【議会報告まとめ】行政の「暴走」と「無駄」に待ったをかける。
「弥富の未来を守るため、あえて『NO』と言いました。」 ~令和7年12月定例会 佐藤仁志の活動報告~
今議会では、市民生活に直結する重要な議案が多数提出されました。 しかし、その中には「不透明なプロセス」「税金の無駄遣い」「現場の軽視」が疑われるものが少なくありません。 私たち(佐藤仁志・加藤明由)は、是々非々の立場から、以下の通り厳しく執行部の姿勢を問いただしました。
■ 佐藤 仁志 議員の討論
~ 組織のあり方、教育、そして税金の使い道を鋭く追及 ~
- 組織と人(現場を無視した改革にNO)
- 議案第54号【反対】:組織改編(細分化と肥大化)
- 問題点: 人口規模に見合わない組織の肥大化と、部長職増による人件費アップ。
- 主張: 現場ではミスが多発している。看板の書き換えよりも、まずは足元の業務正常化が先決。
- 教育と施設(ビジョンなき「箱物行政」にNO)
- 議案第56号【反対】:図書館・歴史民俗資料館の移管
- 問題点: 教育委員会から市長部局への移管。学術・文化の専門性が軽視され、イベント優先になりかねない。
- 議案第59号【反対】:まちなか交流館
- 問題点: 目的が曖昧なまま建設。既存施設との重複や、運営ビジョンの欠如。「仏作って魂入れず」の状態。
- 疑惑の予算(不透明なプロセスにNO)
- 議案第72号【反対】:上野グランド調査費・旧海翔高校跡地
- 問題点: コンサルへの400万円丸投げ(官製談合のリスク)。跡地利用に関する「密室」での決定と説明不足。
- 議案第80号【反対】:国家賠償金の支払い
- 問題点: 市独自の「内規」で法律を逸脱し、裁判で違法認定された。歴史的汚点に対する反省も、市長らの責任の取り方も示されていない。
- 指定管理者(条件付き賛成)
- 議案第65・68号【条件付き賛成】:サービスセンター等
- 主張: 利用者の継続性を考慮し賛成するが、選定プロセスは不十分。「5年後のゼロベース見直し」と「徹底した情報公開」を強く求める。
■ 加藤 明由 議員の討論
~ 時代に逆行する「値上げ」と「デジタル化の遅れ」を指摘 ~
- 市民負担とデジタル化(安易な値上げにNO)
- 議案第55号【反対】:手数料条例の一部改正
- 問題点: 国がデジタル化を進める中、電子データ交付の検討もせず、旧態依然とした「紙の写し」の手数料だけを値上げしようとしている。
- 選挙公営費(便乗値上げにNO)
- 議案第57号【反対】:選挙ポスター公費負担の増額
- 問題点: 1枚4,000円超への引き上げは高すぎる。近隣の津島市(2,306円)と比較しても高額であり、業者の便乗値上げを招く税金の無駄遣いである。
【総括】
今回の議会を通じ、「市民不在」の行政運営が浮き彫りになりました。 私たちは、単に反対するだけでなく、対案を示し、説明責任を求め、市民の大切な税金と財産を守るために戦ってまいります。
弥富市議会公式動画はこちらから
https://youtu.be/Rzdhh0Ea6g0?t=1758
【議会報告】なぜ今、組織改編なのか?
議案第54号「弥富市部設置条例の一部改正」への反対討論
佐藤仁志は、弥富市役所の組織改編案(議案第54号)に対し、「現状を無視した、到底認められない改正である」として反対の討論を行いました。
今の弥富市役所に必要なのは、看板の掛け替えではなく、現場の業務正常化です。 反対した主な理由は、以下の5点です。
- 身の丈に合っていない組織図
人口4万3,000人の弥富市が、まるで30万人都市のような組織図を作ることに意味はありません。これは「中核市の劣化コピー」に過ぎません。実体のない立派な箱(部署)だけを作って、一体何をするつもりでしょうか。
- 順序が逆転している
9月定例会で「業務量の調査委託」を決めたばかりです。本来であれば、まず現状を精査し、無駄を省くのが先決です。 現在、現場では730万円の欠損、課税ミス、議決漏れなど、組織の軋み(きしみ)によるミスが多発しています。プロセスを飛ばして組織をいじるのではなく、まずは足元の業務正常化を行うべきです。
- 組織の細分化による弱体化
課を細かく分けすぎです。これ以上細分化すれば、一つの課の人数が減りすぎます。
- 欠員が出た際に誰がカバーするのか?
