JR名鉄弥富駅の自由通路等整備事業のJR東海との協定額が8億3000万円増額

12月定例会で、JR名鉄弥富駅の自由通路等整備事業のJR東海との協定額が8億3000万円増額して
29億5180万円からなんと37億8180万円に変更する議案が提出され、
反対4、賛成9、棄権1で多数決で議決されてしまいました。

反対 板倉 克典、那須 英二、加藤 明由、佐藤 仁志

賛成 小久保 照枝、堀岡 敏喜、江崎 貴大、加藤 克之、高橋 八重典、鈴木 みどり、

早川 公二、三浦 義光、佐藤 高清

棄権 大原 功

(平野 広行議長は裁決に加わりません 名前は議席順です)

 

私の考え

弥富駅北側の駅前広場の整備は大賛成ですしむしろ遅いぐらいです。

ただし今回の変更はJRの意向に沿った形のままで、弥富市が主体的な検討をせず、特に市民への説明もありません。

46億といえば一世帯当たりで20万円を超える債務負担つまり借金であり、8億円の増額分だけでも一所帯あたり4万円の負担が増えるわけで、市民生活に大きな影響を及ぼさないはずはりません。

その原因は不可抗力とはいえ、建設費、物価の上昇によるもので、弥富市として正しい対応は、一度立ち止まって、この事業の方式、事業主体のあり方も考え直すべきです。

どうしてもJRが橋上化にこだわるならば、近鉄の様に補助制度で良かったのではないでしょうか。

JRと協定して駅の利便性とバリアフリー化を進めるにしても、

これを機会に橋上駅舎がどうしても必要なのか、もっと安い地平駅舎に変更できないか。

改めて市民の意見も聞きJRとも協議をして、じっくりと仕切り直す必要があると思います。

 

最終日に以下のような反対討論をしました。

①値上げの内容も不明確。

②計画変更も不明確。

③協定の変更に必要な図面等の最低限の条件を備えていない。議案が致命的に不十分

④JRによるJRのための事業である。

委員会の審議で、佐藤高清議員から、「蟹江町で話を聞いてきたところ、JR東海の工事は聖域であって、JR東海側は全て用意した流れがある。

そこに民間の知識を入れるいうことは、JR東海はあまりよしとしとらない。副市長どうだね」と、この質問に副市長は、

市が関与できる部分というのは、機能的な部分でどうするかっていう部分のところはあるにしろ、

工事の詳細っていいますか工事の手法については、

私ども市の方から委託事業でございますので、

あれをこうしてほしいこれをこうしてほしいっていうことは申し上げる立場がなっていない」という答弁がありました。

結局、この問題の本質は、JRに何も言えないという言葉に象徴されていると思いませんか。

しかしこれは市側の答弁しとして許されないことです。

市民の利益よりも、JRの利益が優先されるのはおかしいと思いませんか。

 

⑤市長・副市長の目には市民がみえていない

市民からいただいた意見を市に問いただしましたが、

何を聞いても「これは最善の策である」と言いのは、市民の声に対して扉を閉ざしていませんか。

弥富市の利益を最大にして経費を最小にする最善がどちらかということは

究極的には市民が決めることであって、

市長が勝手に「これが最善であると言い切る」のは市民に対して越権行為ではないでしょうか。

 

⑥公開の原則が踏みにじられている

8億円の増額案が、議会運営委員会に市側から上程された時点で、

それは速やかに市民に公表すべきものであり、市民から意見を求めるべきものです。

ところが、私が速やかに市民にお知らせしたことが問題視されたのは、

公開の原則を踏みにじる恥ずべきこと

 

⑦市民の主権者としての立場が踏みにじられている

市長はことさらに「議会でお認めいただきたい」という言葉を繰りかえした。

市民にはお知らせしたり、意見を聞きたくないのか。

最後に市民の意見をお伝えしました。

問題は目的と手段が混乱していること

何を聞いても「三大目的は橋上化しかない」としか答弁できない

市民はとっくに、おかしいことに気がついていますよ

これを機会に、橋上駅でなければならないのか

名鉄のような地平機方式の整備案をきちんと協議をして、

最小の経費で代々の効果、効率的な方法に改め

弥富市の将来に財政負担を残さないような形で協議をし直すチャンスだと思います。

 

まとめ

そもそも、市がJRに主体的に指示できていない、十分な説明を受けていない。JRに問い合せないと議会に対して具体的な答弁ができない。

ましてや市民に対しては、全く知らされていないという、ほとんど密室の状態で、

市長曰く、「議会にお認めいただく」市長と議会多数派だけの市政運営がされています。

 

この事業が無意味だと言ってるわけではありません。

やり方がおかしいと言っているのです。

この根本的な「行政と議会の意思決定の仕組みの劣化」を放置してしまうことが

今後の厳しい行政運営求められてる時代において

あまりにも時代遅れだということです。

 

特に私が、「12月議会で8億円の増額が提案」と

直ちに市民の皆様にお知らせしたことを「問題視」されたことは、呆れて物が言えません。

私は1人でも多くの市民の皆さんから意見を聞いて、

この重大な議案に対して、どういう問題があり

議会にどのように市民の声を伝えていくかということを目的として、

市民の皆さんにお知らせしたのに

それが、非難されたというのは、極めて残念な結果でした。

 

結論から言えばこのような重大な問題であるからこそ、

市は市民にきちんと説明をし、理解を得て、

本当にこの方法しかないのか

もっと費用対効果の高い方法がないのかということを、

JRとちゃんと協議しなければなりません。

 

そして最終的には「主権者である市民」にその判断を委ねなければならないと思います。

まさしく、今のままでは主権者としての市民の権利は、

ないないがしろにされてると言わざるを得ません。

手続き的な面だけを見ても市民の権利は侵害されてると言わざるを得ません。

 

8億円の増額は可決されてしまいましたが、

今後JRは設計変更を半年ほどかけて行いますので、

1人でも多くの市民の皆さんの声を議会や行政に届けて、

大きな問題に対しては、きちんと立ち止まって考える。

真っ当な弥富市政を取り戻すために

市民の皆さんの声をお待ちしています

 

声を届けましょう。8億円といえば、1所帯あたり4万円。

決して小さな額ではありませんし、

これを見逃さないことが、

結局は、市民本位の行政を取り戻すための試金石だと思います。

一緒に声を上げていきましょう。

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