1. 職員体制と事業実行への懸念
委員の指摘(問題提起)
- **「事業ありきで人ありきではない」**という強い言葉で、計画が職員の業務負荷を考慮していない点を指摘。
- 総合計画が「課内で落とし込めているのか」と疑問を呈し、計画の実効性を問うています。
- 審議会で出された意見が反映されず、計画が市民に浸透していないため、**「この会は本当に意味ある会なのか」「生きた計画になっていない」**と、審議会自体の意義を厳しく批判しています。
市側の答弁(はぐらかしのポイント)
- 市長は「やり切ってもらえると思ってこの計画を進めていきたい」と精神論で応じ、職員の具体的な業務負担増については言及しませんでした。
- 副市長は保育士の民営化や定年延長を挙げ、人員配置の事実を説明しましたが、それが職員全体の業務負荷軽減にどうつながるのかという本質的な問いには明確に答えませんでした。
2. 目標値設定の考え方
委員の指摘(問題提起)
- 後期基本計画の目標値が**「本当に達成できるのかどうか」**疑問であると指摘。
- 「当初の約束をそのまま維持する」か「現状に合わせて見直す」かの選択を迫り、市の姿勢を問い質しています。
- コロナ禍などの影響で達成できなかった前期の「振り返り」を、後期計画にどう活かすのかを求めています。
市側の答弁(はぐらかしのポイント)
- 課長は「後者(見直し)の考え方」としながらも、コロナの影響で減った数値は**「目標値を下げることなく」**進めると述べ、事実上目標値は変えないことを示唆。
- **「理想論ではある」**と付け加えることで、現実的な達成可能性から目を背けています。
- 「今後の見通しの中で増える見通しがない」という理由で都市計画道路改良率の目標値を据え置くなど、**「見直し」ではなく「現状維持」であることを事実として述べていますが、「なぜ計画がないのか」**という本質的な課題には触れていません。
3. 成果指標と市民の満足度・認知度
委員の指摘(問題提起)
- 施策の**「何ができて、何ができなかったのか」という結果を市民に分かりやすく伝える**よう要求。
- 成果指標が「件数が増えました」といった**「行政のKPI」**に留まっていると批判。
- **「市民の満足度や認知度」**を測るべきだと主張し、市民の実感に基づいた評価を求めています。
- 「広報に載せました」で終わるのではなく、**「伝わったか」**を成果として評価すれば、職員も「どうすればもっと伝わるか」と工夫するようになると、根本的な行政のあり方を提言。
市側の答弁(はぐらかしのポイント)
- 総務部長は「毎年度、事業評価を公表している」と事実を述べましたが、**「分かりやすく届いているか」「市民に認知されているか」**という問いには答えていません。
- **「市民に伝わっていないことが分かっていない」**という委員の指摘に対し、「公表している」という事実を盾に、広報活動の評価方法を見直すという踏み込んだ姿勢は見せませんでした。
4. コミュニケーションのあり方
委員の指摘(問題提起)
- **「市議と市役所、市民と行政」**間のコミュニケーション不足を指摘。
- 市民ワークショップなどを通じて、施策目標に市民を巻き込むことを提案。
市側の答弁(はぐらかしのポイント)
- 市長は「市民なくして事業は成り立たない」と一般論を述べましたが、具体的な市民との対話の仕組みについては触れませんでした。
- 教育長は「担当の者が市民に知ってもらう努力をしている」と事実を述べましたが、組織全体のコミュニケーション不足という指摘には直接答えていません。
5. 折衷案への反応
委員の指摘(問題提起)
- 成果指標が「アウトプット」に偏っている点を認めつつ、「計画の体系は維持」しつつ、「市民満足度調査」を別途実施して実施計画に反映させる折衷案を提案。
- 部長が施策の方向性を示し、マネジメントの透明性を高めることを求めました。
市側の答弁(はぐらかしのポイント)
- 市長は委員の厳しい意見に感謝を述べ、「限りなく目標を達成できるように努力する」と今後の努力を約束しましたが、委員が提案した具体的な折衷案(満足度調査や部長によるマネジメント方針の公表など)について、受け入れるかどうかの明確な意思表示はありませんでした。
このように、市側の答弁は、委員の具体的な指摘や提案に対して、**「すでに行っている事実」や「一般的な努力目標」を述べることで、「なぜ現状がそうなっているのか」「今後どう改善していくのか」**という本質的な議論から逃れていると言えるでしょう。
以下から合成音声で聞かれるようにしました
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事業ありきで人ありきでない
・事業ありきで考えていて、人ありきではない。総合計画を考えて施策しても、課内でそれを落とし込めているのか。
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総合計画審議会が意味をなしてない
・市民に浸透していない。
・審議会で言ったことが反映されない。この会は本当に意味ある会なのか。生きた計画になっていない。