- 災害時に誰が動くのか? 「課は家族のようなもの」です。あまりに小規模な組織では、有事の対応力が弱まってしまいます。
- 組織の肥大化とコスト増
近隣の同規模市(岩倉市、高浜市など)と比較しても、弥富市の組織は既に多すぎます。 今回の改正は、部長ポストを増やし、屋上屋を架すように人件費を上げるだけです。「最小の経費で最大の効果」という地方自治法の原則、そして行政改革の流れに完全に逆行しています。
- 縦割り行政の悪化
要である「総務部」を分割することに反対します。組織を割れば割るほど、部署間の壁は高くなります。 調整業務ばかりが増え、現場の職員はさらに疲弊してしまいます。
【結論】
本改正案は、検証不足のまま見た目だけを整える「上辺だけの改革」です。 これでは効率を下げるばかりか、職員を苦しめ、結果として市民サービスの低下を招きます。
よって、私は本議案に強く反対いたしました。
【議会報告】教育と文化を守れるか?
議案第56号「図書館・歴史民俗資料館の所管変更」への反対討論
続いて、議案第56号「教育事務の職務権限の特例に関する条例の制定」について反対討論を行いました。 この議案は、現在教育委員会が管轄している「図書館」と「歴史民俗資料館」を、市長の部局(一般行政)へ移管するというものです。
私は、この変更には重大な懸念があり、到底賛成できません。理由は以下の3点です。
- 専門性と中立性の軽視
歴史民俗資料館や図書館は、単なる展示場や貸本屋ではありません。弥富の歴史を守り、文化財を保護し、学術調査を行う「歴史と文化、学問の拠点」です。 だからこそ、政治的判断から距離を置き、中立性を保てる教育委員会が所管すべきなのです。 市長部局に移れば、学術的な価値よりも、観光やイベントの集客が優先されかねません。本来の教育的価値が損なわれることを強く危惧します。
- 「場所」と「権限」の混同
市側の説明は「(複合施設などで)建物が一緒になるから権限も移す」という論理のようです。 しかし、建物が同じであっても、管理運営を教育委員会が続ければ良いだけの話です。「場所」と「権限」は全く別の問題です。 これは単なる役所の都合による変更であり、市民のための変更ではありません。
- 教育・文化の質の低下
「効率化」の名のもとに、専門家や専門性が軽視されていませんか? その行き着く先は「安かろう悪かろう」です。道路や建物と違い、教育や文化は一度壊れたら取り返しがつきません。 拙速に進めるのではなく、教育委員会のもとで、腰を据えて育てていくべき分野です。
【結論】
本案は、弥富市の教育と文化の根幹を揺るがすものです。 将来に禍根を残さないためにも、本議案には強く反対いたします。
【議会報告】ビジョンなき「箱物行政」にNO!
議案第59号「弥富市まちなか交流館条例」への反対討論
最後に、議案第59号「弥富市まちなか交流館条例の制定」について反対討論を行いました。 この議案は、まちづくりの哲学がなく、あまりに拙速な内容です。
私は、単に反対しているのではなく、以下の3つの理由から「これでは市民のためにならない」と判断しました。
- 全体計画の欠如
条例の目的が非常に曖昧(スカスカ)です。 市内には既に、社会教育センターや各コミュニティセンターが存在します。これらとどう使い分けるのでしょうか? 市全体の施設のあり方を検討しないまま新しい施設を作れば、無駄な重複を生むだけです。
- 「行政都合」の数合わせ
本案の正体は、施設の統廃合と職員コストの削減です。 これは明らかな「行政都合」であり、弥富の歴史や文化を守り、「市民にとって本当の交流とは何か」という視点が全く見えてきません。
- ビジョンなき「箱物行政」
結局、「とりあえず小さい箱(施設)を作ったから、後付けで管理条例を作る」という順序になっています。これは本末転倒です。 そこでどんな交流を生むのか、ビジョンが全く見えません。まさに「仏作って魂入れず」の状態です。
【結論】
この条例には、まちづくりの思想がありません。 市民不在のまま、行政の都合だけで進めるのはやめてください。 市民の視点に立ち、ゼロから議論し直すべきであると考え、本議案には強く反対いたしました。
【議会報告】手放しの賛成ではありません。
議案第65号・68号「サービスセンター指定管理者の指定」への条件付き賛成
議案第65号および第68号、「サービスセンターの指定管理者の指定」について、賛成の立場で討論を行いました。 しかし、これは手放しの賛成ではありません。執行部に猛省を促す、あくまで「条件付きの賛成」です。
