの賑わいはハコモノでなく民間、市民との協働で
駅だけをきれいにしてしまえば、近鉄駅橋上化例にあるようにむしろ商店街が寂れてます。若手の市民が指摘しています。「コロナだからと言ってお祭りを中止しても何の手も打たない。」
まちの賑わいとは何を指すのでしょうか。
市民協働課長、端的にお答えください。

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