R4.6議会③一般質問「保育所の改善と民営化 保育士さんたちの働く環境、弥富のゆりかごともいえる保育所を大切に育てるのは弥富市全体の問題」

保育所の改善と民営化に移ります。

憲法や児童福祉法における保育の意義や、弥富市としてどのように実践してるのか、弥富市の公立保育所は民間の認定こども保育園と比べて劣ってるんでしょうか。

(飯田児童課長)

本市の保育の実践については、憲法による基本的人権の尊重や生存権の確保等の考えに従い、児童福祉法の理念に沿い、児童が健康かつ安全で、情緒の安定した生活ができる環境を整え、健全な心身の発達を育むよう取り組んでおります。

その上で、本市の保育士は、関係団体が主催する研修会や講演会に可能な限り参加をし、自らも研究会を重ねて、保育の知識習得に努めております。

したがいまして、公立保育所の保育レベルが民間の認定こども園等に劣っているとは考えておりません。

(佐藤仁志議員)

言いたいことをすべていただきました。

そういう意味で、30年頃ですが、農家の嫁も農作業最前線で遅くまで田植えや稲刈りをして、ご飯炊きをして、私の母もそうでした。

そこで、子どもたちを預かる保母さんを最初の頃は地元が雇用したそうです。

親だけでなく、地域の大人も保育士さんも学校の先生も、それはそれは子どものために大切に育てたのが弥富の伝統です。

次に、一定期間、指定管理者制度で事業者の能力を検証し、利用者にもなじんでもらい、結果が良ければ、完全民営化に移行する方法を検討しましたか、碧南市は、社会教育協議会社会福祉協議会に移管しています。検討しましたか。

(飯田児童課長)

指定管理者制度の一定期間などについて検討いたしましたが、移管による民営化に伴う財政的なメリットが早期に得られないことなどを理由に、見送りをさせていただきました。

事業者の能力については、プロポーザル方式による選定段階において、当該事業者のこれまでの実績と、本事業における提案をしっかり見極めてまいります。

また市福祉協議会への移管についても検討はいたしましたが、保育所等の運営実績がないことと、保育士等の人材確保が困難であると判断し、移管候補の対象としてはおりません。

(佐藤仁志議員)

今回の保育所の民営化の原因が公共施設の再配置に発して基づいてることが本末転倒です。

碧南市では経験豊富な保育士の安定確保。市全体の保育の質の向上を目的として移管しています。

確かに現在の社会福祉協議会に能力がないのはそうでしょう。

ですから、ノウハウある社会福祉協議会とジョイントする方法等も今後は検討してほしいと思います。

子どもたちの中心に考えていただきたいと思います。

次に、仮にですね、仮に、現有9ヶ所の保育所に正直施設面では余裕がある。子どもが減っていくと、弥富市に良質な幼稚園を増設が必要であるならば、2ヶ所程度を認定こども園とするとして、本来弥富市自らが実施をするべきじゃないですか。

仮に2ヶ所を廃止して、民間の認定こども園に売り渡すのであれば、どの場所と方法が最適であるか、市民のニーズも精査した上で、再検討すべきではないですか。

(飯田児童課長)。

多様化する教育保育ニーズや施設の老朽化などの課題に対応するため、他の自治体より遅れている公立保育所の民営化に合わせ、認定こども園化を進めていきたいと考えております。

民営化する場所については、公立保育所の地域における子育て支援の拠点としての機能と役割、地域住民の公立保育所に対する期待を考慮し、原則として各小学校区毎に一つの公立保育所を配置できるよう配慮をしてまいります。

