「みんなの声をきかせて~子どもの権利について考えるワークショップ~ 実施報告書(概要版)」をAIで読みやすく整理・再構成しました。
元の情報を漏らさず、見出しや表組みを活用して視認性を高めています。
みんなの声をきかせて~子どもの権利について考えるワークショップ~
実施報告書(概要版)
1.目的
子どもの権利について、子ども自らが学び語り合う「子どもの権利について考えるワークショップ」を開催することにより、子どもの考えや思いを聴取し、三鷹市子どもの権利に関する条例(仮称)の制定及び三鷹市子ども総合計画の策定に向けて参考となる意見を取りまとめることを目的とする。
2.ワークショップ概要
(1) 日時
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令和6年12月15日(日)
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【午前の部(小学1~6年生)】午前10時~正午
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【午後の部(中学生~18歳)】午後2時~4時
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(2) 場所
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元気創造プラザ4階 生涯学習センター ホール
(3) 募集方法
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住民基本台帳に登録されている小学1年生~18歳(開催日時点)のうち、市内のエリア毎に子どもの人口比及び男女比を勘案の上2,000人を無作為抽出して案内書を送付。
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応募形式にて40名(午前・午後各20名)を募集。定員を上回る応募があったため抽選により決定。
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【参考】応募人数:午前の部 124名、午後の部 55名
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(4) 参加者
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【午前の部】18名(低学年9名、高学年9名) ※当日欠席4名
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【午後の部】15名(中学生7名、高校生~18歳8名) ※当日欠席5名
(5) 内容
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ア. あいさつ及びアイスブレイク
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イ. 講義「権利ってなんだろう?」
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ウ. グループワーク及び発表
3.グループワークでの主な意見
(1) 午前の部(小学生)
テーマ:①自分が大切にされることってどんなこと? ②大切にされるために必要なことってなんだろう?
※子どもが考えやすいよう「家、学校、まちで大人にしてほしいことや不満・うれしいこと」として意見出しを行った。
ア. 小学校低学年
| 分野 | ①大切にされること(要望) | ②必要なこと(解決策) |
| 家のこと |
・もっと遊びたい、ゲームしたい ・旅行に行きたい ・仕事から早く帰ってきてほしい ・一緒に公園へ行きたい |
・休みや時間が必要 ・お金が必要 ・勤務時間を減らさせる |
| 学校のこと |
・好きな授業(体育、図工ほか)や休み時間を増やしたい ・バスで登校したい ・冬は水道からお湯が出てほしい ・体育館を広く、図書館を増やしてほしい ・保健の先生を増やしてほしい、優しくしてほしい |
・担任の先生や校長先生に意見を伝える ・学校の近くに引っ越す ・水道局の人に言う ・図書館を増やす、他の学校と同じ大きさにする ・先生を選びたい |
| まちのこと |
・公園、お店、遊興施設を増やしてほしい ・子どもバザーを開いてほしい ・優しい大人が増えてほしい ・事故や事件が無くなってほしい ・ごみをちゃんと捨ててほしい |
・公園を増やすために役所の人と話す ・道路を広くする、信号を増やす ・ごみ箱を増やす、ポイ捨て禁止の看板を作る ・防犯カメラ設置 |
イ. 小学校高学年
| 分野 | ①大切にされること(要望) | ②必要なこと(解決策) |
| 家のこと |
・休める場所がほしい ・いっぱいほめてほしい ・兄弟と比べないでほしい ・テレビやゲームの制限をなくしてほしい |
・家や兄弟でまとめないでほしい ・年齢の違いをわかってほしい ・権利を理解してほしい |
| 学校のこと |
・授業時間が長い、課題が多い ・それぞれのレベルにあった勉強にしてほしい ・バスや自転車で通学したい ・差別やいじめをやめる ・意見をしっかり聞く ・大人や友達から信頼される ・校舎が古い、動物とのふれ合いの場所がほしい ・先生は話をちゃんと聞いてほしい、話が長い |
・学力に合わせてクラス分けをする ・課題を少なくする ・先生を選べるようにする ・先生に意見を言える場をつくる ・法律や制度を変える ・みんなが思いやりを持つ ・信頼を積む |
| まちのこと |
・ボール遊びができる公園、小さい子ども用ではない公園がほしい ・勉強できる場所がほしい ・優しい人が増えてほしい ・高齢者だけでなくみんなに有利な社会になってほしい ・子どもでも仕事や職業体験がしたい ・全世代に投票権がほしい、話し合いの場がほしい |
・公園の中にボール遊び専用スペースをつくる ・室内の公園をつくる ・自転車専用の場所をつくる ・みんながやさしくなればいい ・みんなで話し合ったり、交流できる場所をつくる ・考え方を変える |
(2) 午後の部(中学生~18歳)
テーマ:①みんなが守ってほしい権利とは? ②みんなが守ってほしい権利が守られるために、何が必要?
