R4.3議会 「ラインの課長が守り、特命の主幹が攻める、これが普通のチームワークです。組織改悪の議案について討論しました」

令和4年3月議会 組織改悪の議案について討論しました

弥冨市議会公式動画はこちらから

(討論原稿です)

議案第9号 弥富市部設置条例及び弥富市農政推進協議会条例の一部改正について

反対の立場で討論します。

課の数としては増減がないものの、ますます組織を細分化しています。

今回の改正により、観光課のいわゆる主な職員は課長とグループリーダーの2名で

後は再任用職員が1名と会計年度任用職員が1名という状況の中で勤務場所は図書館棟1階の歴史民俗資料館の事務所です。

月曜休みで日曜日に土曜日などは事務所を開けなければなりません。

私は、戸田川緑地農業文化園で2年、名古屋城管理事務所で3年、土日祝日に開設する施設に係長として勤務した経験があります。

弥富市と違って何十人と言う組織全体のバックアップがありました。

それでも、休みで自宅にいても、あるいは家族と旅行に行っていても、

結局は職場からトラブルの電話がかかり24時間、365日気が休まることはありません。

大きな組織であれば、自分が休みや不在の時に、事故やトラブルが発生しても、同格の課長級、係長級の責任者が責任をもって処理してくれます。

このような職場を正規職員2人で回すと言うのはあえてそんな組織を細分化する必要があるのでしょうか

大きな課の一部として、出先という位置付けであれば、課全体のバックアップできます。

また経験上、小さな組織は属人的な判断に流されます。

相談しようにも所詮他の課では真剣な相談も助けもあてになりません。

独断先行しようと思わなくても、

組織的に孤立させられているので、ガラパゴス化は避けられません。

また、安藤市長になってからの人事異動がテトリス的というのでしょうか。習熟する前に異動させるので専門能力がついていません。

特に都市計画など専門性が高い事業で組織として知識も能力も蓄積できていません。

今回JR駅問題について何を質問しても答えられない、何を検討してなければならないかも組織の中で蓄積されていない。

弥富市と人口規模が似ている高浜市と岩倉市の組織を比較してみました。

弥富市の課の数29に対して、高浜市と岩倉市は23と21です。

弥富市についてはあきらかに多すぎて各課の規模が小さすぎます。

他市のように規模が適正であれば、仕事の割り振りにおいて、主担当と副担当など複数の職員で担当し、

日常的にダブルチェック体制を担保し、さらに、同じ課の複数の人間のチェックとアドバイスが相乗効果を生みます。それが組織の力です。

弥富市は課の人数が少ないので、人事異動に伴う引き継ぎなども課全体でカバーできていません。

安藤市長が課を増やしたため縦割りの弊害が目立ちます。

課同士の調整ができていません。

弥富市の課の規模が小さいことは弱点です。

多くの市役所で採用されている方法は、

今回のような特命事項は、特命事項を担当する課長級の主幹、係長級の主査を課の中に置く方法です。

特命事項を託された主幹や主査は課全体のバックアップを受けられMます。

ラインの課長は職員の管理監督や、役所として前例を守るべき保守的な仕事がメインです。

ラインの課長が守り、特命の主幹が攻める、これが普通のチームワークです。

今回の「観光振興と観光協会」の特命事項は、

むしろ、他の課と合併して、より多くの課の職員が動員できる課の体制をバックに、特命主幹として特命事項に取り組む方式が合理的かつ効果的です。

令和4年度の実態を踏まえて令和5年度は大きな組織の中に戻してやってください。

今回の異動については、観光行政をどうするかは置いておいて、

組織の細分化について異議を唱え、反対討論とします。

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