(佐藤仁志議員)。

弥富市の資料を読んでると、幼稚園をベースにしたこども認定園のメリットを言ってますので、そこへの移行を想定していると思います。

ところが、説明会では、今のままの保育所のまま、ちゃんとできますよっていうような説明もされてます。

ここが大きな疑問であり大問題です。

考えてみてください幼稚園児は2時に帰ります。

その後母親に思いっきり甘える時間があります。

これに対して、保育所の子どもたちは、保育士と過ごす時間、11時間の方が母親と過ごす時間より遥かに長い。

長時間子どもたちの集団として過ごすわけです。

大人から見れば大した違いはないように思うかもしれませんが、保育所で11時間過ごす子どもにしてみれば全然違います。

お迎えをした後の母親・保護者は、様々な家事を猛烈なペースでしながら子どもの世話をしています。

昼間働いた上で子どもを育てる負担は大変です。

朝ご飯を食べずに連れてこられる子どもは珍しくありません。

保育所は母子家庭、父子家庭、その他様々、家庭の事情等も向き合っています。

発達障害、様々な障がい児、これを受け入れてるのも公立保育所です。

まさに子どもたちのセーフティーネットとして、保育時間内だけでなく、子どもたちを支えているのが公立保育所が果たしてきた役割です。

子どもと家庭環境考えて、幼稚園がいい場合もあるでしょう。

保育所がいい場合もあるでしょう。

しっかりと選択しなければなりません。

ところでひので保育所と弥生保育所の建設費はいくらですか。

他都市では施設が古い保育所から順番に建て替えの負担を減らすために移管しています。

ですから、期限を切って建て替えなさいとか、早急に建てかえを求めています。

弥富市の指針を読むと、「移管法人の負担を軽減するために」経過年数が少ない保育所を対象としている。え?弥富市の負担を減らすという目的と、矛盾してるんじゃないですか。

(飯田児童課長)。

ひので保育所の建設費は3億7275万円。

弥生保育所は約3億4780万円となっています。

この二つの保育所を対象としましたのは、移管先法人の公募にあたり、より多くの優良な事業所に応募していただけるよう、また、移管後も、健全な運営が継続できるよう、施設整備に係る修繕費などの負担を軽減するため、建設後の経過年数が少ない比較的新しい保育所を対象としたためです。

また、多様化する保育ニーズだけでなく、幼児教育を望まれる声が増加しておりますので、幼稚園機能を併せ持った認定こども園化を図るため、比較的大きな施設を対象といたしました。

(佐藤仁志議員)

現在はどこも保育士さん幼稚園の先生の求人難に苦しんでいます。職員が確保できない場合どうなりますか。

一方で、厚生労働省自体が、保育所の2025年問題。将来の保育所等の子どもが減ることによる経営危機を指摘しています。

仮に建物を無償譲渡した後に、当該法人が経営不振に陥った場合、その法人理事会の理事長がいい人はいいひとだと思います。

ただ、だからといって詐欺等に引っかかったり経営が立ち行かなくなった場合、事業が廃止されるリスクをどう考えますか。

仮に無償譲渡しちゃった後に、法人の運営が不適切な場合の対処方法がないんじゃないですか。

(飯田児童課長)

職員の確保については、民営化する保育所の会計年度任用職員のうち、引き続き移管先での勤務を希望する方を優先的に雇用していただくこととあわせ、雇用条件についても現状を維持していただくよう要請してまいります。

また、ご指摘されるリスクを最小限に抑えられるよう、応募条件を徹底した上で公募を行い、企業経営や保育等に関する専門家を含めた選定委員会において、市および地域住民にとって最善な選択を行っていきたいと考えております。

(佐藤仁志議員)

報道によれば、出生数が想定よりも早く減っています。

民営化するんだったら、やっぱり移行措置として指定管理期間を挙げた上で、民営化する方が、安全妥当だと思いますが、

逆にですね、今の話聞いてて移管法人募集に当たって、何が何でも移管しなきゃいけないと言ってどんどん条件を切り下げてしまうことは、

例えば、この新しい建物を無償で提供するような条件を緩めることは、弥富市民、弥富の子どもに対する背任行為ですので絶対ないようにクギを刺しておきます。

名古屋市では有償譲渡としています。

名古屋市では譲渡金額をどのように算定していますか。

豊田市では、無償譲渡を前提としながらも、一定の期間貸与としています。

そのメリットとデメリットはどうでしょうか。

(飯田児童課長)

児童課で調査したところ、県内の市において、保育所等の民営化にあたり、建物を有償譲渡としている自治体は名古屋市のみでありました。

その譲渡価格の算定方法については、公有財産規則に基づき、価格評価審議会が評定した価額をもとに、市長は別に定める方法で減額した額とし、具体的には移管する前年度に不動産鑑定評価を行い、9割を減額した額で譲渡するということでした。