私がこの苦渋の決断に至った理由と、市に突きつけた条件は以下の通りです。
- 賛成した理由:利用者の負担軽減
事業者が変われば、現在利用されているお年寄りには大きなストレスがかかります。 今回は、市民の方々への影響を考慮し、「継続性」を最優先して「やむなし」と判断しました。
- 重大な懸念:選定プロセスの不透明さ
しかし、選定プロセスは極めて不十分です。「なぜこの事業者でいいのか」という客観的なデータや、これまでの成果の説明が足りていません。 これでは、「今まで通りでいい」という前例踏襲の惰性にしか見えません。
指定管理者制度の目的は、民間活力による「サービス向上」と「経費削減」です。 単なる管理代行ではなく、「市が直営でやるより確実に良い」という根拠が必要です。
- 次の5年間への「2つの条件」
今回の指定にあたり、私は市に対して以下の2点を強く求めました。
- ① 徹底した監督とその情報の公開 事業者任せ(丸投げ)にしてはいけません。実際に利用者の満足度や事業内容をチェックし、その結果を市民に公開することを求めます。
- ② 5年後のゼロベースでの見直し 「継続ありき」という甘い考えはやめてください。あくまで公募による競争を原則とし、場合によっては「完全民営化」や「廃止」も含め、聖域なく検討すべきです。
【結論】
「とりあえず任せておけば安心」という思考停止はやめてください。 事業者とコミュニケーションを取り、サービスの質を向上させていくこと、そして緊張感のある運営を行うことを強く求め、賛成討論といたしました。
【議会報告】疑惑と不信の予算には賛成できません。
議案第72号「一般会計補正予算第8号」への反対討論
最後に、議案第72号について反対討論を行いました。 本補正予算案には、到底看過できない「不透明かつ危険な予算」が含まれており、市民の財産を守る議員として賛成することはできません。
主な反対理由は、以下の2点です。
- 疑惑のコンサル委託(上野グランド調査費)
「上野グランド」の市場調査(サウンディング型調査)を、400万円以上かけて民間コンサルタントに丸投げしようとしています。これには断固反対です。
- 手順が間違っています 公共施設の活用は、まず「他の行政利用(学校・教育等)」を検討し、次に「地域コミュニティ利用」を模索するのが筋です。市長も過去にそう公言していました。 しかし、今回は地域住民との対話や公的利用の検討を飛ばし、いきなり民間利用ありきで話が進んでいます。これは行政の怠慢です。
- 官製談合のリスクがあります 本来、民間事業者からのアイデア募集(サウンディング)は、市職員が直接行えば済む話です。なぜ400万円も払って仲介業者を挟むのでしょうか? 特定のコンサル会社に裁量権を持たせれば、特定の企業を優遇するようなストーリーを描くことが可能になります。「官製談合」や「利益誘導」の温床となるリスクを強く懸念します。
- あまりに不誠実な決定プロセス(旧海翔高校跡地)
旧海翔高校跡地の利活用に関する予算についても、プロセスが不誠実であり、将来に禍根を残しかねません。
- 「密室」での急転直下 これまで議会で活用の提案が出た際は「無理だ」「できない」と一蹴しておきながら、議会が終わった直後の年末に、唐突に県と協定を結ぶという話が出てきました。 なぜ、これほど重要な決定をギリギリまで隠し通してきたのでしょうか? プロセスを隠すということは、特定の政治家や利益団体への便宜供与など、「表に出せない裏があるのではないか」と疑わざるを得ません。
- 特定の団体への優遇は許されない 公金を使って整備する以上、公平な利用が担保されなければなりません。 万が一にも、特定の有力者が関わるチームなどが独占的に利用するようなことがあってはなりません。誰でも公平に使えるルール(要綱)も示されないまま、工事予算だけ認めろというのは無理な話です。
【結論】
本補正予算は、手続きの公正さを欠き、疑惑と不信感に満ちたものです。
弥富市の貴重な財産や公金が、不透明なプロセスによって安く叩き売られたり、一部の利権の道具にされたりする疑いを持たれてはなりません。 説明責任、公平性、透明性が確保されていない本議案に対し、強く反対いたしました。
【議会報告】時代に逆行する値上げと、選挙費用の無駄遣いに反対
議案第55号・57号への反対討論
加藤明由は、議案第55号および57号の2件に対して、反対の立場から討論を行いました。 それぞれの理由は以下の通りです。
