🚌 市民発の画期的なアイデアを行政の「約束」に
弥富市民の皆さん、少子高齢化が進む今、「誰もが安心して、自分らしく暮らせる」地域共生社会の実現が私たちの未来を左右します。
市が進める「地域福祉計画」策定過程では、市民懇談会から行政の枠を超えた画期的なアイデアが多数飛び出しました。
💡 弥富の未来を変える市民発の3大アイデア
懇談会で浮き彫りになったのは、弥富市が持つ「強み」と「具体的な解決策」です。
- 【足がないを解決】 日中、使われていない学校のスクールバスを地域のコミュニティバスとして活用せよ!
- 【地域の見守り力】 **「昔ながらのおせっかいさん」の精神を活かした住民による温かい「見守り力」**を地域の強みとして再認識し、システム化せよ。
- 【場所づくり】 空き家や旧中学校舎を、世代を超えた「つながり」を生む交流拠点として活用せよ。
🚨 行政への要求:単なる「参考意見」で終わらせるな
これらのアイデアは、市役所と市民が交わす**「未来への約束」**です。
私たちは、この約束が確実に守られ、計画が「形式的な縦割り」ではなく、**「地域の見守り力強化」や「スクールバス活用」**といった具体的な行動計画へと結実するよう、そのプロセスを厳しく注視していきます。
弥富市の未来は、行政が決めるのではなく、市民の知恵と行動力で共創されるのです。
弥富市民の皆さん、少子高齢化が進む今、地域で「誰もが安心して、自分らしく暮らせる」未来を築くため、「地域共生社会」の実現が不可欠です。
この目標を掲げた「弥富市地域福祉計画」の策定プロセスは、市民の活発な意見交換から多くのヒントを得ています。しかし、大切なのはここからです。市は、ワークショップで出た市民の声を単なる参考意見で終わらせることなく、具体的な行動計画に反映させる義務があります。
これは、市役所と市民が交わす「約束」です。私たちは、この約束が確実に守られ、私たちの声が「地域の見守り力」や「スクールバス活用」といった具体的な施策へと結実するよう、そのプロセスを注視していきましょう。
弥富市では、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりのため、市民、関係機関、地域団体及び行政が連携のうえ、「お互いに助け合い、支えあうことのできる仕組みづくり」を目指し、令和8年度を初年度とする「弥富市地域福祉計画」の策定を進めています。
この策定過程において、令和6年度には市内にお住まいの皆様や、地域における様々な分野で支援活動や地域活動に携わってみえる皆様へ「地域福祉に関するアンケート調査」を実施しました。
その結果等から見えてきた地域課題に対する解決へのアイディアについて、ワークショップ形式で話し合う場として中学校区地域単位で地域住民懇談会を開催しました。
誰もが安心して暮らせるまちへ!弥富市の「地域共生社会」ってなあに?
私たちは今、少子高齢化が進み、ご近所付き合いが減ったり、困りごとの内容が複雑になったりと、さまざまな変化に直面しています。そんな中で、「誰もが安心して、自分らしく暮らせる社会」を目指すのが**「地域共生社会」**という考え方です。
「地域共生社会」ってどんな社会?
「地域共生社会」は、簡単に言うと、次の2つの柱を持つ社会を目指しています。
- 助け合う仕組みを「丸ごと」つくる! これまでは、高齢者支援は高齢者の部署、子育て支援は子育ての部署と、行政の支援がバラバラ(「縦割り」)になりがちでした。地域共生社会では、個人や家族が抱える困りごとを「丸ごと」受け止め、必要な支援をまとめて提供していきます。
- 住民みんなが「自分ごと」として関わる! 困っている人を「助けてあげる人」と「助けられる人」という関係ではなく、地域に住む一人ひとりが「自分ごと」として、地域を良くするために参加し、支え合います。地域にあるさまざまな資源(場所、人、団体など)を活かして、みんなで暮らしと生きがい、そして地域そのものをつくっていきます。
なぜ「地域共生社会」が必要なの?
高齢化や地域活動の担い手不足、一人ひとりの困りごとが複雑になっているなど、社会の状況が変わってきたからです。誰もが住み慣れた地域で、安心して暮らし続けられるように、地域全体で支え合う仕組みが求められています。
「地域福祉計画」って何?