※「子どもの権利条約」の条文をもとに意見出しを行った。
ア. 中学生
| 関連条文 | ①守ってほしい権利(課題) | ②必要なこと(解決策) |
| 第2条 差別の禁止 | ・見た目等で小さな差別がある、死んでしまう子もいる |
・差別をきびしく取り締まる ・自分の意見をしっかり持ち、他人に流されない |
| 第5条 親の指導を尊重 | ・親の言うこと全てが正しいと思わずに周りの大人に相談できる環境を作ってほしい | ・カウンセラー、電話相談サービス |
| 第6条 生きる・育つ権利 | ・当たり前だけど大事 |
・危ない状況の子どもを保護する施設 ・本人を尊重する |
| 第14条 思想・良心・宗教 | ・大人になった際に、自分の意見を言えなくなってしまう |
・一人ひとりが自分の意見を大事にし、しっかり言えるようにする ・子どもの意見を大人がよく聞く |
| 第16条 プライバシー | ・犯罪に巻き込まれたり危険にさらされる場面が増える |
・教育の内容に取り入れる ・パスワード等による保護 |
| 第23条 障がい児 | ・障がいを理由に周りと同じことができない環境をなくしたい、差別にもつながる |
・障がい者向けの学校をつくる ・一人ひとりを大事にする |
| 第24条 健康・医療 | ・長生きしたいし、ずっと健康でいたい | ・医師、医薬品 |
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第26条 社会保障 第27条 生活水準 |
・親のお金がないことで不公平が生じる ・これを守らないと生きていけない |
・虐待などで親の許可がなくても生活保護が受けられる制度 ・お金、衣食住 |
| 第28条 教育 | ・いじめや病気等でも受けられない人がいる |
・先生、教科書、学習サイト、奨学金 ・学校にいけない子が集まる場所 |
| 第31条 休み、遊ぶ権利 | ・休みや遊ぶ時間がないと疲れてしまう | ・子どもが周りに気を使わずに遊べる場所 |
イ. 高校生~18歳
| 関連条文 | ①守ってほしい権利(課題) | ②必要なこと(解決策) |
| 第3条 子どもの最善の利益 | ・子どもの意見は取り入れず、大人にとって良い方を選んでいる | ・親以外の人に気軽に相談できる場を増やす |
| 第6条 生きる・育つ権利 | ・子どもは自分の権利を自分で守ることが難しい |
・子どもが遊べる公園施設を増やす ・年代によりスペースを分ける |
| 第12条 意見を表す権利 |
・周りの意見に同調したり、雰囲気のせいで言えなかったりする ・偏った意見のみ通ってしまうと良い選択に気づけない |
・できるだけ自分の意見を言える場をつくる |
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第13条 表現の自由 第14条 思想・良心・宗教 |
・ある子が奇抜なアイデアを発表した時に、周りからいじめられてしまうことがある |
・消極的な子どもでも意見を言えるよう先生等が配慮する ・いじめ相談窓口をよりオープンにする |
| 第17条 適切な情報の入手 | ・子どもに良くない情報から守られていない | ・規制ではなく、情報の取捨選択を教える |
| 第19条 暴力からの保護 |
・子どもは力が弱く大人の暴力から守られるべき ・子ども同士のいじめも対策が必要 |
・スクールカウンセラーなど子どもが相談しやすい大人を増やす |
| 第23条 障がい児 | ・強制的に特別支援学校への入学を求められる、普通の学校にも行きたい |
・ガイドラインをしっかりまとめて明文化する ・各学校に支援者を雇う |
| 第28条 教育 |
・子どもの未来を大きく左右する ・お金が理由で進学をあきらめている子がいる |
・図書館の自習室を広くしたり増やす ・義務教育期間の延長、塾代を安くする ・学校教育を充実させる |
| 第31条 休み、遊ぶ権利 | ・子どもの遊び場が少なく、遊びにくくなっている | ・児童館など遊び場を増やす |
| 第32条 経済的搾取等 | ・最近、闇バイトの被害が増えている | ・三鷹市が若い人に向けてバイトを募集する(協力店へ還元等) |
4.分析方法
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午前の部: 「家」「学校」「まち」の3視点から出された意見(大切にされること、必要なこと)をキーワードや類似内容で分類・分析。
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午後の部: 「子どもの権利条約」の条文をもとに挙げられた意見(守ってほしい権利、必要なこと)について分析。
5.考察
(1) 子どもの意見の傾向について
年代や生活スタイル、行動範囲によって特色が見られた。年代が上がるにつれて、より俯瞰的に生活環境や社会を捉えるようになっている。
(2) 小学生の意見について