- 議案第55号:時代に合わない手数料値上げ
(行政資料の写し等の交付手数料に関する改正)
デジタル庁が発足して4年、国を挙げて行政のデジタル化が進められています。 しかし今回の改正案は、データを記録媒体(USBやディスク等)で交付する検討も行わないまま、旧態依然とした「紙の写し」の手数料だけを値上げするものです。
デジタル化の時代において、市民の利便性を考えず、手数料負担のみを増やすこの議案には賛成できません。
- 議案第57号:選挙ポスター費用の「便乗値上げ」を防ぐ
(選挙における自動車の使用等の公営に関する条例の一部改正)
この議案は、選挙ポスターの公費負担額(税金で支払われる額)の上限を引き上げるものですが、到底納得できる内容ではありません。
- 1枚4,000円超は高すぎる 改正案では、ポスター1枚あたりの公費負担上限が4,025円となります。
- 他市と比較しても高額 弥富市と同じく92ヶ所の掲示場を持つ津島市では、すでに条例改正が行われましたが、上限額は2,306円です。これで何の問題も起きていません。
- 実態とかけ離れている 昨年の市議会議員選挙の実績を見ると、1枚あたりの請求額は600円を切るものから3,410円まで、約5.7倍もの差がありました。
上限額を引き上げれば、それに合わせて上限ギリギリの請求をする業者が後を絶ちません。 増大する公費支出(税金の無駄)を抑えるためにも、これ以上の値上げは不要です。
【結論】
デジタル化への対応を怠ったままの手数料値上げ、そして根拠の薄い選挙費用の値上げ。 いずれも市民の理解を得られるものではないと判断し、反対いたしました。
【議会報告】市による「違法行為」が確定。
敗訴の賠償金を含む予算案(議案第80号)への反対討論
議案第80号「令和7年度一般会計補正予算第9号」について、反対の討論を行いました。 本予算案には、裁判の敗訴に伴う「国家賠償法による損害賠償金(10万7,000円)」が計上されています。
これは単なる事務的な数字の処理ではありません。弥富市の行政事務において、司法が断罪するほどの「重大な違法行為」があり、市民に損害を与えたという動かぬ証拠です。
私は以下の理由から、この予算案と、市の対応を認めるわけにはいきません。
事件の本質:独自の「内規」を法律より優先させた暴挙
この事件は、市が土地の評価額と固定資産税を、ある日突然数十倍に引き上げたことに端を発します。 司法の最終判断は極めて明快でした。 「弥富市は自ら作った内規(ローカルルール)を盾にして、本来従うべき国の法律や指針から逸脱した違法な処分を行った」 これが裁判所の認定です。
反対理由1:歴史に残る「汚点」への認識欠如
今回の判決は単なる敗訴ではありません。「国家賠償法」に基づき、行政の違法性が明確に認定されました。これは滅多にあることではありません。 この判決は、全国の同種裁判で参照される「判例」として、未来永劫残ることになります。 法曹界や行政の歴史に不名誉な名を刻んでしまったこと、市民の名誉を傷つけたことに対し、執行部には猛省が必要です。
反対理由2:市長・副市長の判断ミスによる傷口の拡大
第1審(地裁)の段階で冷静に判断していれば、早期に和解し、傷を浅く済ませることもできたはずです。 しかし、安藤市長と村瀬副市長は控訴に踏み切りました。その結果、高裁の判決は地裁とほぼ同じ内容でした。 これは、トップの判断が決定的に間違っていたことの証明です。誤った判断が解決を先延ばしにし、市の恥を上塗りしました。
反対理由3:不誠実な事後対応と、責任の所在
ただ賠償金を支払って終わりではありません。
- 広報誌や記者会見を通じ、「市が法律を犯した事実」を包み隠さず市民に説明すること。
- 被害を受けた市民へ直接謝罪すること。
- 市長・副市長が進退を明らかにし、給与減額等で責任を取ること。
これらは最低限のけじめです。 しかし本予算案には、こうしたトップの身を切る改革も示されないまま、漫然と特別職(市長ら)や議員の給与に関する予算も含まれています。 歴史的な汚点を残し、市民に損害を与えておきながら、自分たちの給与は満額受け取る。これは市民感覚として到底容認できません。
【結論】
一刻も早い事態の収拾と、トップの明確な責任の所在が示されない限り、この予算案を認めることはできません。 行政としての襟を正し、市民に顔向けできる対応を強く求め、反対いたしました。