弥富市では、この「地域共生社会」を実現するために、**「弥富市地域福祉計画・地域福祉活動計画」**という大切な計画を新たに作っています。
地域福祉計画の目的と役割
- 目指す姿をはっきりさせる! 「弥富市がどんな地域を目指すのか」という目標を具体的に決め、市民の皆さん、地域の団体、そして市役所が協力して、地域が抱える課題を解決していくための具体的な目標や仕組み、必要な資源などを定めます。
- みんなの役割を明確に! 市民の皆さん、市役所、地域のさまざまな機関がそれぞれどんな役割を担うのかをはっきりさせることで、お互いに協力し合い、どんな困りごとにも対応できるような支援体制を整えていきます。
弥富市では、この計画の中に、再犯防止推進計画や成年後見制度利用促進基本計画の内容も盛り込み、より総合的な支援を目指します。
法律で定められた大切な計画
「地域福祉計画」は、社会福祉法という法律で定められた計画です(社会福祉法第107条)。高齢者、障がい者、子どもなど、福祉のさまざまな分野に共通する大切な方針が書かれており、それぞれの分野の計画の土台となる「上位計画」として位置づけられています。
この計画を通じて、弥富市全体で支え合い、誰もが自分らしく生きられる社会を目指していきます。
第1回弥富市地域福祉計画策定に係る地域住民懇談会ハイライト
先日開催された懇談会では、市民の皆さんがグループに分かれて、地域の課題やその解決策について活発な意見交換が行われました。
日時: 令和7年7月24日 (2025年7月24日) 場所: TKEスポーツセンター 出席者: 地域住民、委員、市職員など多数
- グループ発表から見えた弥富市の課題と解決策
各グループから、弥富市の現状と「こんなまちにしたい」という熱い思いが語られました。
- 桜・日の出チーム:
- 課題: 「お金がない」という経済的な問題、「子どもが安心して過ごせるまちになってほしい」という願い、そして「世代間交流が少ない」ことが大きな課題として挙げられました。特に、世代間の交流不足は、ふれあいサロンや認知症カフェなど、具体的な活動の場で感じられているようです。
- 解決策: これらの課題の根本には「つながり」や「交流」の不足があると分析し、「つながりを強化する」ことを提言。具体的には、空き家の活用や旧中学校の校舎を利用して、地域の人々が交流できる場を増やすことを提案しました。
- 大藤・栄南チーム:
- 課題: 弥富市が高齢化率が高く、子どもが少ない**「人口が少ない地域」であるという前提から、買い物できる場所や病院が少ないこと、そして何より「交通の便が整っていない」**ことが生活のしづらさにつながっていると指摘。「人口を増やしたいが、施設を充実させるには人口が増えないとできない」というジレンマも共有されました。
- 解決策: 地域との関わり不足を解消するための場所づくりに加え、**「足がない」**という交通問題を重視。特に、学校のスクールバスを日中に地域のコミュニティバスとして活用するという、画期的なアイデアが出ました。また、外国籍住民が増えている現状に対し、生活マナーの啓発や地域での見守りの必要性も提起されました。
- 十四山チーム:
- 課題: 自治会や子ども会の担い手不足や活動の継続が難しい現状が課題として挙がりました。また、事務負担の大きさが活動を阻害している要因であることも指摘されました。
- 解決策: 「コミュニティの再生・再構築」を目指し、無理に大規模な活動を増やすのではなく、既存の「こども食堂」や「サロン」「食事会」といった「小さなつながり」を大切にし、そこに情報提供や相談できる機会を付加していくことを提案しました。また、民生委員などが困っている人を把握し、必要な支援につなげられる**「地域の見守り力」**が弥富市の強みであると再認識しました。
- 全体講評から見えたこと
委員会では、「交流」「世代間」「つながり」というキーワードが共通して浮上しました。
- 副委員長より: ご自身の経験から、活動の担い手不足や役員の交代による理念の希薄化といった共通の悩みに言及。「来た人全員を役員にする」というユニークな活動事例を紹介し、多様な発想で課題解決に取り組むことの重要性を強調しました。弥富市が南北で地域性が異なることにも触れ、それぞれの地域に合った取り組みの必要性を示唆しました。
