「不適切な保育防止のためのガイドライン(永平寺町)」を、AIを使って読みやすく整理・構成しました。
元の内容を保持しつつ、見出し、箇条書き、表組みを活用して視認性を高めています。特に対応フロー図の部分には、理解を助けるための画像タグを配置しました。
不適切な保育防止のためのガイドライン
令和6年4月 永平寺町
目次
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ガイドラインの位置づけ
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不適切な保育とは
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不適切な保育の未然防止に向けて
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(1)園の役割
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(2)子育て支援課の役割
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不適切な保育が生じる背景
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(1)人権意識の問題
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(2)職場環境の問題
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不適切な保育が疑われる事案の把握及び発生時の対応
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(1)相談窓口について
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(2)発生時対応のながれ
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(3)事実の確認
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(4)事実確認後の対応
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【様式】調査票
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1. ガイドラインの位置づけ
児童福祉法や障害者虐待防止法などの関係法令、および「保育所保育指針」等の基準に基づき、園において不適切な保育が発生した際の対応を整理し、未然防止への取組を促進するために本ガイドラインを作成しました。
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対象施設: 永平寺町内の幼児教育・保育施設(以下「園」)
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基本理念: 子どもの人権に十分配慮し、一人一人の人格を尊重して保育を行うこと(保育所保育指針 第1章総則より)。
【表1】関係法令等一覧
| 関係法令等 | 不適切な保育等の防止に関連する主な内容 |
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児童福祉法 第33条第10項 |
被措置児童等虐待の禁止 1. 身体的暴行 2. わいせつな行為 3. ネグレクト(著しい減食、放置など) 4. 心理的虐待(著しい暴言、拒絶的な対応など) |
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こども基本法 第3条 |
基本理念 全ての子どもについて、個人として尊重され、基本的人権が保障され、差別的取扱いを受けないこと。 |
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子ども・子育て支援法 第58条第3項の2 |
職務の遂行 小学校就学前子どもの人格を尊重し、誠実に職務を遂行しなければならない。 |
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保育所保育指針 第1章総則 |
保育所の社会的責任 子どもの人権に配慮し、人格を尊重する。子どもの主体としての思いや願いを受け止める。 |
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幼稚園教育要領 第1 幼稚園教育の基本 |
個性の尊重 幼児一人一人の特性に応じ、発達の課題に即した指導を行う。 |
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幼保連携型認定こども園 教育・保育要領 |
保育教諭の役割 園児の人権や一人一人の個人差に配慮した適切な指導を行う。 |
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障がい者虐待防止法 第30条 |
虐待防止措置 研修の実施、相談体制の整備、虐待防止に必要な措置を講ずる。 |
2. 不適切な保育とは
本ガイドラインにおける定義は以下の通りです。
「不適切な保育」とは
幼児教育・保育施設等での保育士等による子どもへの関わりについて、保育所保育指針に示す子どもの人権・人格の尊重の観点に照らし、改善を要すると判断される行為。
具体的な5つの行為類型と事例
① 子ども一人一人の人格を尊重しない関わり
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母親から離れられない子に「ずっと抱っこだと恥ずかしいよ」と言う。
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排泄の失敗を皆の前で責める、周囲に知らせる。
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「赤ちゃんみたい」「〇〇組からやり直し」と侮辱する。
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こぼす等の理由で給食をすべて配膳しない(減食)。
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無理やりトイレに行かせる。
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トラブル時に一方的に判断を下す。
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子どもの作品を一方的に描き直させる。
② 物事を強要するような関わり・脅迫的な言葉がけ
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大声で怒鳴る、怖いもの(鬼など)で脅して動かそうとする。
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寝ない子の布団を取り上げたり、隔離したりする。
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「早く寝てよ。あなたが寝ないと仕事ができない」と言う。
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「〇〇しないなら〇〇できないからね」と脅す。
③ 罰を与える・乱暴な関わり
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腕をつかんで引っ張る。
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人数確認の際に頭を叩くように数える。
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「叩かれると痛い」と教えるために手を叩く。
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廊下に立たせる、散歩に連れて行かない等の罰を与える。
④ 子ども一人一人の育ちや家庭環境への配慮に欠ける関わり
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「またお母さん忘れたの」「お風呂に入れてもらってないの」等、親を否定する言葉を子どもに言う。
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迎えが遅い子に「〇〇ちゃんのお母さん、今日も遅いね」と言う。
⑤ 差別的な関わり
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特定の子だけに挨拶する。
