10月3日に 弥富市議会総務設委員会で「岐阜県飛騨市の空家対策」を視察させていただきました
以下 私のレポートです
飛騨市は6年前に交代した市長のリーダーシップにより、行政計画の調査、利害調整、立案、実行、評価、修正、コミュニケーション力について、行政組織と職員を鍛えた結果、事業面で、改革の成果が表れ始めています。事前にホームページを閲覧して、「改革された市役所の仕事ぶり」を想像して視察したのですが、期待通りでした。
空き家対策についても「ただ空家が少なければ良い」と言う短絡的な目的ではなく、「市民生活の安全の利便の向上と言うトータルな目的」に対して、市民生活全体の問題点の調査、最終目的、多様な手段を丁寧に定義している点が特筆されました。
目的が短絡的でない具体的な証拠として「第二次飛騨市空家等対策計画」で重点度順位として1番に「空家の流動化・活用の促進、適正管理の促進」をあげ第二として「空家化の予防」そして第三として「管理不全状態にある空家等の解消」としている。
そこで、戦略的なキーワードとして「空き家問題を他人事ではなく自分事」「相続が起きてからでは遅い!今から空き家対策実家を始めましょう」と呼びかけること特筆されます。
実際に空き家に関する取り組みとして、まず1番に「空き家相談窓口の設置」が特筆される。所有者等の死亡や転出等で窓口をお見えになった市民の方にトータルで対応しているところが特筆されます。当市ではお悔やみコーナーとして死亡等の手続きについて取り組んでいますが、同様に空屋対策を取り入れるとよいと考えます。
二番目の取り組みである「空き家バンク制度住むとこネット」についても民間企業の若手経営者と良好な関係を築いて、民間活力を生かした空き家の流動化活用の実績が上がっています。
三番目の「危険な空家への対応」についても、複雑な権利関係や、遠方の権利者への調整等も実行し成果を上げ、権利者による取り壊しが実現するなど行政としての実行力の高さが証明されています。事例2の市の予算を使って取り壊しの事例でも相当な判断がされています。
説明や質問を通じて感じるのは、各担当課の調査能力、計画能力、調整能力、実行力が鍛えられていること。各部署の自律性の高さが、他の部署との連携も取れている。配布された資料が、非常に内容、表現ともに精査されていることからも、飛騨市役所の行政力が鍛えられていることが判断できます。
この行政力は6年前に就任した 岐阜県庁出身の市長が鍛えたからではないでしょうか