- 委員長より: ご自身の経験から、高齢者が多い地域でも「見ているようで見ていない、見ているようで見ている」という**「地域力」**、つまり昔ながらの「おせっかいさん」のような、目に見えにくい地域の中での助け合いが今も存在することを指摘。地域の力を引き出す「きっかけ」作りが大切であると語られました。
- アドバイザーより: 今回の話し合いを通じて、「つながり」「人」「場所」「活動」の4つのキーワードが重要であると再確認しました。特に、民生委員のような地域の方々が、住民一人ひとりの困りごとや願いを直接把握していることの重要性を強調しました。「地域福祉計画」は、**市役所と住民の皆さんの「約束」**であり、地域を良くしていくための重要なプロセスであると説明しました。今後、地域の悩みを話し合い、アイデアを出し合い、具体的な計画に落とし込むという3段階を経て、弥富市全体で「地域共生社会」を実現していくことへの意欲が示されました。
第2回弥富市地域福祉計画策定に係る地域住民懇談会ハイライト
日時: 令和7年7月25日 (2025年7月25日) 場所: 弥富市総合福祉センター 出席者: 地域住民、委員、市職員など多数
- 弥生チーム
- 全体所感: 活発で楽しい話し合いができ、建設的な意見やチャレンジングなアイデアが多数出ました。まとめは難しいものの、非常に良い意見交換ができたと感じています。
- 支援組織の課題: 地域の支援組織の弱体化が課題として挙がりました。
- アイデア・キーワード:
- 情報共有: LINEグループやメールなど、地域内で効果的な情報共有手段の必要性が示されました。
- 子どもと伝統文化: 子どもたちを巻き込んだ伝統文化の継承や、それに関する取り組みのアイデアが出されました。
- 学校と地域連携: 学校が「閉鎖的」に感じられる現状がある一方で、地域資源として学校をもっと活用すべきとの意見が出ました。学校との交流や繋がりを深めることの重要性が強調されました。
- 地域課題(ハード・ソフト両面):
- 道路の危険性: 交通事故のリスクが指摘され、特に地域を散歩する際に危険な道があるという認識が住民間で共有されました。
- 住民の見守り意識: 事業所のスタッフや住民自身が地域のことをよく見ており、危険な場所に気づく**「見守り力」が地域の強み**であると認識されました。ハード面での課題はあっても、住民による見守りの温かさが感じられます。
- 参加者の多様性: 若い世代の参加を促す必要性が、地縁組織に限らず議論されました。
- 責任感と意見交換: 地域活動に携わる人々は、これまで行ってきたことを「こなす」責任感を持っている一方で、自分の地域の現状や課題について活発に意見を出し合うことができました。
- 白鳥チーム
- 全体所感: 普段の生活における課題だけでなく、地域の**「良いところ」や「強み」**も共有できました。
- 環境面での課題:
- 交通安全: 白鳥学区内を南北に貫く県道の大型トラックの往来が多く、子どもたちや住民の安全確保が困難であるとの懸念が示されました。
- 遊び場・集まる場所の不足: 子どもたちが気軽に遊べる場所や集まれる場所が少ないことが課題です。大人(高齢者)にとっては公共施設(白鳥コミュニティーセンターや公民館)があるものの、子どもが気軽に利用できる仕組みが不足しています。
- 世代間交流の課題:
- 子どもと大人・高齢者との年齢を超えた交流が減少傾向にあります。コロナ禍の影響もありますが、新しい住民の流入や若い世代の地域活動への関わりの少なさも要因です。
- 地域の強み:
- イベントの多さ: 学区全体のイベントだけでなく、地域ごとのイベントも活発に行われています。特に**「お祭り」が継続して実施されている点**が大きな強みです。
- 住民による主体的な活動: 地域のお祭りや活動が、外部に依存するのではなく、地域住民自身の「この地域を盛り上げたい」という強い思いによって運営されています。地域を守り、盛り上げる体制が整っている点が素晴らしいです。
- 学校との連携(「カルボラ」の紹介):