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少食の子に対し、意見を聞かずに極端に量を減らす。
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特定の性別を理由に注意する(「男の子だから泣くな」等)。
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寝かしつけでいつも同じ子のそばにつく。
注意点
保育士等が「良かれと思って」行った行為や、問題ないと思っている行為であっても、子どもの権利侵害に当たる場合があります。意図に関わらず、客観的な事実確認が必要です。
3. 不適切な保育の未然防止に向けて
(1)園の役割
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継続的な人材育成: 適切な保育についての園内研修を行う。
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気づきの促進: 自己評価や公開保育を活用し、日々の保育を振り返る。
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職員間の対話: 計画作成や振り返りを通じ、職員間で語り合い、気づきを促す。
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環境整備: 不適切な保育が生じない組織的な環境づくりを行う。
【表2】園内研修計画モデル
| 回 | 時期 | 実施内容 |
| 1 | 4月 |
自己評価と課題共有 1. 全職員が「人権擁護のためのセルフチェック」実施。 2. 園長と面談(自己の振り返り)。 3. 園内研修で園の問題点を共有。 4. セルフチェックの結果から改善策を検討し、「子どもを尊重するためのマニュアル」を作成・更新。 |
| 2 | 5月 |
マニュアルに基づく評価 1. セルフチェック実施。 2. 園内研修でマニュアルをもとに評価・修正。 |
| 3 | 10月 |
中間評価と修正 1. セルフチェック実施。 2. マニュアルをもとに再評価・修正。 |
| 4 | 3月 |
年間の振り返り 1年間の取り組みを総括し、次年度へつなげる。 |
【表3】子どもを尊重する保育マニュアル(具体例)
| 場面 | 良くないと考えられる関わり | 改善点・言葉がけ例 |
| 登園時 | 泣いて離れない子に「恥ずかしいよ」と言う。 |
気持ちに寄り添う 「お母さんが大好きだもんね」「お散歩に行くよ」と安心させ、笑顔で受け入れる。 |
| 製作 | 作品を見て「違う、描き直して」と言う。 |
イメージを共有・肯定する 「~を描いたんだね」「これなあに?」と認め、引き出す。 |
| 排泄 | 失敗をその場で責める、周囲に知らせる。 |
プライバシーへの配慮 「出ちゃったね、着替えよう」「大丈夫だよ」と優しく声をかけ、速やかに対応する。 |
| 食事 | こぼす等の理由で配膳しない、叱りながら食べさせる。 |
楽しく食べられる工夫 「これ美味しそうだね」「上手に食べられたね」と励ます。こぼすことも過程と捉え、環境を工夫する(エプロン、床シート等)。 |
| 午睡 |
「早く寝て、仕事できない」と言う。 布団を取り上げる。 |
安心して眠れる環境 「眠れないの?」「そばにいるね」と寄り添う。無理強いせず、体を休めることを促す。 |
| 降園 | 親や子に「今日も遅いね」「また忘れ物?」と言う。 |
保護者への敬意・配慮 「お仕事お疲れ様です」「気をつけて帰ってください」とねぎらう。連絡事項は丁寧に伝える。 |
| 全体 | 特定の子だけ挨拶する、性別で区別する。 |
公平性 全員に笑顔で接する。性差ではなく個人として関わる。 |
(2)子育て支援課の役割
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適切な保育の考え方の提示(本ガイドライン等)。
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周知・啓発および研修の実施。
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監査や訪問を通じた助言・指導。
4. 不適切な保育が生じる背景
(1)人権意識の問題
保育士等一人一人が、子どもの権利や法令(児童福祉法、児童の権利に関する条約など)を十分に理解していない場合に発生します。
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対策: 常に自身の人間性・専門性の向上に努め、園内研修等で組織的に学び続ける必要があります。
(2)職場環境の問題
保育士の業務負担増、人員不足、多様なニーズへの対応など、余裕のない環境が不適切な保育を誘発することがあります。また、職員間で振り返る機会がないと、不適切な関わりが是正されません。
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対策: 「保育所における自己評価ガイドライン」等を活用し、業務負担軽減や働き方の見直しに組織全体で取り組むことが重要です。
5. 不適切な保育が疑われる事案の把握及び発生時の対応
(1)相談窓口
不適切な保育の疑いが生じた場合、速やかに相談できる体制を整えています。
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各園への問い合わせ: (各園の電話番号を参照)
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永平寺町役場 子育て支援課:
(2)発生時対応の流れ
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発見・通報: 保育士、保護者等から園または町へ連絡。
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事実確認: 園と町が連携し、調査票等を活用してヒアリング実施。
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判断:
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該当しない場合: さらなる保育の質向上を目指し、振り返りを行う。
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該当する場合:
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町・県への報告、情報共有。
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改善計画の立案・実施。
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被害児童・保護者・職員へのケア。
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再発防止策の徹底。
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(3)事実の確認
疑いがある場合、迅速かつ正確に情報を収集します。
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調査方法: 「調査票(様式)」を用い、関係者(職員等)への聞き取りを行う。
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留意点: 誰が何を話したか等の秘密は厳守する。犯人捜しではなく、組織的課題の発見に努める。
(4)事実確認後の対応
目的は「処罰」ではなく、**「再発防止」と「より良い保育環境の整備」**です。
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個別の事案対応だけでなく、背景にある原因(組織的課題)を分析し改善する。
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保護者への丁寧な説明(被害児童の保護者の同意を得た上で)を行う。
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町は改善勧告や継続的な助言・指導(フォローアップ)を行う。
【様式】調査票(イメージ)
| 項目 | 内容 |
| 調査者・回答者 | 調査者氏名、回答者氏名、日時 |
| 調査の前提 | 秘密厳守。正直に回答すること。職員間で詮索しないこと。 |
| 事実確認 |
いつ、どこで、誰が、何をしたか □ 見た (日時: 場所: ) □ 聞いた (日時: 誰から: ) □ 知らない |
| 組織的課題 | 今回の事案の背景や、園全体で改善すべき点について記述 |
