下水道は災害時に原則として使えない
一般質問 42分15秒からです
次に下水道の使用停止についてです。
能登半島地震で石川県の発表では破損して使えなくなっている下水道が珠洲市では94%、穴水町は76%、輪島市は56%、もちろんもっと少ないところもありますがほとんど被害ゼロというところはないと思います
令和6年能登半島地震に伴う下水道施設の被害状況(石川県)
能登半島地震 下水管復旧見通し立たず 9割超で被害 石川 珠洲
というのは、例えば農村集落排水、弥富は平たんですから、処理場からバキュームカーのように地区に張り巡らされた直径10センチの下水道管で真空ポンプで引っ張っているんですね。
空気漏れ起こしたら、引けないわけです。公共下水道も3ヶ所、ポンプで汲み上げている箇所があります。もちろん弥富の場合、液状化によって(ずれた)菅に砂が入ってしまえば使えなくなります。
このことについて、もっと自治会や地区防災会などを通じて、市民にお知らせする必要があると思いますが、市の考えをお答えください。
(水谷下水道課長)
能登半島地震のような震災の場合、地震の影響により、下水道管やマンホールが被災し、特に農業集落排水などは利用されている一部地域において、下水道が流れにくい、または下水道が使用できないという状況が発生すると想定されます。
本市としましては、市内全域に対し、発災直後は、下水道の紙をお控えくださいとお願いするのではなく、巡回等により、被害の範囲を確認するゼロ時調査を行い、どこの地域において、下水道が使用できるかどうかの情報等を防災行政無線や、記者発表などのあらゆるマスメディアを通じて周知してまいります。
なお、本市が実施するまちづくり出前講座において、下水道に関するメニューを用意しておりますので、自治会や地区防災会等への説明につきましては、まちづくり出前講座を活用していただきたいと考えております。
(佐藤議員)
実際、過去に十四山地区で、停電事故によって集落排水の使用停止が起きています。
そのときは局所的な事故なので、(大災害とちがって)市役所が機能していましたので、メールを出したり、いろんな広報もできたと思います。
しかし、南海トラフを初めとする巨大地震が起きてしまったときに、そのときになってから「集落排水・下水使えませんよ」というのを出すのに、先に(メッセージを)用意していく必要があると思うんです。
というのは、ホームページに発表する前に役所である以上、担当者1人の独断じゃなくて、関係各課の調整をして、ちゃんと課長まで決裁を取ってそれから発表するわけです。
それが、この大災害発生時にできるかどうか。
もっと言うなら、担当者や課長がそのときに自宅で被災しているかもしれない。
例えば、下水に関しては、「大きな地震があった後には、まず宅内の下水道管が破損していないか確認すること、下水道が使えないのに無理やり流してしまうと、汚物が例えば庭のとこで氾濫してしまう可能性がある。原則としては、災害起きたときには、下水道は使えないと思ってください。市が調査をして使えれば、使ってもらえることを広報しますから、それまでは慎重にしてください」
ということを事前に言っておかないと、大災害のときは多分言えないし、間に合わない。そういった(告知・広報)を(先に)やっていくべきです。
前半のまとめになるんですが、
たまたま下水道のことを言っていますが、全ての課について、「災害が起きたときにお知らせ」は過去のいろんな災害の市町村のホームページとかで見ればあるんですよ。自分の担当する課だけ見ればいいんですよ。
それ(お手本)を事前に課の中で、「災害起きたら、これを出そうね」って、(事前に課長の)決済を取っておけばいいじゃないですか。
それを、今後ホームページを見直すときも含めて、事前に用意しておいていただきたい。
まず最悪の場合を示し、その後、順次調査した結果OKです、OKですというふうに変えていけばいいと思います。