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目標値の考え方〜当初の目標値を変えないか、5年の成果を踏まえて見直すか
・これから後の5年間で本当に達成できるのかどうかというような目標値がそのまま記載されている。
・5年間の取組の評価を踏まえて、この次の5年間どうするかというアクションにつながる。
・考え方としては2通り。
1)当初の市民との約束である目標値はこのままとして、10 年間の成果をきちんと市民に対して説明する。
2)数値目標について現状に見合っていない部分については、5年間の成果を踏まえて見直しをかける。
・市からの回答
「成果指標」は、前期5年間の振り返りを含めて設定をしているものがほとんど。コロナの状況によって実施ができなかった領域のものについては、数値は変えずにそのまま目標に向かって進むところもある。
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何をやっているのか市民に分かりやすく届けてほしい
・市民は指標というより、何ができて何ができなかったのか、できなかった原因は何かを知りたい。
・市民も考えなくてはいけないので、分かりやすく示してほしい。
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成果指標は数値だけなく、市民の満足度や認知度をはかってほしい
・そもそもここに上げたものは、各担当部課がこの5年で必達すると、やり切る計画。であるならば、成果指標の結果を見たら、最初に掲げた目指すべきまちの姿になっていると実感を持てる指標となって
いなきゃいけない。
・ここに上げられている成果指標は、行政のKPIの出し方で数値目標。
・市民の住んでいてよかったまちの実感を取るのであれば、市民の声を聞く。
・本当に市民の一人一人に寄り添う計画であるなら、市民の満足度・認知度をはかってほしい。
・一生懸命やっている職員は、市民に伝わっていないことが分かっていない。認知度を成果として評価すれば、職員はどうやったらもっと伝わるかというほうに知恵を使うはず。
・このままの評価だとやったらしまいで、よく頑張ったとなるから、いつまでたっても平行線。
・常にモニタリングなり、市民アンケートなり、どこまで市の基本計画が市民に認知されているのか、さらに満足してもらっているのかをはかる。
・満足度となると市民は好き嫌いで答えがち。まず認知度。最初に認知度が低くても、どう工夫して増やしていくかを重要視する。
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市議と市役所、市民と行政のコミュニケーションが必要
・市議の皆さんと市役所の皆さんとで一緒につくり上げていくことが大事。市議と行政のコミュニケーションが足りていない。
・市民と行政とのコミュニケーションももう少しあればいいと思う。施策目標ごとに市民ワークショップをするとか。
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折衷案〜別途、市民の声を聞いて(満足度調査)実施計画に反映していく仕組みを
・「成果指標」がもともとアウトプットのものが結構多くて、本来ならアウトカムではかるべきところを単純な数値になっているところがある。
・アウトプットの積み重ねの先に本来的にアウトカムがあって、そして、市民が求めるようなこれからの弥富市の姿が実現されていくのが一番いい。
・10年の枠組みの延長線上として後期の5年を考える。ただ、これから5年間、全く同じアウトプットも含むような指標でもって図れるかというと、難しい。
⇩折衷案
・一応計画としてはこの体系を維持する。けれども市民の声をよりよく聞いて、それを反映させるような仕組みを別途走らせるというような形を取る。どういうふうに市民に届いているかというところもすごく重要。
・数値目標とは離れて、もう少し概括的に市民に分かりやすく説明する。これまでの5年間でこういうふうなことができました、これができませんでしたと。これからの5年間の中では何を達成していくのか、あるべき姿に向けて今後はこういうところを重点的にやっていきますと。
・それと並行して市民に対する満足度の調査を行い、それを踏まえてまた実施計画のほうに見直しを随時かけていく。
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施策単位で評価、方向性と市民満足度を結びつけて後期を考える
・市民満足度をはかりながら反映させていくときに、施策単位で進めていく、見ていくということが必要。市としての方向性、戦略性を踏まえた上で、市民満足度と非常に密接に結びつくレベル。
・アウトプットの細かい数値どうのこうのというのは置いておいた上で、大きな施策単位での評価、方向性と市民満足度を結びつけてこれからの5年間を考えていく。
・そうしたときに、部の単位で部長さんがどういうマネジメントをされるかということがすごく大事。例えば部としてはこれから1年間どういう方向性でどういうことをやっていきますよということを、市民に対しても、職員の方に対しても示すということで、大きな方向性というものをかじ取りする。