- PTA活動において、**「カルボラ(気軽にボランティア)」**という地域のボランティア組織が活動を補完している点がユニークな事例として挙がりました。
- 具体例として、学校の暗いトイレを「カルボラ」のボランティアが塗装し、明るく使いやすい環境に変えた事例が紹介されました。この「カルボラ」は、公共交通や世代間交流など、他の地域課題解決にも応用できる可能性を秘めたキーワードであるとの見解が示されました。
- 高齢者施設との連携の可能性: 地域内に高齢者施設があり、地域住民との交流をテーマにしているとの話があったため、高齢者と子ども・若者の交流の場が少ないという課題と結びつく可能性があります。
- 今後の展望: いくつかの課題はあったものの、今後に繋がりそうなキーワードや良い活動が見出された、非常に興味深い学区でした。
- 包括支援センター長による講評
- 全体所感: 現場職員として、皆様の意見を伺うことができ、非常に勉強になりました。活発な交流ができたことを高く評価します。
- 「守るもの」と「変えること」のハイブリッド: 地域には**「守るべきもの」と「変えるべきもの」の両方があり、そのバランスを取りながら進めることが非常に重要です。そのためには、アイデアを出し合い、交流を通じて課題を共有**することが不可欠です。
- 高齢者分野の経験から: 高齢者サロンの運営経験から、居心地の良い場所を提供すれば人は集まるということを実感しています。最初はつき合いで来る人も、次第に自ら足を運ぶようになるものです。
- 世代間交流の重要性: 子どもから高齢者までが共に活動する場を提供することで、会話の内容が豊かになり、より活発な交流が生まれます。少人数での高齢者サロンでは話題が限られがちですが、多世代が交流すれば話題も広がります。
- 住民の役割と専門職の役割:
- 住民の役割: 地域住民は、幅広く浅く、さまざまな場所で地域に関わり、活動していただくことが重要です。
- 専門職の役割: 我々専門職は、そこで**「こぼれ落ちてしまった人」に対して、狭く深く、寄り添って支援する**ことが仕事であると考えています。
- 住民活動への支援の必要性: 広く浅く活動できる住民地域に対し、専門職として支援していく必要があると感じました。
- 講評(城戸先生・長坂先生)
- 全体所感: 皆様のお話を聞いて、多くの気づきがありました。
- 自身の経験(能登半島地震、金沢での活動): 能登半島出身者として、災害時の安全確保の重要性を痛感しています。金沢での地域活動においては、まず小学校と協力し、チームを作り、できること・できないことを明確に伝えて地域のルールを学んだ経験があります。金沢百万石まつり前の清掃活動では、自身の参加が困難なことを事前に伝え、代替案を提案することで協力体制を築きました。
- 家族・子どもの変化への対応:
- 家族の形や子どもの生活様式(スマートフォンや習い事など)が変化しているため、それに合わせて地域活動への「つき合い方」や「参加の仕方」を考える必要があります。
- 自治会活動においては、やれる人に役割が集中しがちですが、「できること・できないこと」を示し、選択肢を提示することで、より多くの人が参加しやすくなるでしょう。点が線で結ばれるような関係構築が重要です。
- 多様な住民の巻き込みと情報共有:
- 今日の参加者は地域の有力者が多いですが、お子さんや高齢者、新しいお母さん、外国人など、多様な人々を巻き込む工夫が必要です。
- 地域ブロックごとの防災マップ作成などを通じて、地域への理解を深めることが有効です。
- SNSの活用など、多様な方法で意見を収集し、まとめることも有効です。
- 意見の計画への反映: 本日出た多くの意見が、今後の地域福祉計画に反映されていくことを期待します。
今後の予定
今回の会議で出された貴重なご意見は、今後の**「弥富市地域福祉計画」の策定に反映**させていきます。計画策定に向けては、今後も3回の策定委員会が予定されており、引き続き市民の皆さんの声を取り入れていくとのことです。
弥富市では、この計画を通じて、住民一人ひとりが自分らしく、安心して暮らせる**「地域共生社会」の実現**を目指していきます。市民の皆さんの積極的なご参加とご協力をお願いいたします。
お問い合わせ先: 弥富市役所 健康福祉部 福祉課
