学校統廃合は「数合わせ」ではありません。 〜今こそ、「地域で子どもを育てる」原点へ〜
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経費削減より大切なこと:統廃合の裏にある「コストカット」の本音。でも、本当に大切なのは「子ども一人ひとりの居場所」と「学びの多様性」です。
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名古屋に学ぶ「第2の学校」:空き教室を使った「トワイライトスクール」。親の就労に関係なく、地域の大人が先生となり、子どもたちを育む仕組みがあります。
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学校は地域の心臓:かつて学校は地域住民が作り、支えた場所でした。統廃合を機に、学校と地域が再び手を取り合う「新しい学びのコミュニティ」を作りませんか?
放課後の学校が、最高の「地域コミュニティ」になる。 〜弥富市版「トワイライトスクール」のすすめ〜
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全児童が対象の居場所 「カギっ子」だけではありません。すべての子供が、放課後の学校で安全に遊び、学べる環境を。
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地域の大人が「先生」に 歴史、文化、遊び…。あなたの経験が、子どもたちの生きる力になります。大人の活性化と生きがいづくりにも繋がります。
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顔の見える関係づくり 「運営連絡会」や「学区協議会」を通じ、地域全体で学校を支える仕組みを構築。希薄化した地域のつながりを、学校から取り戻します。
🏫 学校が変われば、地域が変わる 🏫
🚫 「統廃合=コスト削減」に異議あり! 教育の本質は、効率化ではありません。
🤝 目指せ!弥富版トワイライトスクール 学校を「地域のみんな」の場所に開放しよう。
✨ 明治の精神を令和に 「地域で学校を支える」原点回帰が、未来を拓く。
弥富市の教育再生プラン:トワイライトスクールに見る「学びのシステム」
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現状の課題:標準化された教育と、経費削減ありきの統廃合計画。家庭環境の変化に対応しきれていない現状。
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解決のヒント:名古屋市「トワイライトスクール」の事例。
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システム:学校・地域・専門員(元教員)が連携する運営体制。
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プロセス:地域特性に合わせた活動を通じ、子どもと大人が共に成長する。
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結論:学校統廃合を単なる「縮小」とせず、地域コミュニティと学校教育を再統合する「生涯学習の拠点化」への転換を提言します。
今、弥富市では、小中学校の統廃合が進められています。根っこの経費削減という本音は隠して、「統廃合のメリット」が強調されています。数の問題でなく、教育の本質について、よく考えた方がいいと思います。
私の課題認識としては、「今とこれからの子どもたちにとって、1人1人の子どもの個性に合わせた学びの場をどうやって提供していくのか。
そして、生涯学習、大人の学びを含めた学びの場の多様性を、地方自治とコミュニティのシステムに、どのように組み込んでいくのかが課題になっていくと思います。
原点もどって考えてみましょう。明治以降、学校をつくるために市町村制度を整備してきた地方自治の歴史があります。地域でつくり支えてきた学校。これが、中央政府の富国強兵という目的に組み込まれ、その中心的システムとして強化・標準化してきた歴史があります。
戦後の民主化の中においても、企業戦士を養成するという政治や親たちの要望に沿った標準化されてきたと思われます。
しかし、今は「家庭環境と子どもの変化」に合わせた変化を求めています。名古屋市では「子どもの居場所と地域との接点」として「トワイライトスクール」を学校の空き教室を利用してつくりました。
- 地域が支援するトワイライトスクールについて
名古屋市のトワイライトスクールについて専門員を長くされている方からお話を聞きました。もちろん、名古屋市のシステムをそのまま弥富市に導入できるわけではありませんが、いくつか学ぶべき点があります。
小学校で対応しきれない部分について、放課後の過ごし方という面で一つの答えではないでしょうか。
弥富市のまちづくりに、このトワイライトスクールのよい点が生かせないか検討してみましょう。
子どもにとって、保護者の就労の有無にかかわらず、学校敷地内で、教職の経験豊富な専門員、元先生が企画運営している場で放課後を過ごすのは、自ら学ぶ場という点でも魅力的です。
また、学校の授業ではできない地域の歴史や地域の人材、地域の外国由来の人たちと触れる場所になっています。
子供会や祭りが衰退していく中で、地域の大人にとっても地域の歴史や文化を伝承できる貴重な場が生まれ、大人が活性化しています。
この良い点を分析してみましょう。
「まちづくりのシステム」と「人々が成長していくプロセス」という2面性で分析できます。
このシステムが、機能するためには、「トワイライトスクール運営連絡会」と「学区連絡協議会」の存在が重要です。
名古屋市の場合、区画整理事業などによりほとんどゼロから人口が増加してきた地域が多く、いわゆる農村地域にあるような旧来型の自治会は少数派です。
もちろん以前からの地縁団体の性格、人のつながりを維持した自治会もありますが、大半は新しくできた自治会活動です。
名古屋市は小学校区単位で、「区政協力委員」を任命し各小学校単位で、学区連絡協議会といって様々な活動団体が、毎月1回、集まって連絡会議を開いて連絡調整をして協議・合意形成を行っています。これには長い歴史(システム改修とプロセスの蓄積)があります。
このシステムと長年積み重ねてきたプロセスを土台として各小学校にトワイライトスクールの運営連絡会ができています。
トワイライトスクールで、実際に現場で子どもたちに体験を提供するのはアシスタントパートナー(AP:地域協力員)です。この数十人のAPの登録促進、「あなたもAPやりなよ」と誘ってもらえる人的ネットワークは学区連絡協議会などが人的な基盤となっています。
地域の子どもたちの生活環境は地域ごとに特性がありますが、それぞれの地域の人たちが特に自覚するわけではないのでしょうが、知らず知らずに、それぞれの地域の特性に合わせて、トワイライトスクールで子どもたちの学びの場をどうしてほしいか、ということを、具体的な事例や要求という形になって顕在化しています。
トワイライトスクールの専門員は教員経験と学校と子どもに対する深い理解と愛情とプライドもあると思います。
よりよい学びの場を子どもたちに提供したいという専門員としてのプライドをかけて、担当するトワイライトスクールのあり方を調べ、運営方針を考え、それを各学区の運営連絡会に通信として、また各学区の運営連絡会に出席し、場合によっては学区連絡協議会に出席してトワイライトスクールのPRをしたり協力を求めたりする例もあります。
学区の地域特性に応じて、様々な形で地域における子どもたちの学びの場というものについて、交流し高め合っている貴重な場、いいかえれば学びのシステムとプロセスができていることが印象的です。
視点を変えると、小学校への住民の関心が薄れてきていますが、第2の学校ともいえるトワイライトスクールは地域に開かれた、地域が支えなければ運営できない存在です。
地域が運営をバックアップし、地域の子どもたちに合わせたこどもたちに寄り添った学びの場を作っている。いいかえれば明治期以来の学校の原初的な形が再現できているのでないでしょうか。
