(一般質問4/8)モノとカネをいかに制御し破綻させないか(弥富市議会令和4年12月定例会 一般質問)

弥富市議会令和4年12月定例会 一般質問 8分割のその4です

弥富市議会の公式動画はここから始まります(25:36から36:40までです)

三つ目として、南部消防組合消防本部消防署についてお伺いします。
現在の消防本部消防署が高潮津波で浸水する区域にあり、はしご車を含め重要な車両が、現在の車庫では水没してしまうために想定される浸水の高さよりも高い位置に車両を収容するための対策は喫緊の課題であるとは思います。
海部南部消防組合の事業とは言え実質的には、弥富市と飛島村の負担です。
起債に対する地方交付税措置があるとはいえ、弥富市が実質的にどれぐらい。
将来負担が必要なんでしょうか防災課長に伺います。
(防災課長)
令和5年1月5日に開催されました海部南部消防組合議会臨時会の説明によりますと、現在海部南部消防組合は、新庁舎建設に向けて、津波高潮による浸水対策を含めて、実施設計をしております。
新庁舎建設事業費については、南部消防組合は現時点で約23億円と見込まれております。
その財源内訳等については、工事請負契約の議決後にご報告させていただきます。
(佐藤議員)
はしご車はじめ消防車は一台何億円というものですから23億円かけて守るもちろん消防職員の命を守ることも大事なことです。
ですが、同じく弥富市民の命を守るための避難タワーに23億円、これやめろと言ってないですよ。
やっぱり重要な予算じゃないでしょうか。
4番目として車新田の土地区画整理事業について通告してありますが、後に回します。
5番目に弥富駅周辺の整備について通告してありますが後に回します。
6番目のJR弥富駅自由通路の維持管理費についても通告してありますが後に回します。
7番目、公共施設再配置計画について書画カメラ11をお願いします。

2040年問題は、まさしく公共施設の高齢化に伴う大規模改修や建て替え問題も深刻です。
今年度だけでも白鳥コミュニティのエアコンが故障し幸いに直りましたが社教センターが現在故障してます。
メーカーに言わせれば30年。
寿命ですよっていう世界に入ってます。
合併の直前に弥富と十四山で建設した福祉センタースポーツセンターなどが大規模改修せざるを得ない段階になってます。
あるいは今年度でしたっけ、総合体育館の特定天井撤去改修に1億7600万円もかかります。
本当はまとめて工事やった場合の方が安いのですけども、割高になってしまうかもしれません。見ていただいてるのは弥富市の資料からきちんと新設と同じように最新のレベルで改修すると、計算上390億円かかるはずです。
2040年までの大規模改修が必要な施設と想定金額を財政課長に伺います。
(財政課長)
2040年までに大規模改修が必要な施設は、南部コミュニティーセンター、白鳥コミュニティセンター、総合社会教育センター、TKEスポーツセンター、まちなか交流館、こちらの市役所本庁、舎十四山支所、総合福祉センター、十四山総合福祉センター、いこいの里、各小中学校、保育所、子育て支援施設などがあり、改修に係る現段階での概算金額は約149億円でございます。
(佐藤議員)
今言っていただいたのはどうしても必要な場所ですね、149億円。
おそらく簡素だが最低限の改修でもそれだけでもかかります。
まさか駅自由通路、区画整理でお金がなくなるのでこちらをケチることはないってことを願うばかりです。
次に財政計画について書画カメラ12お願いします。

これは中期財政計画の実績をグラフに表したものです赤い矢印の点線の下が義務的な経費として交際費、扶助費、人件費で上の方が物件費であったり維持補修費補助金、下水道に対して下水道それから福祉に関する繰出金、普通建設事業債ということです。
この2040年に向けてのリニアだのデジタル社会でのバラ色の夢が語られていますがあくまで弥富市の魅力は、子育てや安全安心な暮らしではないんでしょうか。
普段の生活からかけ離れた自由通路事業や区画整理事業、駅前周辺整備に市民が十分に周知されてない状態で進んで、いつの間にか巨額な予算が吸い込まれていきます。
これは起債という借金があるので、当年度で見えにくいんですね。
つけまわされています。
ところが、少子化により負担する人はどんどん減っていきます。
書画カメラ13をお願いします。

これが最近の貯金を使い果たして増大する借金の状況です。
下の青いのが借金、上の赤いのが貯金ということで最近急に増えています。
今後の財政計画は以上のような財政負担があり、さらに、下水道会計に毎年5億円程度の繰り入れなければ下水道が維持できない状態です。
災害に備えて道路や水路の改修も急務です。
このような状態で、2040年まで財政は大丈夫なのでしょうか。
今後の起債と償還、起債残高の推移はどのように想定していますが、財政課長に買います。
(財政課長)
長期の財政見通しであります令和13年度までの推計に基づきますと、一般会計で起債の借り入れは、令和7年度にピークを迎える想定で約24億円。
公債費は、令和13年度が約15億円の償還、起債残高は、令和10年度で約190億円と見込んでおります。
(佐藤議員)
事務局書画カメラ12をもう一度お願いできないでしょうか。

弥富市の中期財政計画をずっと見ていくと、普通建設事業費は、駅の終わった後はいっさいがっさいで年5億円しか見ていません。
インフラとハコモノあわせてこれできるんでしょうか。
過去の実績から言うと借金の返済である公債費は先ほどの答弁では15億円ということですが過去の実績からでは大体11億円ぐらいで4億円増えます。
この分他の予算にしわが寄ると思うんですよね。
別の言い方をすれば駅などのハコモノが将来世代に行ってるってことです。
今答弁された計画に駅は入ってると思いますが、消防署や弥富駅中央駅前広場、数十億円かかると思います区画整理も数十億円かかります。
こういうのって入ってないんじゃないんですか。
だって担当課長は金額がわからないの一点張りです。
起債残高は令和10年でしたっけ、190億円とおっしゃいましたが、もっと増えちゃうんじゃないのかなって気はするんですが、ちょっと今疑問に思って喋っちゃったので消防署や駅前広場区画整理の補助負担金って入ってるかどうか、財政課長お答えいただけますか。
(財政課長)
議員ご指摘の通り、事業費が決まってないものについては、5億円ということで具体的な費用は見込んでおりません。
(佐藤議員)
ということで、まあ財布を預かる財政課長は非常に苦しい立場だと思いますが組織の中でしっかり議論していただいて、破綻のないようにお願いしたいと思います。
私が通告したのは、あくまでこの2040年までの選挙公約に対する分析と疑問ですので、本当は市長にお伺いしたいところなんですが、安藤市長は人柄もいいし、県会議員の見解もあり、立派な人だとみんな言ってます。
駅も橋上化してくれる。
駅前広場をやってくれる。
車新田の区画整理をやってくれる。
土地改良にも精通してるんでこれからポンプ場バンバン整備してくれると思ってるはずです。
しかしこの市長が公約で掲げた2040年このときこそ税金を負担する人口は今の何割も減ってます。
皮肉な話ですけど近鉄弥富駅の橋上化に補助した1995年のころが、税負担率のピークだったんです。
おそらく2040はその半分です。
その2040年のときに市民の立場からは誰がこんな借金作ったんだと。
借金のおかげで、その他の道路や施設は大したことないし。
福祉についてもちょっと見劣りしてるんじゃないかってことなりませんかね。
お答えいただければ次へ進みたいと思います。
―安藤市長沈黙―

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