また、豊田市は、おおむね10年間の無償貸与後に無償譲渡をしております。

そのメリットとしては耐用期間中に移管先法人の適性を見極めることができること。

デメリットとしては、耐用期間中の構造躯体に係る修繕工事等は市が負担しなければならないということでした。

(佐藤仁志議員)。

大規模改修に国、県、市の補助を受けるためには当然建物の所有権が必要でしょう。

逆に言えば、大規模改修が必要になったときに所有権があればいいわけです。

ですから改修計画が固まったときに、所有権移転をすればいいわけです。

名古屋市の場合でも、実際には古い建物から順番に民営化していっているようです。

それでも、残存価値をもとに、有償譲渡しなければ、背任行為として訴えられます。

市民に対する裏切りになってしまいます。

そもそも、弥富市の保育の現場を立て直すことが優先課題です。

募集しても正規職員が集まり、集まらないところに問題の原因があります。

今ある保育所の改善はが先ではないですか。

(飯田児童課長)

5月上旬に人事秘書課長と保育課程のある大学を回りましたが、全国的な人口減少の中で、保育士を志す学生も減少傾向にあるとお聞きしました。

また、多様化する保育サービスや障害傾向にある児童への対応なので、保育士不足が助長され、どの自治体の保育士の確保が課題となっております。

本市においては、サービス残業や持ち帰り業務の廃止はもちろんですが、園での写真販売業務のオンライン化を進めるなど、保育の質を落とすことなく、少しでも保育士の負担を軽減できるよう、保育士の意見を取り入れながら、さらなる業務改善を図ってまいります。

(佐藤仁志議員)。

0歳から6歳までの間に本当に必要なことは安定した人間関係だということはいうまでもありません。

弥富が十四山も含めてですが、長い間、養ってきた安定した保育所を簡単になくしてはなりません。

保育所の主役は、保護者でなく子どもです。これは答弁にもありました。

幼児期は、生涯にわたる学びの基礎となる極めて重要な時期です、もちろん。

先ほど研修してるとおっしゃったように、保育所でも、保育士も学びの基礎力について、様々な研修がされています。

例えば、保育所に求められる保育の質として、子どもはその子どもらしさが受容され、主体性を発揮することが保証されること。

子どもは想いが満たされることで情緒が安定し、自分の世界を広げていく、これが教育です。

だから、単なる子守りではない。これは課長そのように思ってらっしゃると思います。

このように、一人一人の毎日が満たされるように関わることが、保育者の最大の使命です。

そしてそうした子どもの姿を共有しながら、保護者とともに家庭の子どもの育ちを支えていこう、この協働というのは、保育所の使命です。

また子ども1人の人間として見る保育が大切です。

保育者が1人ひとりの子どもに尊厳を持って関わっていること、

子ども主体の協働的な学びっていうのは単なるのびのび保育ではありません。

最後にまとめると、保育所が

一つ、子ども主体の活動遊びを重視していること、

二つ子どもの姿を語り合う風土があること。

3、職員同士の関係性、いわゆる同僚との関係が良いこと。

4子どもや保育の姿を保護者に伝えるなど、家庭や地域に開かれていること。

これはずっと弥富がやってきました。

最後に、そのために、園長などリーダーを中心に保育を変えてきた経緯が重要だと言ってみます。

そのために保育士さんたちの働く環境、弥富のゆりかごともいえる保育所を大切に育てるのは弥富市全体の問題でありますので、頑張ってください。

ただあの、民営化の方法についてはまた今後いろいろと審議したいと思います。

 

次に組織なんですが、不適切な事案を公表する基準は定めてありますか。

(山森人事課長)

公表する基準は、事案ごとに市民への影響等を考慮し、総合的に判断しておりますなお、職員が懲戒処分となった場合の公表基準は定めており基準に基づき公表することとしております。

(佐藤仁志議員)

以上が大きな一番の冒頭のところでですね、大変まあ市長に対してきついいいことも正直言いました、

ただ、やはり今回の事件を受けて、本当にこの問題は悲しいし、弥富市にとって、あの重要な問題なんです。

職員が本当に安心して働けなければ市民も不幸なんです。ですから、市長にも期待してます。

市民は市長の声に聞きたいんですよ。

だから、今年はもう既に11月に選挙があります。

ですから私も応援するつもりで質問をしたつもりなんですが、どうしても熱が入りすぎてきついこと言ったかも知れません。

市長ぜひ市長として市民に届けがあればぜひお聞かせいただきたいんですがいかがでしょうか。

(安藤市長)

引き続き健全で安心安全な市政に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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