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低学年: 「まち」についての意見(公園・遊び場・店への要望)が最多。
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高学年: 「学校」に関する意見(授業・友人関係)が最多で、より具体的な内容。
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共通: 全ての分野で「自分たちの意見や要望を伝える機会」を求めている。
(3) 中学生~18歳の意見について
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中学生: 「教育」に関する意見が多く、いじめや差別など身近な内容が中心。
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高校生~18歳: 教育に加え、意見表明や情報の取扱いなど、社会体験に基づいた意見が目立つ。
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共通: 意見を伝える機会に加え、「保護者以外の大人へ相談できる環境」を求めている。
6.参加者アンケート結果
質問1:参加しようと思った理由は何ですか?(複数回答可)
(グラフ省略・傾向の要約)
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午前の部・午後の部ともに「自分の意見を言いたかったから」「権利について学びたかったから」「楽しそうだったから」といった理由が上位と推測される。
質問2:講義(子どもの権利についての説明)の内容はわかりましたか?
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午前の部: 「よくわかった」が多数。「あまりわからなかった」「まったくわからなかった」は0件。
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午後の部: 「よくわかった」が多数。「あまりわからなかった」「まったくわからなかった」は0件。
質問3:グループワークでは自分の意見や考えを話すことができましたか?
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午前の部: 「よくできた」が多数。「あまりできなかった」「まったくできなかった」は0件。
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午後の部: 「よくできた」が多数。「まったくできなかった」は0件。
質問4:質問3の回答を選んだ理由(主な回答)
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午前の部(よくできた): 「たくさん言いたいことが話せた」「学校よりも意見を出せた」「説明がわかりやすく話しやすい雰囲気だった」
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午後の部(よくできた): 「意見を出し合って考えを深められた」「本心から言っているので仲良くなりやすかった」「アイスブレイクで話しやすくなった」
質問5:今日のワークショップに参加した感想(主な回答)
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午前の部:
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すごく楽しかった(多数)。
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みんなの意見を聞いたり話したりできてよかった。
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こういう話せる場をもっと開いてほしい。
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午後の部:
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普段考えることがなかったから面白かった。
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初対面でも仲良くできて楽しかった。
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自分になかった視点の意見を聞けた。
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また機会があったら参加してみたい。
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